2012年01月09日
ビールを作りに行ってみよう
蕁麻疹で入院した翌日、まだ浮腫んでいる身体のまま向かった先は茨城でした。
それはビール作りツアーに参加するためなのです。
主催は洗足にある自家醸造ビアパブのPANGAEAさん。
ツアー募集を見つけてすぐにツイッターで一緒に行く参加者を募ったところ、
見事に誰一人釣れずに、孤独な参加と相成りましたが、
1人でも参加するくらいビール作りの勉強をしたかったということです。
こういうところで独り好きの本領が発揮されました。
醸造場所は茨城の木内酒造です。
洗足集合でチャーターしたバスで一路茨城へ。
20人程の参加者の半数以上がお店のお客さんでした。
このツアー自体は十数回開催しているそうで、
中には5回目の参加という方もいらっしゃいました。
皆さん相当ビールがお好きのようです。
古い造りで美しい門構え。新酒ができたので杉玉もある
木内酒造は元々は日本酒作りの酒屋さんです。
日本酒作りも体験できますし、手打ちそばを堪能するレストランもあります。
売店もあれば、有料試飲バーカウンターもあります。
あれやこれやと楽しめる施設ですので、遠方からのお客様も多いようです。
では早速画像も交えたビール作りの流れをご覧ください。
この日作るビールは、IPA、フレーバーIPA、スタウト、
フレーバースタウトの4種です。
4チームに分かれてビールを作ります。
わたくしはフレーバーIPAチームに入りました。
最初にこの日使うモルトとホップを決めますが、
モルトは今まで作った例を参考にして使う種類と量が決まりました。
ホップは多数決で好きなホップを3種選びました。
フレーバーにはローズマリーを使いました。
左が本日使用のホップのペレット3種。右がローズマリー。
まずはモルトを計量
モルトの粉砕機
粉砕機にモルトをザーッと流し込みます
粉砕と書いていますが粉にはなりません。
モルトの殻部分もろ過に必要ですので荒引き程度です。
モルトを煮るための釜でお湯の温度を計る
ダマがなくなるまで撹拌
モルトを煮て麦汁を作る作業です。
煮ることで酵素が働き始め、でんぷんが糖分に変わります。
釜の下部にある排出口から麦汁を取っては・・・
釜に戻す作業を繰り返す
作業の待ち時間にビールで休憩
ビールを作りながら飲めるなんていいわー。
この日は常陸野ネストのホワイト、PAGAEAの洗足サイダー、
そして協賛の目黒リパブリックオリジナル・目黒ラガーの3種が繋がっていました。
温度むらができないように撹拌しながら温度の確認
ビールを作ることが目的ですので飲んだくれるわけにはまいりません。
飲みながら作業はこなします。
ビール以外にも嬉しいことにランチ付き
贅沢な手打ちそば
デザートまで
蕎麦をすすりながらビールを飲んでビールを作る。
食べ物にかかわる作業はおしなべて人間をご機嫌にさせてくれます。
温度が丁度良くなったらバルブを閉めて撹拌して温度の調節
今度は静かに排出させて・・・
少しずつ戻す
この作業で仕上がりの透明度が左右されると言われたので、
丁寧に慎重に行いました。
ちょろちょろとコックを捻りウォート(麦汁)を出し、
それを釜に静かに戻します。
これを繰り返すことで段々とウォートが澄んできます。
4種類のウォート(麦汁)の飲み比べ。左から2番目と3番目の透明度に注目
左から2番目はわたくし達チームのウォート。
左から3番目は隣チームのウォート。
モルトがウォートから顔を出さないように上からお湯をかける
モルト粕を残し、ウォートを下の排出口から出します。
その時、モルトが乾燥しないように上からお湯をかけて、
下から抜く量と上からかける量と勢いを同程度にさせます。
漉した後のウォート
酵素を殺すために温度を上げる
これ以上酵素が活動しないように温度を上げます。
そしてホップを数回に分けて投入し、ローズマリーも投入し煮ます。
そして一気に冷却するまでが今日の作業です。
かなり透明感が出ているのがおわかりいただけますか
ここから先の発酵過程は木内酒造さんにお任せして、
3週間後くらいに自宅に出来上がったビールが届けられることになっています。
通常よりも作業工程が順調に進み、時間に余裕ができたため、
急遽日本酒の蔵の見学もできました。
盛り沢山な内容のビール作りツアーでした。
ビールはクリスマスに届きました。
IPA、ローズマリーIPA、スタウト、バニラコーヒースタウトの4種が2本ずつです。
嬉しい嬉しいクリスマスプレゼントとなりました。