2013年01月01日

新橋行脚

このお話は、新橋はサラリーマンの聖地であることが
目の前で立証されたところから始まります。
友人と新橋で飲むことになりましてSL広場で待ち合わせをしました。
広場にあるSLの周辺に近づくと、苦手な臭気と白い煙が漂っています。
SLの回りをぐるりと取り囲む形で、仕事帰りのスーツ姿の男性陣が
ぷかぷかの煙草を吸っているのです。
もう臭いのなんのって。
近年、喫煙者が肩身を狭い思いをするようになった世の中ですが、
新橋はまだまだ煙スポットが健在でした。
とてもじゃないけど煙草の臭いに耐えられそうもないので、
すぐそばのマツキヨに入りました。
ここでもまた新橋らしいと思わせる光景に出会いました。
時刻は17時過ぎ。
マツキヨに入ってくるスーツマン達は、
次から次へととある飲料の扉を開け、買ってその場で飲み干すのです。
スーツマンの手に握られる飲料は決まってウコンの力ヘパリーゼです。
それを買ったそばから一気に飲み干し、
飲料保管ケース前にある専用ゴミ箱に捨てていくのです。
これは圧巻でした。
1分で何人がそれを買っていったことでしょう。
わたくしもウコンの力を1本飲み干しました。
合流した友人も例に倣って飲み干しました。。
新橋の通過儀礼です。
喫煙場所でなければ吸い辛くなったため寒気に晒されながら紫煙を燻らし、
仕事の後は肝臓を労わりながら酒宴の付き合いへ。
ああ、サラリーマン哀歌なり。
肝臓ケアをした後はお目当ての店へ向かいます。
途中赤ひげ薬局の前を通りがかりました。
「今立ってた人、あの似顔絵そっくりだったよね」
「実際の効能はどうなんだろうね」
「リアルな使用者の声を聞きたいよね。誰か経験者いないかなー」
「いても言いづらいだろうねえ。でも聞きたいよねー」
そんな会話をしながらビアライゼ’98に到着です。
【ビアライゼ’98】
カウンターと広いホールのお店で、
雰囲気は今時のビアバーではなくビアホールっぽいです。
お店の方々は家族経営のような温かさ。
ここのオーナーのビールの注ぎ方をじっくり見てみたかったので、
カウンターに陣取りました。
目の前には珍しい氷冷式のサーバー。
氷水でゆっくり冷やすとビールあの味を損なわないのだとか。
ビールグラスに勢いよく注ぎ、泡を取り除きます。
しばらくしてからまた注ぎ規定量まで入れて、また泡を取り除きます。
泡はグラスを伝って下に垂れているところを手を受け皿にしながら、
供して下さいました。
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久しぶりのバスペールエールは2杯目くらいで
これは美味しいです。
アサヒのビールが主力タップですが、
そのアサヒのビールがとても美味しゅうございます。
友人曰く『げっぷが出ないビール』と言ってましたが、
本当にその通りでした。
飲んで炭酸の膨満感が邪魔しないのです。
友人2人で全種類を制覇しました。
最後の方は話に夢中で、飲み干した記憶のない空のグラスが残っていましたが。
こちらは料理も素晴らしいものでした。
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ベーコンうまうま
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名物メンチカツ
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すんごいジューシーでこのブラウンソースが最高にうまし
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下仁田ねぎの酢味噌和え
やっぱビールには肉だわー肉最高ーと言いながら完食いたしました。
世は満足じゃ。
帰る頃には満席の店内。
早目の時間に入って、名人の注ぎ方をかぶりつきで見れる
カウンターに座ることをオススメします。
【新橋ドライドック】
2軒目は日本一美味しいスーパードライを飲ませてくれるという噂の
新橋ドライドックです。
日本の食卓の邪魔をしないスーパードライ。
何にでも合うオールマイティーなビール。
わたくしは正直スーパードライが苦手です。
飲むとタイのビアチャンを思い起こさせます。なんとなく。
でもそれは品質の低下したスーパードライを飲んでいたからの評価かもしれません。
実は美味しいビールなのに、わたくしがそれに巡り合っていないだけかもしれません。
高架下のお店は満員気味で大混雑。
入れるか不安でしたが、立ち飲み場を確保できました。
早速スーパードライを注文しました。
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これが日本一のスーパードライ
美味しいです。
目隠しして飲んだらスーパードライとわからないと思います。
これにフライドポテトをつけました。
ビールと肉の相性はすこぶる宜しいものですが、
特にラガーには揚げ物が合うとつくづく思いました。
男性スタッフによるきびきびとした接客と勢いのある店の雰囲気ですが、
店内は狭いので、少人数で行くことをオススメします。

2012年12月20日

KLのクラフトビアバー

まさかKLでクラフトビールに出会えるとは夢にも思いませんでした。
イスラム教が国教のマレーシアですから、
ビールは周辺諸国よりも高いのは当たり前でしたし、
樽生が飲めてもせいぜいタイガーやカールスバーグやハイネケンだと。
はっきり言って舐めてました。
それがホテルの1階にビアバーを見つけた時には
歓喜の叫びを上げましたとも。
まだ開店前の店内を覗こうとガラスに手と顔をくっつけながら
黒板メニューを凝視しましたよ。
一目惚れです。
これがわたくしとTaps Beer Barの運命の出会いでした。
OPENは17時。
OPEN時間を指折り数えて17時過ぎにその日一番の客として
鼻息荒く乗り込みました。
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うわー!14TAP!
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胸が高鳴るメニューはこちら ※クリックで拡大
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壁には常陸野ネストビールのクロスポスター
何ですかこの店は。
マジなクラフトビールの店ではありませんか。
14TAPというのも凄けりゃラインナップも鼻血ものです。

・ノルウェイのNOGNE O
・デンマークのMIKKELLER
・イギリスのMEANTIME
・ドイツのWeihenstephaner
・スコットランドのBREWDOG
・ベルギーのBrasserie LEFEBVRE
・スコットランドのHarviestoun Brewery
・イギリスのthornbridge
個人的に気になったのがミッケラーとヌグネです。
瓶では飲んだことがあってもTAPは未体験です。
さてIPAが多目の中からどれを飲んだら良いかしら。
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thornbridgeのJaipur
インドのジャイプールと関係があるのかよくわからないこのビール。
1杯目からIPAだと飛ばしすぎかと心配でしたが、
つまみに頼んだナチョスと共にちびりちびりといただいたら、
ほろ酔い加減になりました。
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クリームチーズ、アボカド、サルサが美味しいナチョス
このナチョスは大変美味しゅうございます。
2度目の訪問時にも頼んでしまいました。
満腹になりすぎずビールのつまみに最適です。
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2杯目はミッケラーのIt’s Alive!!!
ここで8%のベルジャンストロングエール飲んだら一気に来ました。
お酒の神様降臨です。
あー幸せ。
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ラストはヴァイエンステファンのヴァイスビア
これを1杯目に飲むべきでした。
飲む順番が滅茶苦茶ですがまあそれも良い思い出です。
2回目の訪問時にはミッケラーのシングルホップシリーズのシムコーと
ミーンタイムブルワリーのIPAをいただきました。
IPAが好きなのでそればっかりです。
ポーターやブロンドエールよりもついついホップを求めがちです。
こちらのお店はオール430mlで値段はビールによって違いますが、
大体900円前後です。
それに加えてサービス料10%とTAX6%も入りますので、
日本と変わらないお値段になります。
マレーシアでこの価格はそれなりのお金持ちか
旅行者、駐在者しか入れないのではないでしょうか。
どうりで現地人よりも白人をたくさん見るわけです。
それにしても暑い国ではビールがひときわ美味しく感じます。
KLの夜の楽しみ方が1つ増えました。

2012年11月26日

第4回 GARGERY BBQ大会

当ブログでおなじみのガージェリー
そのガージェリー主催のBBQに今秋も参加してまいりました。
今回は過去最高人数の112名の参加者に
ガージェリーの樽220リットルが用意されました。
これに加えてモヒートやワインも用意されており、
おにぎりやチーズなどの差し入れ、そしてBBQのメインは子羊の丸焼きでした。
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ラムを克服できたのも丸焼きのおかげ
3年前のイラン人ごっこの会でやった丸焼きを思い起こさせるラムのお姿です。
それが焼けたと思ったらもう骨になっていました。
そりゃあ112名もいたら一瞬ですよね。
肝心のガージェリーはエステラ、スタウトが飲み放題。
わたくしの好みはエステラ7:スタウト3でして、
それができるのもこういうイベントならではです。
今回のBBQの共催のお店は、BBQでは常連さんでいらっしゃる
西新宿のBar ARGYLLさんと、
八王子のBAR Dionysosさんでした。
BBQ中アーガイルさんは青空モヒート教室を開講しておりまして、
ミント、カリブシロップ、ラムを使って基本形を教えていただきました。
モヒートだけでなく料理にも使えそうなカリブシロップはあると便利かも。

そしてディオニソスさんはワインを用意してくださっていましたが、
そこに手を出せないままわたくしの記憶が飛んでおりました。
というか後半の記憶が断片的にしかございません。
同伴者が先に帰ったことと、
倒れそうになりながらも無事に帰宅したことはわかっているのですが、
その他のことは全く覚えておりません。
誰と何を喋ったのかがもうわからない。
数日後。
BBQの日に来ていたジャケットのポケットから
見知らぬ名刺とメニューが出てきまして、
後から聞きましたところ、
ガージェリーBBQとは全然関係のない隣のBBQチームのところで
飲み食いして盛り上がっていたらしいです。わたくし。
知らない。知らない。何のことかさっぱり。
ガージェリーのBBQは例年5月と10月に開催されています。
twitterやガージェリーのブログで告知されますので、
興味のある方はお見逃しなく。
当日の画像あれこれはコチラにございます。

2012年09月15日

GARGERY SPECIAL DAY

去る9月1日、「GARGERY SPECIAL DAY – 10年間の感謝を込めて」
というパーティーに招待されまして、横浜に行ってまいりました。
これはtwitterやこのブログでも度々登場する
ガージェリー
なるビールのパーティーです。
ガージェリーが発売されて10年、
そして新作「GARGERY23 Xale」の発売記念として催されたパーティーに招待されるなんて感無量です。
ただ、招かれた方々を見るとスーツ姿やドレスアップしていらっしゃいまして、
どうもビジネス関係の方が多いような印象を受け、
わたくしのようなただの飲兵衛がいていいのかしらと不安に思うような面子です。
やべえ。
こんなんで会話できんのか。
わたくし的にかなりガクブルな状況でしたが、
まあ飲んでしまえばOKといつもの飲酒ポジティブを思い出しXaleで乾杯です。
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ラベルデザインがかっこいい
Xaleはホップの香りが印象的なビールです。
ここ数年流行しているアメリカンIPAのようなホップを強調したホップの使い方ではなく、
きつすぎないホップの香り。
ガージェリー初のドライホッピングです。
美味しいです。
Xaleは瓶タイプなので、
樽のエステラとスタウトと違って飲める店は多いと思います。
気になった方はこちらから取り扱い店を探してみてください。
さて、パーティーです。
Xaleで乾杯した後は、しばし歓談の時間となりましたて、
料理を取りに行きましたら、以前のBBQで盛り上がった方と再会しました。
肉を片手に散々ガージェリーを飲み続けたお相手です。
その方もビジネス関係風な招待客が多い事に気づいていまして、
どうして飲兵衛のわたくし達が招かれたのかという疑問が合致しました。
程よく酔いが回ってきた頃にその疑問をガージェリーの社長にぶつけてみますと、
どうやら飲んだくれ枠で選ばれたことがわかりました。
体重が増えても飲み続けて良かったよ!ガージェリー!
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お宝大放出!4年半熟成モノ
この日はエステラ、スタウト、ウィート、ブラック、Xaleの
ガージェリー全種類が飲めまして、更に4年半保存していたものまで飲めました。
貴重なパーティーに参加できて大変感謝しております。
お招きいただきありがとうございました。
2次会以降はあんまり覚えていませんが、
とにかく腹が減ったので、2次会と3次会の合間に
以前通りがかって気になっていた中華料理屋に入って
排骨炒飯を食べたことは覚えています。
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新潟の麗香よりボリュームはないけど美味しかった

2011年08月03日

チュニジア料理教室

公益財団法人新宿未来創造財団が何だか楽しそうな
国際交流企画をやっているようなんですが、
その中でチュニジア料理教室が開催されるというチラシを見つけまして、
大至急応募したのが6月。
チュニジア料理店を開いているチュニジア人のご夫妻が教えてくださるとのことで、
プロにタジン料理を習える機会に胸を躍らせておりました。
とはいえ応募者多数の場合は抽選とのことですので、
当たったら儲けもんくらいに捉えておりました。
で、めでたく抽選に当たりまして参加して参りましたので、
そのお話をば。
場所は公的施設の調理場で料理教室です。
一番前の講師用キッチンにはチュニジア人の女性が2名いらっしゃいます。
あれ?夫婦じゃなかったっけ?
すると主催者の方から挨拶がありました。
「実はこの度の講師をお願いしていた○○さんが帰国しまして、
 別のチュニジア人の方にお願いすることになりました」
なぬ。
代理の女性2名は若いです。
後で聞いたら学生さんでした。
元々の講師予定の方はプライベートな理由でのドタキャンでした。
どのくらい前のキャンセルなのかは不明ですが、
開催当日にアナウンスではなく、事前に知らせるべきだと思うのですが、
まあちゃんとチュニジア料理が習えるならいいやと気を取り直し、
調理開始です。
本日のメニューはクスクス、クスクスのソース、ブリックの3品で、
配られたレシピは大変簡素です。
軽量する習慣がないので分量もアバウトだそうです。
今日は6人前を作ります。
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まずは鶏肉と玉ねぎを炒めて
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トマトペーストを入れて更に炒める
このあとクミン、コリアンダー、塩、胡椒を入れます。
でもこの量がとても少ないのが気になりました。
大鍋に入れた鶏肉の量を見て、
この塩とスパイスじゃ足りないのではないかと。
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にんじんとひよこ豆もぶち込んで後はグツグツ
そして水を1.5リットル入れて、アリッサ(マグレブの唐辛子調味料)も入れて、
ヒヨコ豆も入れて、ボッコボコと強めの中火で煮ます。
ピーマンは最後に入れます。
ソースを煮ている間にクスクスを仕込みます。
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なかなか混ぜにくい
まずは大きなボウルにクスクス1袋を開けます。
そこに熱湯をたっぷりと注ぎいれ、全体に水分がいきわたるようによく混ぜます。
その後15分程蓋をして置いておきます。
この時点で6人前の量ではありませんでした。
蒸らしが終わったら、電子レンジに入れて15分かけます。
そして今度は水分を蒸発させるように
固まっているクスクスを混ぜてほぐしていきます。
団子状からなるべくほぐします。
これが結構な力仕事でした。
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そこへソースを全部流し込む
グツグツ煮込んだソースを全てクスクスに流しいれます。
クスクスにソースを吸わせます。
もうすんごい量に増えています。
よく混ぜ込んだら、クスクスをならして、その上に具材をトッピングしていきます。
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見たことのある食べ物になりました
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1人分を取り分けるとこんな感じ
お次はブリックです。
ブリックとはチュニジアのエンパナーダみたいなものです。
小麦粉の皮で具を包んだものです。
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具は、ゆで卵、ツナ、玉ねぎ、チーズ、パセリ、生卵など
これを包んで揚げます。
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あれ?ブリック・・・じゃない・・・?
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どこをどう見ても揚げ餃子です。ありがとうございました
ブリックって春巻きの皮くらいの大きさがあるものだと思っていたのですが、
先生が配ったのは餃子の皮でした。
説明も「はい、餃子作ってくださいー」と最早ブリックではなく餃子呼ばわり。
そんでもって餃子の皮を渡されると餃子の畳み方をしてしまうのは
餃子に馴染みのある国の人間の習性のようで、
班全員が餃子の包み方をしてしまいました。
酢醤油が欲しくなる形状でした。
どうして春巻きの皮にしなかったのでしょうか。
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余った具材でオムレツを作れという指令が
餃子を揚げたフライパンにはたっぷり油が残っていました。
その油をそのままでオムレツを作ってくださいと言われました。
うちの班のフライパンには1cmくらいの油が入っています。
しかし隣の班は炒め物程度の量です。
それなのに先生はどちらのフライパンを見ても、
「はい。これで作ってください」
と言います。
明らかに油の量が違いすぎるんだけど。
おかげでオムレツをひっくり返すことができず、
形がちょっとアレになってしまいました。
無理だっつーの。
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並べてみるとこんな感じ
見た目は中華の品が紛れているけど、上手にできたのではないでしょうか。
ではいただきます。
う。
薄い。
味がしない。
クスクスの味が薄すぎです。
スパイスの香りもほとんどしないし、
いかんせん塩味がなさ過ぎる。
やっぱりあの塩の量は少なかったのです。
だって小さじ1杯だもん。
どう考えても足りないよ。
そしてブリックは餃子でした。
中の味は良いですが、やっぱり大きい形で食べたかったなあ。
半熟卵で食べたかったです。
でもさ、みんな本当に美味しいと思ってたのかしら。
お金払って習いに来ているのだから、
それに見合った内容を提供してもらわないと納得できないのだけど。
ドタキャンってなんだよ。もう。
ブツブツ。
これまでの財団主催の料理教室における参加費の最高価格になった
今回のチュニジア料理教室。
調理の行程とクスクスの蒸し方を覚えに行ったと思うことにします。
でもプロに習いたいと思って申し込んだのに、急遽代理の人になって
それも微妙な料理になったのはちょっと残念でした。
いや、かなり残念。

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