2009年11月13日
万長ラーメンを手に入れるためのプロジェクトが完遂いたしました。
まずはmixiの万長ラーメンコミュにて、
『松山市土橋町のバナナ館に在庫あり』との情報を入手しました。
バナナ館って、メヒコのフラミンゴ館の親戚かしらと勘違いしましたが、
どうやら愛媛のスーパーのようです。
すぐさま愛媛出身の友人に手配を頼み、待つこと十数日。
ようやく会えました。
愛しの万長ラーメンに。
シンプルに辛ネギと海苔のみ
万長初体験の友人と一緒に食べました。
その友人も驚愕のこのうまさ。
伸びにくいしこしこ麺。
肉スープという名のペースト状のスープの素。
モロあじ塩胡椒の風味のケミカルスパイス。
もうこれが味わえないなんて。
ラーメンをすすりながら目から鼻水が出てきたのは、
胡椒のせいじゃない。
これが涙というものか。
2009年11月01日
10分でできる南インド料理という本を図書館で借りました。
10分で南インド料理ができるって、
ライタくらいしか思いつかないんですけど、
もしかしたらこの本は目から鱗な料理が満載なのかもしれないと、
借りてみたわけです。
そしたらですよ。
書かれている手順のどれもこれも
「1時間マリネする」
「一晩水に漬ける」
「30分煮込む」
作業の一工程ですでに10分オーバーなんですわ。
10分でできるって貴方、
きょうの料理ですら『20分で晩ごはん』だってのに、
それを半分に短縮って、
煮る作業や豆を水に浸す行程があるインド料理には無謀なんじゃないかと。
どのあたりが10分でできるんだと問い詰めたいと思ったら、
著者はインド人でした。
おそらく日本の編集サイドが
勝手に『10分でできる』というタイトルにしたのでしょう。
何故なら彼女の料理紹介文に『10分』なんて言葉は出てきませんし、
この本を推薦するインド大使館員の推薦文にも
『10分』なんて出てきやしないのです。
数字に騙されることが多いインドでしたが、
今回ばかりは日本人に騙されました。
その他にも手順には書いてあるスパイスが材料には書かれていなかったりという
ミスも見られました。
それとチャナ豆とひよこ豆、ムングダールとダールムングというように
材料名に統一性がありません。
ある程度インド料理を知っている人なら
どのくらいの量のスパイスを入れるべきなのか、
これはどのような材料なのか検討がつきますが、
全くわからない人は大変困ると思います。
そういうような初めてインド料理を作りたいと思う人が
買うための本が料理本だと思うのですが。
とはいえ、ドーサ、イディヤッパム、ワダ、イドゥリ等の
南インド料理のレシピがたくさん書かれているので、
10分でできるということにこだわらなければ、
使えそうな本かもしれません。
実際10分でできるレシピはチャイくらいしかありませんでしたが。
図書館で借りた本でよかったです。
2009年10月27日
大森にあるケララの風のオーナーさんからカレーリーフの苗をいただきました。
せっかく大森まで行くのだから、
ミールスもしっかりがっつり食べてきました。
↓
自分で作らなくても食べられるミールスっていいわ
相変わらず美味しいです。
何度食べてもうめえのなんの。
都内のあちらこちらでミールスや南インド料理を食べていますが、
毎日食べても飽きないものは、やはりここだと思います。
一番最初に訪れた時以来ミールスに出てこない
メルクペルティとエリセリが食べたいなあ。
そういえば少し前に麹町にある有名店でカレーをいただきましたが、
ラッサム以外は「あら?」という味でした。
これは私だけの感想かもしれないと思って黙っていましたが、
同行者3名とも同意見であることが発覚しました。
ラッサムは抜群に美味しかったです。
でも他のカレーが・・・・。
口コミの評判だけではなく、
自分の舌によるフィールドワークが大切だと痛感した出来事でした。
いつものようにミールス全種類のお替わりを頼むと、
オーナーの奥様から話しかけられました。
「今日はお1人なんですね」
え。
「いつもはどなたかといらっしゃってますよね」
これまではお替わりの要求くらいしか言葉を交わしたことがなかったのですが、
お店の方はしっかり覚えていていらっしゃるのです。
何だか嬉しくなって、更にガツガツ食べました。
もしかしたらかつての3回お替わりも覚えているのかしら。
ちょっと恥ずかしいです。
で、カレーリーフです。
芽を出した小さな苗を2株いただきまして、
我が家のカレーリーフチームに新入りが加わったわけですが、
もうね、家の中にカレーリーフちゃん達の冬を越させる場所がないんですわ。
1号2号はそれなりに高さがでてきてスチールラックに収まりませんし、
かといって観葉植物代わりに置けるようなスペースすらないのです。
貰ったはいいけど、この冬どうしようかと悩んでいる最中です。
2009年10月19日
表参道にある某珈琲店は、
そんなにコーヒー好きでもなく煙草も苦手なわたくしが
気に入っている店でございます。
その理由は、店主のコーヒーを入れる手つきがエロいからです。
注文を受けると、後ろの戸棚からカップを取り出し、
カウンターに起きます。
昔ながらの計量器で量った豆をアルミカップに入れ、ミルで挽きます。
挽いた豆をネルに入れ、
沸かしたお湯を入れたポットから細く細くお湯を注ぎます。
ネルを持つ手はネルの先端を軸にゆっくりコマが回るが如く動かし、
ポットを持つ手はゆったりと上下しつつもお湯の量は少しずつ。
注ぎ終わると、専用鍋に入れたコーヒーをカップに注ぎ、
客に出されます。
この店では豆の量と水の量が5種類の中から選べまして、
わたくしは少しでも長く恍惚としていたいがために、
水の量が一番多いコーヒーを頼みます。
そしてネルを動かすなめるような手つきを見つめるのです。
もっとお湯を注いでもいいのに、じらすように細く垂らすだけ。
初めは蒸らされていた豆もお湯が注がれるにつれ、
ネルから一滴、また一滴と滴り落ちてゆきます。
官能的な手作業によるエロスを凝縮したようなコーヒーが来た時点で
わたくしはもう昇天しているのです。
カウンターには店主ともう1人がいるのですが、
この2人の連係プレーも素晴らしいのです。
言葉は交わさずとも、相手の動作で次の作業を読み、
決して同じものに手を触れることはありません。
1人が豆を量れば、1人がお湯の準備をする。
1人が豆が挽き終わったところで1人がネルを出す。
この一連の行程を見るためだけにカウンターに座るのです。
ああ、また行きたくなってきました。