2012年12月24日

アジアの台所風景を目指して

今日はクリスマスイブです。
ツリーなどの飾りつけもしなけりゃケーキも食べませんが、
息子のサンタさんからのプレゼントくらいは心配しています。
それでも年に1回の東京カテドラルのクリスマスミサには行こうかしら。

ここに干し肉をぶら下げたい
画像はローストチキン用の鶏を干しているところです。
ここにチャーシューやソーセージ、ベーコンを吊るしたいですね。
クリスマスプレゼントに発酵部屋が欲しいです。

2011年12月21日

入院顛末記

アルゼンチン産の赤海老が1匹100円で売られていました。
5匹だと398円でした。
茹でる前から赤いその海老は大変大きく立派でした。
買いでしょ。これは買いでしょ。
ベッドに佐々木希が裸で寝ていたら行くでしょ。
タモリが夕飯を作ってくれたら食べるでしょ。
それと同じです。
5匹の海老はこの日の夕食になりました。
パエーリャです。

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旨そうな面してとんでもねえ野郎だな
ムール貝もパクチーもあったのでパエーリャにしました。
ムール貝は白ワインで蒸して、海老はにんにくとオリーブオイルで炒めて、
海の幸のエキスがたっぷり染み込んだパエーリャはサフランの香り。
一口頬張ればバルセロナで食べたパエーリャの味がしました。
これは過去最高の出来でした。
海老アレルギーの心配があるため
念のため海老以外をガツガツ食べました。
2時間後。
何だか胃が痛いです。
3時間後。
身体の局所が痒くなってきました。
そして下痢も始まりました。
これは久しく出ていなかった海老アレルギーの症状に違いありません。
迂闊でした。
ここ3年くらいトムヤムクンを食べてもブイヤベースを食べても無症状だったので油断していました。
加えて非常薬のアレロックも切れているのです。
これはまずい。
そうこうしているうちに全身が赤味のまだらになってきました。
痒みはありますが、掻くとぼこぼこに腫れたことがありましたので、
我慢します。
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顔のT字ラインが真っ赤
この頃はまだPCをいじる元気もありました。
赤味と腫れがちょっとひどくなってきたので夫に見せたら、
音楽を聴くためのイヤホンを外して「どうしたんだ!」と声をかけられました。
イヤホンを外してまでの会話は珍しいです。
相当ひどい形相だったのでしょう。
そして全身痒いけど寝て起きたら治ってるかもなどと淡い期待を抱きつつ
布団に入りました。
就寝して1時間後。
息苦しくて目が覚めました。
顔と手が腫れ上がりすんごいことになっていました。
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赤味が引いたように見えても腫れが増大
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7号サイズの指が力士化
これはまずいです。
息が苦しくなってきたということは気管が狭窄しつつあるのではないか。
近くの救急外来へ駆け込むことにしました。
夫を起こし顔と手を見せ、病院へ行くからタクシーを呼んでほしいと頼んだら、
タクシーを手配してまた寝ました。
えーと、手がパンパンに腫れているので洋服も着れないんですけど。
鍵も閉められないんですけど。
言われたことしかしない気の利かなさと
事の重大さを認識していない態度に腹が立ち、再び起こして手伝わせました。
アレルギーは死ぬこともあるってのに、息子の時の対応といい今回の対応といい、
どちらかがアナフィラキシーで死ぬまでわからないのかもしれません。
タクシーの清算時に財布を出しましたが小銭が持てませんでした。
指が細かく動かないのです。
ですのでカードで支払いました。
サインをするのも一苦労。
小学1年レベルの字になりました。
救急外来の手続きをして待合室でぐったりしながら待っていると、
看護士さんがやってきてまだらで膨らんでいるわたくしを見て驚いていました。
そしてコートを脱がしてくれました。
指が動かなくてボタンが外せないからです。
すぐさま抗ヒスタミン剤とステロイドの点滴です。
これを打っている間に問診です。
3人の若い医師に診てもらったのですが、
今日食べた夕飯の話と5年ほど前に海老を食べて蕁麻疹が出たこと、
ここ3年くらいは海老を食べても症状がなかったことを伝えました。
すると1人の医師が
「じゃあ今日はあえて海老を食べちゃったって感じですかあ?」
と言ってきました。
うわー。問診なのに何だか若者っぽいわー。
しばらく点滴を打っても腫れが引かず、息苦しさも変わりがないので、
「これは重症です。入院の適応です。3日間は入院してください」
とこの日が土曜日なので、月曜日まで入院を宣告されました。
実は月曜日は有休を取っておりました。
それなのにこれが入院に使われるなんて。
初めての有休を取っていたのはこの入院のためじゃないのに!
仕事に支障をきたすことはないのですが、
タイミングが良いのか悪いのかわたくしの貴重な有休がー。
とりあえず夫に電話をし入院を伝えます。
出産以外で人生初入院です。
車椅子で点滴台と共に病棟へ運ばれました。
個室風の4人部屋に通され、心電図、点滴をセットされます。
点滴が激しく液漏れしておりまして、
「あー、液漏れしてる。先生気づかないのかしら。全く」
とブツブツ言いながら看護士さん達がてきぱきとセットし直してくれます。
点滴のせいか、それとも睡眠不足のせいか。
自然と眠りにつきました。
朝、先生に起こされ具合を聞かれました。
どうやら2時間寝ていたようです。
顔の赤味が消えていますし、手の腫れも大分改善しています。
喉が詰まっている感じも良くなってきています。
先生にそれを伝えると、このまま症状が改善されるなら、
今日中に退院しても良いし、明日まで様子を見てもいいとのこと。
安心しました。
身体が楽になってきたので、朝食を軽く食べ、
テーブルに置かれた入院案内を見ましたら、
飲んでいる牛乳を噴出しそうになりました。
『救命救急センターの当病棟は特定入院料の加算があるからそれも含めて
 1日当たり約98,000円(3割負担で33,000円)かかりまっせ』
みたいなことが書かれているではありませんか。
ぎゃー。
1日33,000円ってどこの高級ホテルですか。
明日まで入院したら更に倍。
これで一気に赤味も引いたと思います。
まだ浮腫んだ手をしながらも次の回診時に先生に
「夕方退院します!」
と元気よく伝えたのは言うまでもありません。
そんな感じで短時間で無事退院しました。
救命救急病棟に入院するとこんなにお金がかかるもんだとは知りませんでした。
たしかに周囲は重病っぽい方がちらほら。
帰宅後自分の加入保険で保険金が降りるか調べましたが、
入院5日目以降からの適応でした。
特定入院料とダブルで凹みました。
今回は身体的にも金銭的にも恐ろしいアレルギーでの入院となりました。
皆様も生命保険の見直しをオススメいたします。

2011年12月03日

生ポルチーニ祭り

秋はきのこの美味しい季節です。
日本には舞茸、しめじ、椎茸など美味しいきのこが豊富ですが、
ヨーロッパではポルチーニが有名です。
ドライポルチーニは常備してありますが、
生のポルチーニとなると
秋にイタリア辺りから輸入される物を手に入れるしかありません。
去年、一昨年は高級スーパーにならあるという噂を聞きつけて探しにいきましたが、
生ポルチーニには出会えませんでした。
ですから今年はネットで予約して買いました。
お値段400g7,000円です。
鼻血ブー。
『買い物カゴに入れる』ボタンをクリックする手が震えました。
菌類に7,000円も払っていいのかと。
注文後、今年は北イタリアで起きた洪水の影響でポルチーニが軒並み不作で、
指定日に配送できないというメールが来ました。
「手配できそうなレベルのポルチーニを探しているが、
 万が一入荷不可能だったらすみません」
とのことでしたが、何とか無事にポルチーニが届けられました。
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たった5本で7,000円・・・
イタリア語の新聞に包まれていたポルチーニは芳醇なきのこの香りがします。
きっと採れ立てならもっと香り立っていたことでしょう。
やはりフレッシュなものは現地で食べるのが一番なのでしょう。
とはいえせっかく注文したのですから、新鮮さを失わぬ内に調理開始です。
ポルチーニの下ごしらえが結構大変でした。
まずは土落とし。
きのこは水で洗うと香りが落ちて水っぽくなるので、水洗いは厳禁です。
湿った布巾で土汚れを落とします。
その後虫捕りです。
無農薬で山に生えているため、虫もいるわけです。
傘の裏側や内部に小さな白い虫(ショウジョウバエの幼虫)がいるので、
水につけておくと内部から這い出てきます。
水に漬けたくはありませんでしたが、結構虫に出くわしたので
水に漬けてしまいました。
どうせ火入れするのでいようがいまいが食べちゃうんですけどね。
で、できたのがコチラ。

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ポルチーニだらけのきのこ祭り
気合を入れて作りました。
おそらく史上最高の原材料費の夕食です。
9割がポルチーニの出費。
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鶏もも肉の悪魔風 ポルチーニソテー添え
息子がこのソテーを好きなのでたまに作りますが、
今日は鶏肉をソテーしたフライパンでそのままポルチーニもソテーしました。
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ポルチーニのクリームパスタ
これでもかとポルチーニをふんだんに使ったつもりでしたが、
火が通るときのこは縮むんですね。
ドライポルチーニも使用したので、乾物ならではの香り高い一品でした。
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ポルチーニガーリックグリル
余った傘部分ににんにく、パセリのみじん切りを詰め、
オリーブオイルをたっぷりかけてオーブンへ。
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グリッシーニの生ハム巻き
作ったそばから息子が食べ尽くしていきました。
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ぶどう、ゴルゴンゾーラ、オリーブのマリネ
この他にアクアコッタ、サラダも作りました。
残ったポルチーニは翌日にアスパラとパンチェッタと炒めたらすんごい美味しかったです。
こういうシンプルな炒め物の方が美味しいなんて、
昨日の凝り用は無駄だったなあなんて思ってみたり。
結論:こういう味でこう料理するのかと勉強になりましたが、
    7,000円出して買うことはもうないでしょう。
    やはり現地で食べた方が美味しいと思いますから。

2011年07月20日

ワイン試飲会@さいたま新都心

ワインに詳しい友人に誘っていただきましたワイン試飲会。
今まで2回誘われ、2回とも幼稚園のイベントとぶつかり
泣く泣く不参加となっておりましたが、
3度目の正直でついに参加することができました。
嬉しいです。
梅雨明けした真夏日の昼間にさいたま新都心に降り立ちました。
あちー。まじあちー。
会場となるホテルまで徒歩5分程ですが、日光を遮る物が何もないので、
ホテルに着く頃には汗まみれになってしまいました。
受付で名前を言うと、本日の会費と出品リストとグラスをいただきました。
「中での詳しい説明はMさんに全部聞いてください」
受付で言われました。
Mさんというのは試飲会に誘ってくれた友人でして、
主催者と懇意にしているようです。
ワインのことはさっぱりわからないわたくしですが、
大船に乗った気持ちで試飲会場に潜入しました。
会場で友人2名と合流し、早速試飲です。
まずMさんに勧められたのはシャンパン。
・ポル ロジェ/ブリュット レゼルヴ N.V.
・ポル ロジェ/ピュア(ブリュット ナチュール)N.V.
この2本を飲み比べてくださいとのこと。
汗をかいたあとのシャンパンがこんなにも美味しいとは驚きました。
ビールの美味しさとは全く違いますが爽快でした。
ともあれ美味しいはずです。お値段も8000円近くしました。
そうそう。この試飲会は即売会も兼ねているので、
飲んでみて気に入ったらその場でお買い上げができるのです。
初めて参加しましたがこれはとてもいシステムですね。
インポーターさんからも話を伺いながら、実際に味わい、
そして買うかどうか決められるおかげで
わたくしもまんまとお買い上げしてしまいました。
この日は25種類くらい飲みましたが、一番美味しいと思ったのは、
ブリースデールスパークリング・シラーズという赤のスパークリングでした。
ランブルスコが好きだったので、赤の発泡には大変惹かれます。
そしてこちらのスパークリングを試飲してみて、
果実っぽさがとても美味しく感じて苦手な渋さもなく気に入ってしまいました。
気に入っちゃったら買うしかないですよね。
さあ買いましょう。
「これください!」←キリッ
「完売です」←(クスクス・・・ クスクス・・・)
オワタ・・・。
欲しいワインを買えなかった分、別のワインとワイン缶と、
オリーブ缶4個、サラミ、生ハム、燻製ピスタチオを買いましたよ。
( ゚∀゚)アハハハ八八八ノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \

2011年07月16日

墨絵でランチ

新宿西口地下街の不思議な場所・中2階にありますレストラン・墨絵。
このお店の前にはいつも長蛇の列がありました。
これだけ並ぶには美味しいからに違いないと店頭のメニューを覗いてみましたら、
結構なお値段がします。
パスタランチで1,360円。
パスタ+肉ランチで1,880円、パスタ+魚ランチで2080円。
どうりで並んでいる人々も有閑マダム的な風貌の方が多いわけです。
わたくしがその列の最後尾につくことはなく、
いつもその両隣にある墨絵のパンだけを買い続けて早数年。
ここのチョコパン、オニオンパン、りんごパンが大好物です。
特にオニオンパンは、クリーム煮やシチューに欠かせません。
オニオンパンの天辺に十字の切込みを入れ、トーストし、
切り込みにバターを入れるのが大好きな食べ方です。
そんなパンのみを味わっていた小市民のわたくしが、
ついにレストラン部門へ足を踏み入れることになりました。
ituleのユリキチさんと平日ランチに行くことになったのです。
ユリキチさんが手際良く予約をしてくださったので、
ランチ当日も相変わらずの長蛇の列を尻目に、
すいっと中へ案内されました。
店内は女性客のグループのみ。
2名~6名くらいのグループで満席です。
反対に厨房は男性ばかり。
思った以上に奥行きのある店内で、テーブル数も多いのですが、
接客のホール係の人数も多かったです。
注文するのに困りません。
あれこれ考えましてパスタ+肉ランチを注文しました。
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ほうれん草のフェットチーネ トマトソース
ちんまりした盛り具合で「これで足りんの?」というのが第一印象。
3口で食べ終わるやんけと思いながらも、
お喋りしながらのランチですので、完食するのにも結構時間がかかりました。
いつもの1人飯も気楽でいいですが、
話し相手がいるのも、食と話題の共有ができていいもんですな。
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食べ放題のバゲットにオリーブオイルを添えて
つぶ麦のバゲットです。
このバゲットが美味しいです。
というか墨絵のパンは美味しいです。
パン好きの人に食べてもらいたいです。
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豚肩ロースに野菜がどっさりなナンチャラ
ナイフがいらないくらいの柔らかな豚肉に夏野菜が乗っています。
豚肉の下にはクリーミーなマッシュポテトの座布団。
これまた美味しゅうございました。
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シャーベットと100%オレンジジュース
ライチのシャーベットだったっけ?
いかんせん前のこと過ぎて記憶があやふやです。
ブログが滞るとこういうことが起こるのです。
すみません。
このデザートが出ている時に、この店の後に行く所を提示しました。
そしたらもうこれまでの墨絵のランチが、
実はまだまだ前菜だったくらいのサブ扱いになってしまいました。
次に行く店とは朝起です。
去年のブログネタで朝起についてぽろっと発言しましたら
各方面から反響が来まして、
みんなそんなにゲテモノ好きなのかと1人ほくそ笑んだものです。
ここは12時からやっているというので、
ユリキチさんなら喜んで一緒に行ってくれるに違いないとお誘いしましたら、
「デザート、とっとと食べてすぐ行こー!」
と案の定ほいほいついて来てくれることになりました。
墨絵を出る時に辺りを見回しましたら、
わたくし達が入店したときと客の顔ぶれがほぼ変わっておりませんでした。
隣のおば様グループはずっとコーヒーのまま喋くり倒していました。
常に長蛇の列の理由は、回転率の悪さもあるような気がしました。
で、朝起ですが何故か開いてませんでした。
ぎゃふん。
事前に時間と定休日を調べたのに。
悔しいので店舗前の写真だけ撮影し、いつの日かリベンジすることになりました。

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