2011年12月03日
生ポルチーニ祭り
秋はきのこの美味しい季節です。
日本には舞茸、しめじ、椎茸など美味しいきのこが豊富ですが、
ヨーロッパではポルチーニが有名です。
ドライポルチーニは常備してありますが、
生のポルチーニとなると
秋にイタリア辺りから輸入される物を手に入れるしかありません。
去年、一昨年は高級スーパーにならあるという噂を聞きつけて探しにいきましたが、
生ポルチーニには出会えませんでした。
ですから今年はネットで予約して買いました。
お値段400g7,000円です。
鼻血ブー。
『買い物カゴに入れる』ボタンをクリックする手が震えました。
菌類に7,000円も払っていいのかと。
注文後、今年は北イタリアで起きた洪水の影響でポルチーニが軒並み不作で、
指定日に配送できないというメールが来ました。
「手配できそうなレベルのポルチーニを探しているが、
万が一入荷不可能だったらすみません」
とのことでしたが、何とか無事にポルチーニが届けられました。
たった5本で7,000円・・・
イタリア語の新聞に包まれていたポルチーニは芳醇なきのこの香りがします。
きっと採れ立てならもっと香り立っていたことでしょう。
やはりフレッシュなものは現地で食べるのが一番なのでしょう。
とはいえせっかく注文したのですから、新鮮さを失わぬ内に調理開始です。
ポルチーニの下ごしらえが結構大変でした。
まずは土落とし。
きのこは水で洗うと香りが落ちて水っぽくなるので、水洗いは厳禁です。
湿った布巾で土汚れを落とします。
その後虫捕りです。
無農薬で山に生えているため、虫もいるわけです。
傘の裏側や内部に小さな白い虫(ショウジョウバエの幼虫)がいるので、
水につけておくと内部から這い出てきます。
水に漬けたくはありませんでしたが、結構虫に出くわしたので
水に漬けてしまいました。
どうせ火入れするのでいようがいまいが食べちゃうんですけどね。
で、できたのがコチラ。
↓
ポルチーニだらけのきのこ祭り
気合を入れて作りました。
おそらく史上最高の原材料費の夕食です。
9割がポルチーニの出費。
鶏もも肉の悪魔風 ポルチーニソテー添え
息子がこのソテーを好きなのでたまに作りますが、
今日は鶏肉をソテーしたフライパンでそのままポルチーニもソテーしました。
ポルチーニのクリームパスタ
これでもかとポルチーニをふんだんに使ったつもりでしたが、
火が通るときのこは縮むんですね。
ドライポルチーニも使用したので、乾物ならではの香り高い一品でした。
ポルチーニガーリックグリル
余った傘部分ににんにく、パセリのみじん切りを詰め、
オリーブオイルをたっぷりかけてオーブンへ。
グリッシーニの生ハム巻き
作ったそばから息子が食べ尽くしていきました。
ぶどう、ゴルゴンゾーラ、オリーブのマリネ
この他にアクアコッタ、サラダも作りました。
残ったポルチーニは翌日にアスパラとパンチェッタと炒めたらすんごい美味しかったです。
こういうシンプルな炒め物の方が美味しいなんて、
昨日の凝り用は無駄だったなあなんて思ってみたり。
結論:こういう味でこう料理するのかと勉強になりましたが、
7,000円出して買うことはもうないでしょう。
やはり現地で食べた方が美味しいと思いますから。