Top >

2010年08月11日

新潟での日々

新潟は東京と変わらないくらい暑かったです。
ですが、実家のクーラーの設定温度が
全ドア開放して1階2階で22℃という異常事態だったために、
外に出ない限りは暑さから逃れていました。
(東京に比べれば)家も広く、TVもあり、冷房もガンガン、
時々は相手をしてくれる実家の母もいて、
息子は息子で実家の滞在を楽しんでいたし、
わたくしも裁縫に没頭できました。
長い年月を経て、
お互いぶつかりすぎて角が丸くなってきた母とわたくしの衝突もなく、
快適そのものの新潟。
もうこのまま新潟で・・・と一瞬思いました。
いえ、一瞬ではなくしょっちゅう思っていました。
が、東京に戻ってすぐのセミ会や、手芸屋に困らない新宿、
子供の遊び場にも困らない東京に刺激され、
やっぱ東京は飽きなくていいわーと思ったり。
おそらくわたくしは世界中どこでも住めば都になるタイプです。
但しネット環境は必須。
そんなこんなの新潟滞在時の画像です。
わかっていらっしゃるとは思いますが、ほとんど食べ物です。

food186.jpg
麗香の排骨炒飯はいつ食べても美味い。いつも全部は食べられない。
niigatabeer01.jpg
新潟麦酒ゴールデンエディンバラエスプレッソ
niigatabeer02.jpg
王冠がかわいい
知人に新潟麦酒を強力プッシュされ買ってみました。
買いに行った酒屋さんがビールとワインにこだわりのあるところで、
ベルギービールが充実していたのは驚きました。
それも手づくりの解説付き。
お店の方にこのビールを勧められたことを述べると、
新潟県内の地ビールをあれこれ飲んだ結果、
この新潟麦酒の味が一番ビールらしい味だったので、
取り扱いを始めたのだそうです。
取り扱いのもう一つの大きな理由は、
新潟麦酒は瓶内で熟成させるため、賞味期限が2年ととても長いことが、
販売する決め手になったのだそうです。
といいますのは、大手メーカーのビールの大半は、
製造後すぐに出荷する鮮度が売りですので、
賞味期限も短く設定されています。
そうすると、大きなスーパーと町の酒屋さんを比べると、
商品の回転率にかなりの差が出るため、
酒屋さんにとっては賞味期限の短い商品を扱うことはリスクが高くなるのです。
つまり賞味期限が切れて廃棄処分と。
しかし保存方法がしっかりしていれば、実は賞味期限が切れても飲めるし、
そのまま熟成が進み、味わいにも変化が訪れます。
新潟麦酒はそれを楽しむためのビールなので、
酒屋さんの販売スタイルに合うというわけです。
大学の近くの酒屋でしたが、
学生時代には入ったことなかったのにこんなことで訪れるとは。
不思議な縁です。
上記の2本は、ぐびぐびぷはーっと渇いた喉を潤すような
喉越しを楽しむものではなく、
モルトの味わいを楽しむ夜にぴったりのビールです。
夜中に裁縫をしながら、ちびりちびりとやるにはぴったりでした。
濃いから量が減らない減らない。
飲み加減がウィスキーみたいです。
tabinotochu01.jpg
前列右より時計回りに、ズッキーニのサルシッチャ乗せ、
なすのサルシッチャ乗せ(?)、帆立のタルタル、レバーペースト、
パテ・ド・カンパーニュ、ハモンイベリコ、ムール貝の焼いたの、
真ん中がアランチーニ
上古町に5月にOPENした旅の途中のカフェでいただいたタパス盛り合わせです。
歩いていてお洒落な店ができてると思ったら、BAR(バル)ではないですか。
こりゃ入るしかないでしょう。そうでしょう。
高い天井で空間が広く、ソファー席にどかんと座りました。
んじゃビールとタパス盛り合わせでも頼もうかと店員さんを呼ぶと、
タパス盛り合わせは2人前くらいの量があるのだとか。
あら困った。
すると店員さんが小声で、
「カウンターで立ち飲みだと頼める盛り合わせハーフの注文もあるんですが、
 今日は大丈夫です。」
「じゃあ座ってるんですけどそれください」
と今だけOKをいただきまして、頼んだのが上記のタパスなのです。
確かにこの倍の量は無理だわ。
新潟でプレミアムモルツの生を飲みながら
タパスをつまめる日が来るとは感無量です。
料理、かなりのレベルですよ。
一つ一つ手を抜いてません。
厳密にはスペインのバルではなく、イタリアのバル、
フランスのビストロとカフェ、スペインのバルをミックスさせたようなお店です。
とても良い雰囲気で、店員さんの対応も丁寧です。
子連れもOKだそうです。
すっかりお気に入りになりまして別日にも訪れました時に、
注文したのはコチラ。

tabinotochu02.jpg
ティーエスプレッソ・ラテ・ローズジャム
メニューには載ってないのですが、店員さんにオススメを聞いたら、
こちらを教えていただきました。
ローズジャムの香りが紅茶と合うとは意外でした。
美味しいわー。
ティーエスプレッソとは、要は紅茶をコーヒーのエスプレッソのように、
高圧・高温で抽出した紅茶のことです。
つーことは家にあるエスプレッソマシーンでもできるんじゃね?
その方が安上がりじゃね?
ってことでローズジャム(1,890円)を購入して作ってみました。
1)紅茶の茶葉をミルでパウダー状にする。
2)エスプレッソメーカーで通常のエスプレッソのように作る
3)完成
できたけど、紅茶の茶葉をすんごい使っているような気がするので、
それでただ単に濃いんじゃないかという気も。
ということは、茶葉を多めに入れたただの濃い紅茶ではないか。
これなら別にエスプレッソメーカーで作る理由がないかもしれません。
この分野は未開発なのでよくわかりませんが、
詳しい人に聞いてみたいものです。
ここで薔薇のお話を。
大人の階段を登りきったあたりから、薔薇の香りが大好きになりまして、
ボディーソープも薔薇、トイレのお香も薔薇、折り紙も薔薇
漫画で書かれるなら、薔薇を背負って登場に決まっています。
レバノンのトリポリにわざわざ食べに行った
ハルワート・エル・ジブンというお菓子は、
ローズシロップがたっぷり、滴るくらいにたっぷりかかっておりまして、
この頃はまだまだ薔薇の妖艶な香りは理解できず、
ただただローズシロップの香りがいらねーと思っていた若輩者でしたが、
今なら美味しくいただけることでしょう。
シロップの量と甘味が半分になっていれば。
cake17.jpg
ソフトクリーム。でかいです。
cake18.jpg
生クリームが肝のザッハトルテ
cake19.jpg
黒糖ロール
cake20.jpg
息子の顔ほどの大きさのマンゴーカキ氷
こちらは寺尾にありますヴィナーヴァルトでございます。
姉、甥、わたくし、息子で行ってきました。
1階がケーキ販売、2階がカフェになっています。
幼児禁制だったようなのですが、他にお客もいなく入れていただけました。
ありがとうございます。
姉はここのザッハトルテ、甥はソフトクリーム、
息子は自家製マンゴーシロップのカキ氷、
わたくしは姉のオススメの黒糖ロールをいただきます。
最近のロールケーキは、
生地が口に入れるとふわっととけるようなテクスチャーのものが多いのですが、
こちらはしっとりしすぎないスポンジ生地でした。
どちらが好きなのかは好みの問題でしょう。
黒糖の味が強すぎず食べやすかったです。
息子のカキ氷はかなり大きく、
大人でも全部食べられるかどうか怪しいくらいでしたので、
食べる前にわたくしが言いました。
「全部食べるとお腹を壊すから、みんなにもあげて」
言われた食い意地の張った息子は、
果汁たっぷりのマンゴーシロップの美味しさも手伝ってか、
唇を青くしながら完食しました。
一体誰に似たんだろう・・・。
案の定、この日の晩は下痢してました。
これで息子が大人の忠告を聞くようになるといいきっかけになりますように。
risuen01.jpg
リスと戯れる息子
risuen02.jpg
反省ポーズのリス
risuen03.jpg
ネズミに似てるけどリス
加茂山公園にあるリス園に友人家族と行ってまいりました。
リスに餌やりができるのが魅力のこの公園。
リス以外にもなかなか滑り口まで辿り着かない全長150m、
標高差32mのスライダーや、彫刻の森、
鯉の餌やりなどの楽しみもあり、子連れのピクニックには大変良い所でした。
連れて行ってくれた友人家族、どうもありがとうございました。
この他にもアクアパークサンピアのプールで泳いだり、
友人宅でプール遊びをしたりと、
息子とわたくしなりに有意義に過ごせた新潟滞在でした。

2010年08月10日

自転車で55km

長文です。
去年の夏から企んでいた『輸入高級自転車を借りて新潟を回ろうツアー』
ついに実現しました。させました。
6月のエガちゃんライブで帰省した時に、
実家の母に息子を1日預かってとお願いしたら了承してもらえたので、
夏休みに帰って即行自転車の予約手続きをしました。
丁度古町に行く用があったので、
直接スマートクルーズに申し込みに行きます。
店内には自転車がずらりと陳列されておりまして、
どれにしますかと言われてもどれがいいのか素人にはさっぱりわかりませんので、
どれがいいのか聞いてみました。
オススメされたのがコチラ。

55km01.jpg
BianchiのPasso
これだと150cm台の人でも乗れるそうです。
なのでこれを借りることにしました。
予約の手続きをしながら、
店内にいた老年のお客さんとちょろっとお話ししてみると、
その方は70歳過ぎてから自転車を乗り始めて
現在ハマっている最中だそうで、
「今日はまだ25kmしか走ってない」
だそうです。25kmしかって。
予約日当日。
それまで毎日30度以上だった新潟が、
この日に限って今にも降り出しそうな曇天。
これは一日借りても雨で乗れないかもしれないと思い、
3時間のレンタルに変更するつもりでスマートクルーズさんを訪れました。
「おはようございます!今日は絶好の自転車日和ですね!
 太陽が出ていたらきついけど、今日は大丈夫!」
初っ端からわたくしの思惑と正反対の対応のスマートクルーズのTさん。
わたくし「でも雨が降りそうなんですけど・・・」
Tさん「大丈夫じゃないですかね。
     まあ私達自転車乗りは、雨も気にしませんけどね!
     雨でも乗ってますよー!」
わたくし「あはは。大丈夫ですか。そうですか」
自転車乗りの勢いに負けて、
3時間レンタルを言い出すことができない小さいわたくし。
しかし、結果としてこれが正しい判断になりました。
自転車乗りと船乗りの言うことは聞くもんです。
「今日はどちらに行かれるんですか?」
「巻のカーブドッチまで行こうかと」
「あそこなら片道25kmですね。行けますね」
あっさり行けると言われました。25km。
25kmってやっぱり『25kmしか』なんだ。
以前、チリのプコンで50kmのサイクリングをしたことがありましたが、
あの時はメンテナンスもクソもないひどい状態の自転車で行ったものですから、
帰路で臀部に激痛が走り、立ち漕ぎしていました。
しかし今回は自転車の質が月とスッポン並みに違います。
そして8年前のわたくしの体重も違います。
勿論増加。
今回の尻の具合はどうなることやら。
自転車にはサイクルコンピューターが搭載されているので、
走行距離、時速、平均時速などが計測できます。
今日はこれで何km走るのか、時速何kmでるのか
計測してみたいと思います。
始めに向かうは、旧巻町(現新潟市)にあるカーブドッチです。
本当はエチゴビールに行きたかったのですが、
パブは土日祝日のみ営業でして、断念せざるを得ませんでした。
代わりにカーブドッチです。
こちらはワイナリーでして、
つか元々ワイナリーのはずだったんですけど、
いつの間にやらパン屋、ジェラート屋、レストラン、ウェディング、ビール、
ソーセージ、スパなど、帰省する度に規模が拡大しています。
今では三越や、SWEET HOME STOREほんぽーとにも店舗が入っています。
ちょっとここで話は脱線します。
新潟でパン屋がすんごい増殖しているんですが、
美味しそうだわと食べてみると、普通なんですわ。
見た目は美味そうなんだけど、味は普通。
不味くはないけど、普通。
姉の近所の激混みパン屋も普通の味。なのに大人気。
西川の方にあったアフリカンベーカリー・ナミテテも、普通。
ナミテテはアフリカンベーカリーという名前に惹かれて入りましたが、
「アフリカのパンってうまくねーよなー」という印象しかなかったので、
どんなパンがあるのかと思いきや、
普通のパン屋とさほど変わらないセレクションでした。
マンダジはあるようでしたが、この日は見かけませんでした。
でもここは、店の作りは素敵です。
カフェも併設されており、ドッグランもあるので、
車社会の新潟では人気がある店かもしれません。
この話を仲良しのパン屋さんにしたところ、同意見でした。
「あんな不味くて高いパンがよく売れるよなー。
 あんな高いのをどうしてみんな買うんだろう」
某店のことなんですけど、
店の雰囲気とか、天然酵母を売りにしているとか、
統括会社のブランディングが良くできているとか、
そういうのがナチュラル系の方々にウケているのではないでしょうか。
味は普通だけど。
店に入った瞬間、パンの香り、酵母の香りでここがどこなのかわかる店は
新潟では2軒しかありません。
わたくしの中でですけど。
目を瞑ってもわかる香り。
そういうのが他店にはない気がします。
つまりどこも似たようなパンだと。
話を戻します。
でだ。
カーブドッチに向かう進路としまして、
交通量が少なく、道路を走れる道はと言いますと、
日本海夕日ラインです。
ここの国道402号をひたすら走ります。
関屋分水を超えた所から車道をひた走ります。
しかしこの道路状態が悪いのなんのって。
すぐ横が砂浜ということがあって、
海風と一緒に吹かれた砂が路肩に溜まっていました。
そして全然手入れされていない防風林側の雑草が路肩に侵食してきていて、
枝も落ちているもんだから、危ないことこの上ないのです。
隣は車がビュンビュン飛ばしているし。
車に轢かれないように慎重に運転していたと思いますが、
行きも帰りも自転車通行量がゼロだったこの夕日ラインを走る車にとっては、
「こんなとこで自転車なんか乗ってんな」だったかもしれません。
重苦しい灰色の空しか見えない小針浜を通り過ぎ、
延長された402号を五十嵐浜から曲がると、
「『しんだい』と言ったら新潟大学だろ」
「いや、信州大学でしょ」
「あほちゃうか。神戸大学や」
という論争のある新潟大学の五十嵐キャンパスが見えてきました。
アパートや一軒家の町並みはすぐに終わり、
新川を超えるとここから民家がなくなっていきます。
再び車しかいない海岸沿いを走ります。
途中、佐潟の看板を目にして
寄ろうかどうしようか一瞬迷いましたが、
とりあえず距離が距離なので、ここは初志貫徹でカーブドッチオンリーです。
収穫が終わり、廃棄処分となった分のすいかの腐敗臭をかぎながら、
ひたすら漕ぎます。
ここで最高時速35km/hが記録されました。
このメーターはとても便利ですね。
長い道距の果てに辿り着いた先は、一面のぶどう畑でした。
これが全部ワインになるのですね。
しかしながらわたくしはビール党。
美味しいフレンチをワインで楽しむよりも、
ソーセージとビールのタッグの方が好みですので、
まずはビールだ。ビール。
ビールを飲むために25km漕いできたんだよ。
店前に自転車を止め、自家製ソーセージとビールのレストラン・薪小屋に入りました。
「開店は11時半からなのですが」
開店前でした。
カーブドッチについてから小雨もぱらついてきたので、
同じ敷地内にあるジェラート屋で時間を潰すことにしました。
55km08.jpg
ミルク
店内でジェラートを食べていると、続々とお客さんが入ってきます。
ランチを頼んだり、ジェラートを食べたりしていますが、
誰一人濡れていないところを見ると、
皆さん車でお越しのようです。
自転車なんて誰もいねえ。
本来なら〆で食べたかったジェラートを
不本意にも先に胃袋に入れてしまいましたが、
そんなことはすぐに脳内リセットして、11時半きっかりに薪小屋へ。
55km02.jpg
こちらが薪小屋
新潟の山奥に住んでいるドイツ人建築士・カールベンクスさんの手によって
再生された古民家レストランです。
中でソーセージ作りとビールの醸造を行っています。
古民家についての詳細はリンク先を見てもらうことにいたしまして、
まずはいただきます。
55km03.jpg
ゴールデン
55km04.jpg
ブラウン
55km05.jpg
ソーセージの盛り合わせ
55km06.jpg
プリップリのソーセージ
55km07.jpg
カーブドッチには猫がたくさんいる
猫かわいいなあ。
どうして猫って可愛すぎるんだろう。
一日猫と戯れたい。
そんでもってソーセージの美味いこと美味いこと。
口に入れてがぶりっ、ぱつんっ、じゅわっですわ。
ソーセージっていいよね。
燻製っていいよね。
薪小屋に関しては以上です。
食べるもんも食べたし雨が本降りにならないうちに帰るとしますか。
その前に敷地内の温泉にでも入ろうかしら。
でもスパの日帰り温泉で汗を流したとしても、
また帰りの25kmで汚れることを考えて、
つか10時までの入浴が500円で、それ以降が1,000円という設定も腑に落ちず、
じゃあ今度朝限定で来るかということで入るのをやめました。
帰りの道。
自転車に座った途端、尻に激痛が走りました。
8年前のあの痛みが蘇りました。
帰りは丸々25kmもあるのに、この尻痛で無事古町まで帰れるのか。
それでも時々自転車から降りて尻を休ませながら、気合だけで漕ぎました。
雨も一時期激しく降って、雨宿りをしながら見慣れた町に戻ってきました。
途中、昔の職場にも顔を出し、
自転車でカーブドッチに行ってきた話をしたら、
「はあ?おかしいんじゃないの?」
「相変わらずだね」
「あそこは車で行くもんだ」
久しぶりに会ったというのに散々な言われようでした。
この時点で夕方です。
自転車の返却時間が刻一刻と迫ってきています。
すでに尻の痛みが相当限界にきているので、
雨と埃で汚れきった体をスーパー銭湯で休めることにします。
ここでの泡風呂による尻マッサージが功を奏して、
尻痛も緩和され、さあ最後のひとっ走りに行きますかと外に出ると、
土砂降りでした。
これは無理。
こんな日に自転車でスーパー銭湯に来ている客はわたくし一人で、
ここでも皆さん当然車。
雨なんか関係なく車で帰っていかれます。
20分くらい待っても止まないので、
「雨止まねー」と元職場の同僚にメールしたら、
車で颯爽と現れ、100円ショップでカッパを買ってきてくれました。
持つべきものは友です。
面倒を見てくれる良き友人です。
独身美女です。彼氏募集中です。
落ち着いた雰囲気を持っていて、話も面白いです。
気になる方はコメント欄かメールでどうぞ。
カッパを着て最後のひとっ走りの目的地はサンキです。
ここで布や裁縫の副材料を買い込むのです。
この数日前に、友人宅に遊びに行ったついでに
近所の別店舗のサンキに寄ったのですが、
布が異様に安くて大興奮。
しかしこの店は衣料品の占有率が高く、
「布を買うなら新和店。ファブリック館が独立しているからいい」
と母に言われこちらに行くことにしました。
閉店時間間際に行ったので20分くらいしか見れませんでしたが、
母がすすめるだけのことはありました。
ここではセール品のポンポンテープを買い込みました。
とっぷりと日も暮れ、雨も少し降っている中、
ようやく自転車を返しに最初の古町に戻りました。
返却時間が19時を過ぎると、別店舗に返却することになります。
その別店舗はDr.可児&Frau Evaでした。
名前がドクターという名のレストランです。
名前にまつわる由来はコチラのインタビューがいいかも。
こちらは昔からあるお店でしたが、入るきっかけもつかめずにここまできました。
すぐ傍の福助の方が入りづらい雰囲気なのに
行ったことがあるのは何故でしょうか。
そんな感じで今日この機会を逃したら二度と入店することはないような気がして、
ここで夕食をいただくことにしました。
というのも看板にメニューに書いてあった生スワンレイクビールという文字が、
わたくしの背中を押してくれたのですが。
55km11.jpg
スワンレイクビールうまー
55km12.jpg
付け合せはオススメのローストポーク
今日一日走りきって疲れた体にスワンレイクビールが染み渡ります。
咽頭から胃袋に入り、そのまんま血液、リンパにビールが流れ込んでいる感じです。
このビールのために、今日わたくしは自転車を漕いできたのですね。
ああ、今日は自転車で走ってよかったよ。
心からそう思えました。
55km09.jpg
靴とバッグのカラーを揃えてみた
55km10.jpg
55km完走

2010年08月03日

南伊豆の旅

ご無沙汰しておりました。
こんなに長くブログを書かないなんて、熱中症で死んでんじゃね?
とか思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、
夏休みに入ってすぐ新潟に帰っておりました。
それについてのお話も後日書きます。
「後日書きます」って書かなかった打率はイチローより高いです。
さてさて3週間くらい前に保留にしていたお話をアップします。
どうぞ。
房総から帰ってきてすぐに、今度は南伊豆へと旅立ちました。
今回は踊り子に乗車です。
どうせなら子供用プレイルームのあるスーパービュー踊り子に乗りたかったのですが、
贅沢は言いません。
踊り子にはまだ乗ったことがなかったので、
それだけでもルンルンです。
まずは熱川で下車して、バナナワニ園に行きました。
スコールのような土砂降りにあいながら熱帯の植物を見学すると、
本当に東南アジアにいるような気分です。
マナティ、レッサーパンダなどの動物、オオオニバス、ウツボカズラ、
バオバブ、やしの木などの他に、
スパイス・ハーブの植物コーナーがありました。
minamiizu01.jpg
育ちに育ったカレーリーフ
我が家のカレーリーフとはえらい違いのこの立派な体格。
太い幹、豊富な葉っぱ。
これだけ育っていれば、枚数を気にすることなくカレーが作れます。
何とも羨ましい状況です。
さすが南国の気温で育てているだけのことはあります。
背丈がわたくしを超えていました。
バナナワニ園の見学した後は、再び電車で下田を目指します。
この電車が素晴らしいものでした。

minamiizu02.jpg
運転席がガラス張りで前方が丸見え!
こちらの電車は伊豆急行のアルファ・リゾート21です。
海側の座席が海に向かって配置されているため、
首を横に向けずとも海が見れます。
晴れた日には伊豆諸島が見れるのですが、
残念ながらこの日は雨のため見ることができませんでした。
minamiizu03.jpg
東京の電車も全部こうならいいのに
一番前の車両は展望席となっており、
運転席前面がガラス張りで、運転席から遠い席になるに連れて、
シートの高さが高くなっている設計です。
これだとどの席からも電車でGO!の雰囲気が味わえます。
これが平日は普通列車として運行されているのですから、
鉄っちゃん&鉄子も大喜びです。
やるなあ、伊豆急行。
伊豆急行に乗りながら、
熱川で事前に購入していた金目鯛の押し寿司を食べようとしたら、
息子に全部食べられました。
どうやら金目鯛の美味さを知ってしまったようです。
牛乳も500円オーバーのノンホモ牛乳しか飲まなくて困ってるっつーのに、
鯵や鰯を食べずに金目鯛を所望されても、
エンゲル係数が高まるだけなのでやめてほしいです。
あと10年は金目鯛を解禁したくなかったなあ。
さてこの日の宿泊は、弓ヶ浜温泉の季一遊です。
これがまた予想以上に素晴らしい旅館でした。
そもそも家族で高級旅館に泊まるなんてことは
ありえないものだと捉えているので、
送迎バスで旅館に到着した時には正直ビビりました。
だって仲居さん達のお出迎えはあるし、
チェックインは各々テーブルに座って冷たい飲み物を供されながら、
マンツーマンで料理や浴衣のサイズやらのリクエストを受け付けるんですわ。
各テーブルに1名のスタッフがついているので、
一体何人働いているんだってくらいの人数がいます。
ごいすー。
「お料理のお刺身は金目鯛、はまち、鯵、平目の中でどれにいたしますか?」
「メインはサーロインステーキと
 伊勢海老のクラムチャウダー、どちらになさいますか?」
すごいわー。すごいわー。
普段口の中に入れたことのないような代物が、今日は食べられそうです。
部屋はうちより広いです。
洗面台は二つあるし、
海に面したバルコニー付きで、テーブルと椅子もあります。
すぐ裏が海なので、波の音が聞こえます。
わたくし達を担当してくださる仲居さんは若い方で、
息子のために折り紙をアレコレ折ってくださる方でした。
こちらの旅館は貸切露天風呂が3つあり、
予約制ではなく空いていれば誰でも使えるという
フレキシブルなものでした。
まずはプールで遊びます。
minamiizu07.jpg
浮き輪も貸してくれます
プール用のバスタオルやパラソルの準備、浮き輪の貸出も
全部スタッフの方がしてくださいました。
プールサイドにはバーがあるので、
ビールやジュース、お菓子も買えるようです。
minamiizu09.jpg
子供のトカゲを発見
プールサイドにトカゲがいたので捕まえました。
青から緑のグラデーションがとても綺麗な尻尾のトカゲでしたが、
息子が尻尾を掴んだらぶっつりと切れました。
根本から切れてしまい体長が縮んだトカゲの切断面は肉々しかったです。
トカゲ以外も、大きなカミキリムシを捕まえました。
minamiizu10.jpg
完全(な)変態の昆虫
旅館の裏は海でして、ここがウミガメの産卵地として有名だそうです。
満月になると産卵のために陸に上がるウミガメ。
4日前に産卵に来たそうで、残念ながらこの時は会えませんでした。
8月に入ると、卵が孵化して子ガメが海へと旅立つ様子が見られます。
これは見てみたいですね。
夕食は懐石料理をたらふくいただきました。
minamiizu11.jpg
旬菜盛り合わせ。日本料理って美しい
minamiizu12.jpg
海鮮昆布麺。坦々麺風。バーナ貝、蟹爪、金目鯛、イカ入り
鍋仕立ての坦々麺です。
魚介だしの贅沢な坦々麺でした。
minamiizu13.jpg
金目鯛の煮付け。伊豆の旅は怒涛の金目鯛ラッシュです
金目鯛は全部息子のおかずになりました。
母涙目。
minamiizu14.jpg
刺身盛り合わせ。勿論ここにも金目鯛が。そして当然息子の口へ
minamiizu15.jpg
サーロインステーキをマスタードソースで
夫は伊勢海老のクラムチャウダーをオーダー。
伊勢海老が殻ごとどかんと入っていました。
minamiizu16.jpg
イカ墨豆乳豆腐。べっこう餡かけ。ウニとじゅんさい入り
minamiizu17.jpg
ちりめん山椒ご飯、鶏団子の胡麻味噌仕立て、漬物
minamiizu18.jpg
フルーツが乗ったオレンジプリン
完食しました。
テーブルに一気に出されるものではなく、
個室で一品一品出される懐石料理でした。
夕食でこんなに美味しい物が出たのなら、
朝食はどんなのが出るのでしょうか。
朝食はビュッフェ形式でした。
いや、これがすごいのなんのって。
出されているものは、鯵の干物、ベーコン、オレンジジュース、おかゆなどなど、
和洋どちらも取り揃えた品揃えなのですが、
1品1品のクオリティが高いのです。
鯵の干物はその場で焼いてくれるし、ご飯はひじきご飯か白米が選べるし、
ご飯の上にしらす、たらこ、おくら、卵、
納豆、まぐろを乗せた海鮮丼の作り方なんて紹介もあるし、
じゃがいも入りのパンも焼き立て。
家族3人、朝から死ぬほど食いまくりました。
朝食でこんなに食べたのは、岩室温泉の綿々亭綿屋以来です。
ここは姉と一緒に行ったのですが、
わたくしはつわりだったわりにパクパク食べられて、
姉はおひつを隣に置いて4杯くらいお替りしていました。
食事が美味しいって温泉旅館に泊まる楽しみの一つですから、
質も量も満足できるということは大切な要素です。
ゲフ。
チェックアウト後もプール、大浴場の使用はOKとのことで、
最寄り駅への送迎バスの時間までのんびりプールで遊び、
踊り子号で東京に戻りました。
高級旅館と東京の家とのギャップが凄まじかったです。

2010年07月17日

房総の旅

知人友人に会う度に「房総に引っ越すの?」と聞かれまくっていましたが、
その度に「いやいや。引っ越しませんよー」なんて返答をしつつ、
恐れていた房総への旅に行ってまいりました。
行きも帰りも特急さざなみを利用しました。
この特急が凄いです。
何がすごいって、行きも帰りも家族で車両貸切なくらい乗車率が悪いのです。
おかげさまでシートを向かい合わせにして、
ビールを飲みながら車窓を眺めることができました。
週末だったらもっと乗客は多いのかしら。
館山に到着してホテルのチェックインまでは時間があったので、
この機会に鴨川シーワールドへ行くことを提案したのですが、
「遠いから」の一言で却下されました。
遠いって東京から比べたら館山からの距離なんて大したことなかろうに。
で、代替案で行った先がコチラ。

tateyama01.jpg
赤山地下壕跡の見学
5歳児がいる家庭にアンケートを取ったら、
99.9%の確率で防空壕よりもシーワールドを取るだろうな。
うちは0.1%のマイノリティー。
しかしですよ、防空壕なんて見てもつまんねーと思いながら行くと、
受付で懐中電灯とヘルメットを貸してくれました。
この2アイテムで俄然見る気満々になった、社会科見学好きの女でございます。
この日は湿度の大変高い日で、蒸し暑くてたまらなかったのですが、
防空壕の前に来ると中から冷気と一緒に煙が出てきていました。
あまりの寒さに慌ててTシャツを1枚着込みました。
見学には長袖が丁度いいくらいの温度です。
内部の温度は1年を通じてほぼ一定を保っているそうで、
昔はキノコ栽培に使われていたそうです。
ビールの熟成庫として使えばいいのになあと、
ビール作りをモゴモゴしている人に教えてあげたくなりました。
見学者は誰もいませんでした。
壁面の地層が見事です。
館山で自衛隊基地とここだけ見れば、鴨川に行かずともOKです。
詳細はコチラをどうぞ。
ホテルは犬と一緒に泊まれるのが売りのホテルでした。
庭にはドッグランが完備で、たくさんの犬が遊んでいました。
1階は犬飼い専用フロアーで、部屋の中にはゲージも完備で、
部屋のテラスからそのまま庭に出られるようです。
朝夕食時には、部屋に犬だけが取り残されているので、
そっち方面の部屋からは泣き声がキャンキャン聞こえてきました。
犬と一緒のホテルって今後も増えるのかしら。
ホテルの裏側は海です。
干潮時の午前中に散策に出かけました。
潮が引いた岩場には、小魚、ヤドカリ、うに、ウミウシ、海老、
カニ、貝あれこれがわんさかいました。
わたくしはウミウシを初めて見まして、
スライムのような手触り、容易に捕獲できるくらいのスピード、
気持ち悪いカラーリング等にすっかり魅了されまして、
この奇怪な生物がお気に入りの生物ランキングにランクインしました。
なんてったってドラクエにもウミウシが出てきますしね。
とか書いておきながら、コメントで指摘されたように
ウミウシではなくアメフラシの間違いでした。
訂正いたします。
junkitaさんありがとうございました。
さすが海の生物フェチ。


tateyama02.jpg
この散歩でかなり焼けました
tateyama03.jpg
ホテルのプールで更に焼けました
とりあえず物件を見せられることもなく、
不動産屋を訪れることもなく房総の旅は終わりました。
つーことで8月の引越しはありません。
多分。

2010年07月15日

オーストラリア食べ物画像

australia12.jpg
食べてはいけないグミ。2ドルもしたのにゲ○以下のまずさ
果物の味がしないし、触感が柔らかすぎて弾力性に乏しいグミでした。
愛してやまないHARIBOのコーラグミが高かったので、
こちらを選んだのが運の尽き。
息子もわたくしも一口で吐き出しました。
ハズレの少ない日本のお菓子って優秀なんだと再認識しました。
australia15.jpg
心躍るものが現れた!
australia16.jpg
一つ前の画像の左から二番目のものを頼みました
australia17.jpg
同じ店のランチはこちら。左がパルマンティエっぽいもの。
右は息子用フィッシュ&チップス
australia18.jpg
料理が来るまで息子と一緒に折り紙タイム
australia19.jpg
soup of the dayはリーキ(西洋ネギ)のポタージュ
これがすこぶる美味かったです。
この濃厚なポタージュにパンが付いてきたので、
日本人の胃袋にはこれで満腹になるかもしれない量でした。
australia20.jpg
見た目はいいのに物足りなさでいっぱいの味のパルマンティエ
australia30.jpg
ピザを頼んだらこんな巨大なのが来た
australia31.jpg
おこぼれに与りにきたメジロ
australia06.jpg
スーパーにはビールキットコーナーが必ずあった
australia07.jpg
瓶、王冠、プラスチックボトル、糖も売っていた
スーパーにはビールキットは売っていても、酒類は置いてません。
酒は酒屋にて買うもののようです。
そこまでビールの安さを感じないオーストラリアでは、
自家製ビールがポピュラーのようです。
いい国だ。なんていい国なんだ。
australia51.jpg
中華屋の3種盛。明らかに乗せすぎ。
酢豚(Sweet and Sour Pork)を頼んだら、
味付けが甘ったるく、衣は分厚く食べられてものではなかった。
アングロサクソンの国はさあ、やっぱ(ry
australia52.jpg
Bleu Sky Breweryの6種の試飲
australia53.jpg
1リットル近く飲んだので昼間っから酔っ払いました
ウィートビアーとペールエールが美味しゅうございました。
すっかりエール党になってしまいましたが、
ピルスナーではプレミアムモルツが一番美味い気がします。
australia54.jpg
マカデミアナッツの原産国なのでそのアイスを
欲張ってトリプルを頼んだら、先程の中華のようにてんこ盛りに。
オーストラリアは容器を大きくするよりも、
高さを出す手法が好きなようです。
震えながら全部食べましたが、さすがに多かったです。
australia36.jpg
最後の晩餐。左から海老のフリット、アボカドとカニのサラダ、ムール貝の蒸したもの
australia37.jpg
カンガルーのステーキ。臭みもない。
australia38.jpg
息子はオージービーフサンド。この満面の笑みで芋以外全部残しました
australia39.jpg
生牡蠣。ソースはごま油と塩のはずなんだけど、なんだけど、なんだけど
最後の晩餐のレストランは、結構というかかなりよろしいお値段でしたが、
味はえーと、というものでした。
息子のビーフサンドの牛肉はパサパサだし、
海老につけるソースも甘すぎ、
やたらとゴマ、レモングラス、チリソースを使うことで
創作系のオーストラリアの料理になるのかもしれませんが、
あんまり美味しくないような気がしました。
他のレストランは美味しいのかもしれませんけど。
そうでないと困る。
帰りの機内で、オーストラリア人のシェフ2人組みが、
砂漠、マングローブ(っぽい)の森、海などで採った食材を
その場で調理するライブ料理番組を見ました。
アボカド、ライム、レモングラスをよく使っていましたっけ。
勢いがある調理は見ていて面白いのですが、
いかんせん味のイメージがちょっと合わないように思えました。
この辺はもう味覚の相違ですかね。
australia48.jpg
お土産で買ったつもりが空港で飲んじゃった普通のビール
写真は撮っていませんが、
ツアーで立ち寄ったイタリアンのビュッフェのレベルが高くびびりました。
アンティパストが充実していて、特にマリネの種類が豊富でした。
アーティチョーク、パプリカのマリネばかり食べました。
同じく写真は撮っていませんが、サラミは安くて美味しかったです。
デリで毎日サラミを買っていました。
料理が美味いと思ったのはここくらいでしょうか。
味付けの相性がなかなか合わないケアンズでした。

« Previous | Next »