2013年09月16日
これまでビールをあちらこちらで飲み続けてまいりましたが、
せっかく好きになって少しは知識が増えてきたビールの世界に
もう少し踏み込んでみようと思いまして、
日本地ビール協会のビアテイスター認定試験を受けてまいりました。
日本地ビール協会によりますとビアテイスターとは、
ビールの味わい方や味・品質・スタイルの評価方法などについての知識と官能評価(テイスティング)の基礎的な能力があると認められた方に与えられる呼称資格です
だそうです。
ビールは大まかに分けて日本の大手メーカーが出しているラガー、
ここ数年勢いのあるクラフトビールの主流であるエールがありますが、
その中でも更に種類が細分化されています。
それらを体系的に学ぶにはもってこいの講義と試験でした。
とはいえ6時間の講義の後でテイスティングも含めた筆記試験。
朝から緊張感を保ち続けて1日を終えるとそれはもう脳も疲れました。
正直に言いまして合格するか自信がありませんでした。
講義中のテイスティングの練習時のことです。
目を瞑って鼻先にオフフレーバー(ビールにあってはならない香り)の入った
カップを近づけてもらい、それを当てるという練習を隣の方とすることになりました。
相互練習の前は、
まず自分でやってみてカップ全部の香りそれぞれがわかりました。
それがいざ相手に持ってもらうと途端にわからなくなりました。
だってその人手首に香水をつけてるんだもの。
香水の香りに支配されてオフフレーバーなんか全然わからない。
それでも何とかその女性らしい華やかな香りの中からオフフレーバーを嗅ぎわけ、
言い当ててみるも、見事に総ハズレ。
フローラルを避けてオフフレーバーをキャッチしたいのに
またフローラルが横入りしてきます。
バーゲンでお目当ての商品を手に入れるために
おばちゃん達をかきわけるけれども
横から新たなおばちゃんがまた入ってくるみたいな繰り返し。
おばちゃんを次々にぶん投げても、
ニューおばちゃんがわらわらと発生してくる様をご想像ください。
そんな感じでオフフレーバーではなく延々とフローラルが邪魔してくるんですよ。
オフフレーバーはどこなのー。
3回くらいやってみてハズれると、もう香水のせいじゃなくて
わたくしの鼻がイカれてるのではなかろうかと思いはじめました。
現にもう自分自身で試してみても、当てられないのです。
一方、そのお相手は見事に全問正解。
この時のわたくしの穴があったら入りたい感は、
会場にいた誰よりも高まっていました。
香水なんかつけてくんな。
つか、テイスティングがあるのをわかってつけてくる意味がわからない。
・・・以上のようなことがありまして、
イカれた鼻のおかげでテイスティング試験に自信がなかったのです。
そんなこともありましたがめでたく合格いたしました。
イエーイ。
よく頑張りました
2013年06月08日
都築響一さんの『珍世界紀行』を熟読中に、
息子がこの本を知っていると言い出したので耳を疑いました。
学校の図書館にはないわよねーと思いながら聞いてみると、
以前夫が借りていたのをチラ見したらしいです。
これまでも時期を隔てて偶然お互いにNHKドキュメンタリーのドイツの屠畜から肉加工までのDVDを借りてきたり、
ディアゴスティーニのMURDER CASEBOOKの愛読者だったりしましたから、
このシンクロ現象も承知の上ではありますが、
その昔、夫と共通の友人に「2人とも死体が好きだから」という括りにされたことが
ふと脳裏に浮かんだりなんかして。
さてさて、こちらの中身は拷問、エロ、解剖、歴史、宗教などを
テーマにした博物館が満載。
息子も読みたがっておりますが、内容が内容だけに時期尚早です。
しばらくは手の届かぬ所に隠してこっそり読まねばなりません。
2013年05月22日
GW最終日。
新潟から戻ってきたわたくしを待っていた息子が成長していました。
背が伸びたとか、頭が良くなったとかそういうことではなく、
カードマジックができるようになっていたのです。
それも中々のカード捌きが身についているではありませんか。
帯状にカードを広げるリボンスプレッドや、
広げたカードをウェーブのようにひっくり返すリボンスプレッドターンオーバーが
できているのです。
これには驚きました。
毛布をマット代わりにテーブルで一生懸命練習している様は、
微笑ましくもあり、頼もしくもありました。
さて息子が大好きなマジシャンはふじいあきらさんです。
口からトランプを出す姿をTVで見かけた方も多いのではないでしょうか。
息子はふじいさんのDVDを見ながら練習していました。
試しに学童でカードマジックをやってみせたらやんややんやとなりまして、
自分にも自信がついたようです。
息子は手先が器用らしく、折り紙やらあやとり、けん玉が得意です。
ここにカードマジックも加われば、どれか1つは芽が出るかもしれません。
それならば息子を導いてみようかしら。
どこかでクロースアップマジックが見られる場所はないものかと探してみましたら、
なんとふじいさんが月2回レクチャーをやっていることがわかりました。
それも偶然にも調べていた日の夜に開催されるのです。
これはもう是非とも息子を連れて行きたいとなりまして、
子供の参加OKを確認してから電車に乗って行ったのでした。
いきなりふじいさんに会えることになった息子は、
それはもう大変な喜びようでした。
サインを貰うためにDVDとペンを持って行くくらいです。
緊張しながら会場のドアを開けると、
昨日までDVDで観ていたふじいさんがいました。
総勢12名の参加者が自己紹介をして、それからレクチャーが始まりました。
マジックのよもやま話、他のマジシャンのテクニック披露、
マジックの見せ方、捉え方などの話をしながらのレクチャーでして、
息子には少し難しいところもありましたが、
皆様から気を使っていただいて、楽しい時間を過ごすことができました。
ふじいさんの実演は間近で観てもさっぱりわかりません。
そこにあるはずのボールがない。
コインがあるはずのない場所から出てくる。
相手の選んだトランプが当たる。
どれを観ても「何で?何で?」という言葉しか出てこなくて、
息子と2人で顔を見合わせただただ舌を巻くだけです。
これだけ騙される快感を覚えると、トリックは知らない方が幸せかもしれません。
ふじいさんの飄々とこなす姿勢と
マジックの確実なテクニックは何度観ても飽きないので、
次回はショーを観に行こうと思っています。
サインを貰いたいのに恥ずかしくて言えなかった息子を連れて。
これが口からトランプ!
記念撮影までしてくださってどうもありがとうございました。