2011年12月04日
神田飲み歩き
東京って凄いなあと痛感させられることが多々あります。
例えば毎日どこかしらで何らかのイベントがあり、
世界各国の料理が食べられ、
地方では希少な食材がいとも簡単に手に入り、
子供の遊び場も多く、電車はすぐ来るし、
公共交通機関が発達しているので車がなくても全然困らないということ。
自然も思っていたよりありますし。
しかしここのところ更に東京ってすげえと思うようになったことがあります。
それは雨後の筍のようにぽこぽこできていくビアバーの多さです。
この1,2年で中央線沿いにビアバーがすんごい増えたし、
サラリーマンが集う飲み屋が多いと思っていた神田にもビアバーができています。
どこでも安心して入れるのが嬉しいです。
というのはこういうビアバーに行くと、
ちゃんとUSパイント、UKパイント等のグラスサイズは書いてありますから
グラスの半分も入っていないようなビールがでることはまずありませんし。
そうそう。ちょっと話が逸れますが二度見したビールを出したこのお店、
新潟でROHANなるビアバーも展開しているようです。
今度帰省したら行ってみますが、
JOJOよりは店員教育がなっていることを期待したいです。
それにしても上記の店のリンクを見るとわかりますが、
ROHANって思いっきりジョジョのアレです。
ロゴの帽子もそうですよね。
いいのかこれ。
話は戻りまして、ビアバーが増えてすんごいなというお話。
西に新しいビアバーができればそこへ行き、
東に自家醸造ビアバーができたと聞けばそこで飲み、
ということを地味に続けていまして、
この日は気になっていた神田界隈に足を延ばしてみました。
いつものようにお一人様になるところ
友人が付き合ってくれることになりまして3軒はしごしてきました。
ではそのリポートです。
【デビルクラフト】
まずはこちらデビルクラフト。
某コンペに参加した時に、こちらのオーナーと従業員の方をお見かけしました。
そこでこのお店を知ったのです。
今はビアバーですが、最終的には自家醸造を目指しているそうです。
元々ホームブルワー(自家醸造家)のアメリカ人3人で始めたお店なので、
その辺はとても期待できそうです。
お店は連日大人気で予約がないと入れないという話を聞いていたため、
開店17時に合わせて突撃することにしました。
友人と17時に神田駅で待ち合わせをしていましたら、
改札から出てきた白人2人が
「デビルクラフトーデビルクラフトー」とブツブツ言いながら歩いていました。
これはもしやと思っていながら店に入ると、
白人2人はすでにカウンターに座っていました。
そして開店後4分だというのにわたくし達で満席になってしまいました。
何この店。すげえ。
ビルの3階までがバーになっていて、
1階のカウンターは椅子をぎっしり詰めて座って8席+5席くらいでしょうか。
人口密度はかなりのものです。
15TAPのラインナップはアメリカ、ベルギー、イタリアで半分、
もう半分は日本で占められていました。
IPA、ヴァイツェン、APA、ランビック、デュンケル、ラガー、セゾン、
インペリアルIPA、シュバルツ、ポーター。
これだけジャンルが豊富ならどんなビール好きでも愉しめるラインナップです。
グリーンフラッシュ インペリアルIPA
今回は飲む順序を全く考えず、飲みたいものを飲みました。
なのでのっけからインペリアルIPAな訳です。
さすがインペリアルIPA。
ホップの苦味と風味がこれでもかと凝縮されていてホップのジュースのようです。
IPAが好きじゃなかったら飲めない苦さです。
あくらビール キウイIPA
またまたIPA。
キウイを使ったフルーツビールなのかと思いきや、
ニュージーランド産のホップを使用でキウイなのだそう。
当たり前ですがグリーンフラッシュのよりも全然飲みやすいです。
これが噂のシカゴピザ
デビルクラフト名物のシカゴピザ。
IPAとこれを合わせて見たかったのです。
厚みがあると聞いていたので2人で一番小さいサイズを注文しましたが、
隣の白人は2人で3~4人前の巨大ピザを食べていました。
やはり根本的に胃袋の大きさが違うようです。
隣がどこまで食べるのかを尻目に見ながら
自分達のピザを食べておりましたが、
いくら2人前とはいえ厚みがキッシュ並みですので
1切れで充分でございました。
ちなみに本場シカゴのピザはこんな感じでクレイジーです。
こんなんばっかり食ってるからデ(ry
ベアレン 冬のヴァイツェン
本当にもう順序がひっくり返っておりましてラストにヴァイツェンを持ってきました。
やっぱり最初に飲めばよかったなあ。ヴァイツエン。
あんな強烈なIPAを飲んだ後だともったいない気が・・・。
お店の方はひっきりなしにお客さんが来るのでてんてこ舞いの忙しさ。
こちらもほろ酔い気分で丁度いいからデビルクラフトを後にして、
2軒目に突撃です。
【蔵くら】
2軒目はデビルクラフトから歩いて1分の蔵くら。
こちらは日本のクラフトビールを12TAP。
そしてヒューガルテンホワイトは常時あります。
この日は大人数のパーティー予約が入っており、
カウンターが空くまで立ち飲みをすることにしました。
ベアレンのアップルラガーを頼みました。
南信州ビールのアップルホップが大好きなので、
りんごつながりで頼んでみました。
アップルホップはふんわりりんごの香りと余韻が残りますが、
アップルラガーはガツンとりんご、りんご、りんごー!と主張しているりんご味。
りんごが好きなら良いと思います。
ただわたくし達が注文したアテが鶏わさだったので
それとはちょっと合いませんでした。
こちらは鶏アブ(鶏肉の炙り)
蔵くらさんの素晴らしいところは温かみのある接客と料理の完成度。
友人が「鶏わさの美味しいところは他の料理も美味しい」というので、
鶏わさを頼みました。
新鮮な鶏肉に添えられたのは叩き山葵。
すでにタレがかかっている鶏にくに山葵を乗っけて口に放り込みます。
山葵の瞬間的な辛さと柔らかな鶏肉の刺身ってこんなに美味しいのですね。
これはビールよりも日本酒がいいんじゃないかしら。
それかピルスナーかなあ。
友人とうめーうめーとぎゃーぎゃー言いながら食べました。
写真を撮り忘れるくらい美味しいものでした。
そして他の鶏料理も絶対美味しいだろうということで、
更に上記の鶏の炙りも頼みました。
これも美味しかったのです。
美味しいのも当然だよね的な安心感が出てくる2番バッターだったので、
鶏わさの衝撃度に比べたら落ち着いて食べられました。
蔵くらさんは素晴らしい料理とビールを愉しめるお店です。
こういう店大好き。
この後3軒目に突入しましたが、激安な居酒屋で名前は失念しました。
覚えているのはカリカリになったチーズのフライと、
自家製ピーナッツがうまかったこと。
自家製ピーナッツはどうやって作るのかと調理場を見ていたら、
普通のビニールパックに入った皮付きピーナッツを
ざっと盛り付けた物が出てきました。
市販品じゃないかと思いながら食べてみると、
味が付いていました。塩味に加えてシナモンや八角のような味が。
これが何だか後を引くのです。
そしてお会計が恐ろしく安いのです。
新宿やまとより安いよ。。。
この店がどこにあったのか覚えていないので、
二度と辿り着けない幻の店になるかもしれません。
ということでこの日のハシゴ酒は
どの店も美味しいお店で大満足な結果となりました。