2011年12月05日

魚久

魚久の京粕漬けは大変美味しゅうございます。
新潟の本町市場にある山上商店のキングサーモン、ほっけ、銀だらなどが
一番美味しい焼き魚だと思っていたわたくしですが、
山上がこれでもくらえ的な豪快な海の美味さだとしたら、
魚久はしっとりと落ち着いた和風美人的なお上品なお味とでも申しましょうか。
優等生なイメージです。
この魚久の焼き魚定食が食べられる銀座の直営店に行ってまいりました。
営業時間はランチタイムのみで、定食メニューは3種類。
11時半過ぎにお店に入るとすでに満席間近。
人気店のようです。
uokyu01.jpg
沖メダイ定食
銀だらと鮭は食べたことがあるので、沖メダイを頼んでみました。
お替わり自由のご飯、味噌汁、卵焼き、漬物、ふきの佃煮がつきました。
ご飯がとても美味しいです。硬さがいい塩梅。
卵焼きは出汁がたっぷり染みています。
ふきはシソの実がいいアクセントに。
沖メダイを少し食べてはご飯を食べて、合間に合間に漬物をかじります。
味噌汁も麦味噌以外を飲むのが新鮮です。
食後にほうじ茶で一服して満足な和定食です。
階下で売っている切り身の値段が580円くらいからで
これにご飯、味噌汁、漬物、2品がつくことを考えたら、
この定食は値段で見てもお味で見ても
コストパフォーマンスはとても良いと思います。
ご馳走様でした。

2011年10月03日

2011年セミ会

去年、初参加して新たな味覚分野を体験したセミ会に今年も参加してまいりました。
今回は息子なしの参加のため、
誰か相棒が欲しいと思い思い当たる人にメールしましたが、
けんもほろろに断られました。
ツイッター上では誘ってないのに断られるという奇妙な体験もしました。
『昆虫は本当にダメ』という人が想像以上に多かったのが印象的でした。
嫌がる人に無理矢理勧めるようなものでもないですし、
今年は1人参加と腹をくくっておりましたら、
行きたいと挙手してくれる女神が降臨しました。
ありがたいことです。

当日。

今年はしっかり虫捕り網と虫かごを持参し、ライトはi Pod touchを使います。
家の近所ではセミの鳴き声が去年よりも少ないように感じておりましたが、
採集場所へ行くとそこは去年と変わらないセミの鳴き声が
そこかしこに響いております。
これは豊作の予感。
日があるうちにセミの成虫を捕まえ、
日が暮れてきたら、地中より這い出た幼虫を捕まえます。

semi33.jpg
人生最大の営み中のセミを捕まえてしまった罪悪感といったら

地面に死んでるセミがいると思ったら、繋がっている最中のセミでした。
これも何かの縁と捕獲しました。

semi34.jpg
ライトのおかげで幼虫を大量捕獲

全体で去年よりも大量に捕まえたような気がします。
食材の調達は完了したので調理場へと移動し、調理開始です。

※ここから下は昆虫耐性のない方は見ないようにお願いします。

semi35.jpg
西洋蚕(サクサン)を茹でたもの

semi36.jpg
茹でたところへガーリックオイルを詰めて炒める

これは美味しかった。
日本の蚕は臭みがあるそうでこちらの方が食べやすいとのこと。
具(蚕の中身)がとろりととろけて、ガーリックの味とぴったりです。
イタリアには絶対ないけどイタリアの味です。

semi37.jpg
今年もミールワームがやって来た


semi38.jpg

見てください。この透明感。美しいではありませんか

去年もいたミールワームちゃん。
今年もボール一杯に入れられていました。
勿論手を突っ込んでごにょごにょした感触を楽しみます。
そして記念撮影。
ぬるつきはないので、触っても手にぬめり等の嫌な感触が残りません。

semi43.jpg
海老を揚げているのではありません

semi39.jpg
いなごの天ぷら。熱が入ると赤くなるなんて海老そっくり

semi40.jpg
こちらはいなごの素揚げ。遠目で見ればちょっと足の太い海老

塩、胡椒でいただきますとビールのおつまみにぴったりです。
いなごは殻が硬いです。
味は良いのですが、特に頭と太腿部分が硬く残してしまいました。
バッタの方が食べやすそうです。

semi41.jpg
セミの成虫、幼虫を一緒に茹で上げ

semi42.jpg
今年は羽付きのようです

semi44.jpg
事前に採取し下茹でした昆虫を持参した強者登場。
カミキリムシ、ナナフシ、カブトムシ(メス)、コガネムシ、クワガタなど

semi45.jpg
容赦なくオール天ぷら

semi46.jpg
からりと揚がりました

下茹でしてあるとはいえ、カブトムシやクワガタは殻が硬すぎました。

semi47.jpg
ミールワームトッピングの焼きそばは人気メニュー

semi48.jpg
サクサンのガーリックソテー。見た目がナスっぽいので素材を知らなければいけそう

semi49.jpg
羽付き成虫の天ぷらと素揚げ

semi50.jpg
この具がうまいのです。むちむちに実が詰まった海老風

ざっと画像でお送りしましたがいかがでしたでしょうか。
実はこの日、韓国のTVの取材が入っておりまして、
採集会場から調理場で食べるまでが撮影されておりました。
虫料理に舌鼓を打っていると、

「セミが見えるように口に入れてください!はいもっと入れてー!」

とか

「『美味しい!虫大好き』と言って!」

とか注文がうるさいの何の。
そうか。これがTVのやらせになるのか。
最後は全体の集合撮影で

「虫マシッソヨー!」

と唱和させられました。
こんな感じで。
どうせ韓国のTVは日本で見られないからまあいいやと思い、
言われるがままにセミやらイナゴやらを口に放り込んで
満面の笑みで撮影されていたわたくしですが、
後日、小学校の韓国人のお母様から、

「まりちゃーん!韓国のTVに出てたよー!もうびっくりしたよー!なにあれー!」

と言われました。
どうやらばっちり映っていたようです。

2009年12月19日

息子行方不明事件

もうすぐ幼稚園も冬休みに入ってゆっくりできそうな時期に
とんでもないことが起こりました。
幼稚園が終わると、園児達はいつものように山のある公園を登ったり降りたり、
あちらこちらで探検をしています。
年少の頃は探検に行ったまま戻ってこないと悪いので、
金魚の糞のようについて回っていましたが、
今は親達のいる場所へ帰ってくることを覚え、
そこまで走り回ることはなくなりました。
その日も園児同士2人で山を登って行った息子の姿を見届け、
しばしお母様と話しておりまして、
戻ってこないからちょっと見てこようとわたくしも登ったのですが、
息子はいません。
幼稚園の庭や、他に園児が集まっている場所を覗きましたが、
息子とお友達の姿がありません。
そこへ同じように息子さんを探しているお母様に出くわしまして、
3名を探すことになりました。
おおかた箱根山に登っているのだろうと階段を登りましたが、
頂上にはいません。
あたりを見回し、大声で名前を呼びながら公園で行きそうな場所を探しますが、
いません。
一緒にいなくなったお母様達もまだ見つけられないということで、
他のお母様方にも手分けして探してもらうことになりました。
電話で『○○を探した。今度は××へ行く』と連絡を取りながら、
必死の捜索です。
自転車で早稲田の文学部方面や公園内のトイレも探しますが、
いません。
明治通り側の公園も探しますが、いません。
すると新情報が回ってきました。
国立医療センター前の警備の方が子供3人組を見たというではありませんか。
すでに公園を出ていったようです。
そうこうしているうちに1時間半が経ち、
辺りも暗くなり始めてきたので、
交番のアドバイスに従って110番することにしました。
その後も捜索を続けようと自転車で自宅方面に向かっている途中に
見つかったとの連絡が入りました。
一緒にいなくなったお友達の家の前で3人で遊んでいたそうです。
もしやと思った幼稚園のとあるお母様が自転車で見に行ったところ、
楽しそうに遊んでいたとのことです。
その知らせを聞いて安堵すると同時に、怒りが湧き上がってきました。
その怒りのパワーを動力に、
7%勾配の箱根山通りを人力自転車で登りきりました。
毎日怒っていれば電動自転車も不要です。
そして、息子を含めた園児3名を1人のお母様がタクシーで迎えに行き、
幼稚園に連れてきて、身柄確保後110番で通報解除をすることになりました。
それまでは交番の方の簡単な事情聴取です。
心配で心配でハラハラしていた母達とは裏腹に、
幼稚園に戻ってきた息子達の顔はキラキラしていました。
手にはそれぞれグレープフルーツや、メジャー、
ガチャガチャの空きケースを持っています。
とてつもない冒険をしてきたようで満足顔です。
しかし交番の方から『子供だけで出かけてはいけない』
というようなお話していただき、
次に担任の先生、主任の先生からお話していただき、
さすがに息子達も悪いことをしてしまったと思ったようで、
しょんぼりしています。
「家に帰ったらこってり絞ってやるから覚悟しとけよ、このやろー」
と心の中で思いながら、お母様達とお別れしました。
それなのに息子は自転車で寝てしまいまして、
そのまま21時頃まで死んだように寝ていました。
ルートを見ると2km近くを歩いたようで、
相当疲れたのでしょう。
息子が起きて落ち着いたところで、
わたくしも頭ごなしに叱ることはやめて、
言葉を選びながら諭すように話しました。
するとそれまで泣かなかった息子の目に
涙が溜まっていくのがわかりました。
息子もわかってくれたようです。
年少時に脱走御三家と言われていた息子。
他の2名は御三家から抜けたのに、息子だけが今も現役です。

2009年12月07日

異なる用途

姉が上京していたので、一緒に買い物に出かけました。
今回の連れ回しルートはコチラ。

・九品仏のツチオーネでランチ(カレーはいまひとつ)
・毎度おなじみD&DEPARTMENTで大興奮
・ルミネエストのCold Stone Creameryで特大アイスを賞味
・新宿高島屋に入ったユザワヤ
 (レジが長蛇の列で諦める)
・東急ハンズ
・三越アルコットのABCクラフト
 (物によってはユザワヤよりも種類が豊富)
クオカ
・京王の富澤商店で散財
新宿ベルク白穂乃香エーデルピルスを飲み干す
姉が付けていた万歩計によると18,000歩だったそうです。
お疲れ様でした。
さてD&DEPARTMENTでの出来事です。
来る度に心をくすぐられる商品が満載のこちらのお店。
今回買おうかどうしようか迷った商品は、
膿盆と薬匙でした。


これが膿盆

これが薬匙
用途は読んで字の如く。
膿盆は、嘔吐物や膿汁を受けるための容器です。
薬匙は、薬品の調合時や実験等に用いられます。
さすがにお洒落なロングライフなデザインを集めたこのお店では
『膿盆』とは書かれずに、
『医療用ステンレスプレート』と明記されていました。
そして本来の用途については全く触れずに、
小物入れとしての使用方法の推薦文もありました。
そりゃそうですよね。
「ここに膿汁を入れます」とか
「切除した部位を乗せます」とか書かれていたら買う気も失せますわな。
しかしですよ。
これカレー容器っぽくも見えるのですよ。
ステンレスだし。
で、ここにカレーを入れて薬匙で食べたら結構可愛いんじゃね?
とか思ったわけです。
それを普段からどちらの器具も見慣れている姉に話したところ、
「絶対食べたくない。ましてや入ってる物がカレーってのがもっと嫌」
じゃあ百歩譲ってお菓子入れは?
「普段使いを思い出すとこれに食べ物入れるのがまず無理」
じゃあ嫌な客にこれでご飯を出そうか。
「それはひどい」
どれもこれも却下されました。
よってまだ買っておりません。
この膿盆と薬匙の前で2人で本来の用途について語り始め、
お互い切開排膿処置が好きなことがわかりました。
「排膿処置の時はゾンデ入れたいよねー」
みたいな話で盛り上がりましたとさ。
って楽天でゾンデが売ってることに驚きました。


これがゾンデ
ゾンデとは先端が鈍になっている棒状の医療器具で
組織に挿入して深さや広がり具合を調べます。
医療プレイがお好みの方はどうぞ。

« Previous