2011年06月03日
ムツゴロウさんと麻雀
息子とスカイツリーを見に行こうとバスに乗り込みました。
近所の住民も一緒です。
近所の住民や息子とあれやこれやと話をしているうちに、
わたくしが最近始めたDSの麻雀格闘倶楽部の話になりました。
ここで数日前のお話になります。
件の麻雀ゲームにおいて、
わたくしは主にコンピューター相手と卓を囲んでおりまして、
時々麻雀プロが隠れキャラ的に出没します。
そこに突然、畑正憲さんが「こんにちはー」と現れたのです。
畑さんと言えばムツゴロウさんとして超有名ですが、
麻雀の腕前も相当なものとして有名です。
それ以外の破天荒なエピソードも盛りだくさんな人物でありまして、
詳しくはプロインタビュアー・吉田豪氏による
ムツゴロウさんのインタビューがオススメです。
コチラ。
ともあれ麻雀連盟の九段であるムツゴロウさんが突然画面に現れたものですから、
わたくしの目玉は飛び出ました。
初段、二段のプロとやっても勝てない時があるのに、
何でいきなりラスボス級のムツゴロウさんが出てくるのだと。
このゲームはハコったり(点棒がなくなること)、大負けすると自分の級、
もしくは段が下がります。
つまり相手が強いともうエナジードレインされまくってレベルが落ちるのです。
ですのでムツゴロウさんが出現した時点で、わたくしは覚悟を決めていました。
こりゃ負けるなと。
しかしですよ。
結果から言いますと、わたくしがトップ。
そんでもってムツゴロウさんがビリになりました。
更に驚くべきことに、わたくしがムツゴロウさんを飛ばしました。
わーわー。何たる奇跡。
ゲームといえどもわたくしは大興奮。
「参りました」と言いながら去っていくムツゴロウさん。
ムツゴロウさんが去っていった後に残された物は、
ムツゴロウさんの個人データでした。
別にいらないのに。
ここまでの話を、スカイツリーに向かうバスの中で近所の住民に話していましたら、
息子が何故か『ムツゴロウ』というキーワードに激しく反応しまして、
「何?今ムツゴロウって言った?ムツゴロウがどうしたの?
ママ、ムツゴロウに麻雀で勝ったの?」
と大声で話すではありませんか。
わたくし達が座っている場所は乗り口のすぐ隣の席で、
運転手さんにも近い席です。
「しーっ!大きな声で麻雀とか言うんじゃないの。
そう、ママがムツゴロウさんにゲームの麻雀の中で勝ったってお話だよ」
小声でそう息子に教えると、
「すごいね!ママ、ムツゴロウに麻雀で勝ったんだね!
ムツゴロウって強いの?」
と全然小声じゃない声で喚いています。
ふと運転手さんを見ると、笑っていました。
こみ上げる笑いを堪えるように笑っていました。
そして一言。
「子供は正直ですからね」
初めて運転手さんに話しかけられた瞬間でした。
その後も、車内からスカイツリーが見えると叫んだ息子を
訝しそうに見ていたわたくしに、
指を指しながら「スカイツリーですよ」と教えてくれたりもしました。
バスを降りてから、息子と一緒に運転手さんにずっと手をふり続けていると、
運転手さんも手を降ってくれました。
教訓:子供の前で麻雀の話はやめましょう