2007年09月04日
日付は変わりまして、翌日。
本日は息子を古町の一時保育に預け、自転車で回ることにしました。
この一時保育施設・子育て応援ひろばは、1時間300円で子供を預かってくれるので、
買い物をしたい時や友人とランチを食べる時に、
ここを利用しています。
新潟のど真ん中でこの値段では嬉しいです。
新潟に帰る度に利用しています。
東京だったら1時間1200円くらいしますし、
入会金やら基本料金やらで更に高くなりますし。
ちきしょう。東京め。
お高くとまりやがって。
すでに4回ほど預けられている息子は、
建物が見えてきただけで泣き叫びました。
預けられることがわかっているのです。
夫にカニばさみでしがみついたまま泣き叫んでいる息子を先生が引っぺがし、
わたくし達はとっとと退散します。
いつも最初は泣いているのですが、
すぐケロッとして遊び始めることがわかっているので、
心配することはありません。
まずは自転車を借りに、近くの駐車場に向かいます。
『にいがたレンタサイクル』から借りるのです。
これは古町・万代商店街が中心となり運営しています。
市内中心部に貸し借りのできるステーションが点在し、
各ステーションで乗り降りができます。
今日はこれで新潟島を半周する予定です。
手続きを済ませ、いざ出発。
まずは、竹林味噌へ向かいます。
ここは母と姉が愛用する三稔味噌の製造元です。
大変美味しい越後味噌です。
ただ麦味噌にハマっているわたくしには、少々塩がきつく感じるようになりました。
8月後半の時点で、
中央区では発酵食が生きる町スタンプラリーなるイベントを実施中でして、
市内7ヵ所にある発酵食品関係の店でスタンプを集めると、
発酵食品が貰えるという企画です。
勿論スタンプラリーに参加です。
昨日の増子味選で、すでに1個押してあります。
竹林味噌で2個目です。
スタンプだけ貰ってはいサヨウナラではアレですので、
糀漬の素を購入いたしました。
ビニール袋に糀漬の素と野菜を入れるだけで、
美味しい糀漬けができあがるという手軽さに惹かれました。
帰京後、糀漬けにしたきゅうりの美味いことといったら。
虫になった気分がするので嫌いなきゅうりの味も気になりませんでした。
さてお次は坂井漬物商店です。
店先でスタンプを押していると、おしゃべり好きなおば様が出てきました。
言われるがままに店に入ると、
そこには味噌漬け、奈良漬、ぬか漬け、茄子漬、白菜漬け、沢庵、梅干などなど。
さすが漬物専門店です。
ここでは南蛮味噌を購入しました。
「これで茄子炒めっとおいしーんだわ。最後に青しそあれば入れてさ。
昨日の夕飯、これにしたんさね」
おば様のこの言葉で唾が出てきて買うことにしました。
こんぴら通りを通り抜け、
新潟市歴史博物館みなとぴあへ来ました。
ああ、またぴあかよ。
もう「○○ぴあ」っての止めてくれ。
どうして行政が絡むとぴあを付けたがるんだろう
平仮名にするセンスもいただけないわ。
アレコレ考えながら旧新潟税関庁舎を見学しました。
お次には石山味噌です。
敷地内にあるお休み処・竈家治四郎でスタンプを押し、
味噌ソフトクリームを食べることにしました。
食べてから写真撮りました
味噌のソフトクリームなんてどういう味なのかと心配しましたが、
食べみると後味は味噌です。
でも食べているうちに塩キャラメルの味に似ていることに気づきました。
最高にうめー。
とは言いませんが、予想以上に美味しいソフトクリームでした。
そのソフトクリームを舐めていたら、1人のおじ様が近づいてきました。
話をしてみると、どうやらここの常連さんのようです。
そしてしきりにここのおにぎりを食べろと勧めます。
この後、ランチは加島屋で長作丼を食べて、
デザートはおこっぺソフトを食べるというコースまで決めていました。
たっぷり自転車に乗ってカロリーを消費し、
空腹のところに長作丼をかきこむなんて至福の時です。
それをおにぎりを食べてしまったら、長作丼の味わい半減です。
そこで加島屋に行くことを告げると、
「加島屋は予約してあるの?してないならこっちのおにぎりの方が絶対いいから!
そりゃ加島屋は材料も良いのを使っているから美味しいけどね、
ここのおにぎりは全然違うから!食べないと後悔するよ!」
ここで食べないと呪われるよくらいの勢いで口説かれました。
そこまで言われると、
おにぎり1個を二人で半分ずつなら食べてもいいかなという気になってきまして、
メニューを聞いてみたら、おにぎりセットは2個だそうです。
1人1個も食べたら長作丼大盛り(大盛り無料)が入らなくなります。
それは困ります。
無料の大盛りを頂くお得感が味わえません。
次回来た時におにぎりを食べに来るので、
今日は加島屋に行くと丁重にお断りしました。
おにぎり案撤廃後もおじ様の話は止まるところを知りません。
「東京から来たなら、新潟は美味しい物食べられる店たくさんあるからねえ。
米も美味いし、魚も美味いし。寿司屋行かないの?」
いつも行く寿司屋の名前を出すと、
「あー。あそこは中だね。古町にも支店があるけどさ、
そこよりもっと美味いところが古町にはいっぱいあるよ!」
とぬかします。
古町古町って言いやがって。
沼垂もんのわたくしとしては、段々ライバル意識が芽生えてきました。
「じゃあ美味しい寿司屋ってどこなんですか? よしの寿司ですか?かね清?」
意地悪っぽく聞いてみました。
「まあ宮寿司はそりゃー美味しいけど、お勧めは寿司たはらだね!」
おじ様は自信満々に言います。
「たはらは元が魚屋だから品がいいんだよ。僕なんてよく行ってるから、
僕の名前出したら〆張鶴のなんちゃらが飲めるよ」
「じゃあお名前教えてください」
「○○さんよ。あっはっはー」
「あっ。名前言うなよ!個人情報保護法に反するだろっ!!」
名前を教えてくれたのは、おにぎりを握るおば様でした。
おじ様は教えてくれる気がなかったようです。
これで寿司たはらに行って、タダ酒が飲める権利を手に入れました。
続く。
2007年09月03日
発酵ツアーの手始めに、まずは近所の増子味選を訪れました。
こんな近所のこんなところに店があるなんて、
さては最近できたのだろうと思っていたら、
OPENして3年が経ってました。
お店はバイパスに面していて歩道はありませんので、
散歩をしていて発見、ということにはなりづらいです。
そして車で通ったとしても、
両隣の建物に比べて店が奥に引っ込んでいるという立地条件のため、
看板を見ない限りわかりません。
立地で損をしているように思えます。
それはさておき、お店の中は、漬物、魚介類の加工物が中心の品揃えです。
茄子漬、沢庵、ぬかいわし、鮭の味噌漬け、銀ダラの味噌漬け、イカの一夜干し。
他にも、こしひかり、味噌、笹団子も売っています。
ここではイカの一夜干しを買いました。
夜、さっそく炙って食べました。
ひー。うめー。
柔らかくて甘くて香ばしいイカの一夜干し最高ー。
母と夫とわたくしで2匹があっという間になくなりました。
バイパスを挟んで丁度この店の向かい辺りに、百川味噌があります。
中学にこんな苗字の人がいたような気がしますが、
小中一緒だった人が、実は高校まで一緒だったと気づいたのが
卒業アルバムだったというわたくしが言うので当てにはなりません。
ここには立ち寄りませんでしたが、ここの味噌も美味しそうです。
百川味噌の社員の方がHPを作っているようなんですが、
その方は絵画作成フリーソフトも手がけていました。
コチラ。
このお絵描きソフトで書いた作品をHPに出展するとポイントが貰えて、
そのポイントを百川味噌の購入に使えるそうです。
逆の場合も可でして、
百川味噌を購入して得たポイントを、
お絵描きソフトのオプションと交換ができます。
味噌もソフトも一緒と。
ググッていたら、ソフト製作者を発見しました。
コチラ。
専務さんでした。
見たことあるようなないような。
顔を覚えられないわたry
話が脱線しました。
発酵ツアー1日目はこの2軒で終了ですが、
散歩は続きます。
その後、小中学校の校区内を練り歩きます。
昔はここに銭湯があったんだよね。
この神社で5月と9月にお祭りがあるよ。
住んでた社宅の跡地がどでかいAPAマンションになってるよ。
ここの公園で見知らぬ子に人違いカンンチョーされたわ。
ここの書道教室に通ったいたくせに今でも字は汚いとは俺様のことよ。
昔は雪が積もったから、この電柱の所に滑り台を作ったもんよ。
適度に微笑ましいエピソードを混ぜつつ案内しました。
昔は大きな屋敷に見えた友人の家も、
大人になった今改めてその前に立つと、普通の家でした。
むしろ小さく小さく見えました。
通い慣れた道や風景が凝縮されて、
ぎゅうぎゅう詰めの菓子箱のようです。
その菓子箱の中身は、未舗装の小路もあり、
家々の間隔は狭く、玄関を開け放ち涼をとっています。
網戸の玄関からは時々風鈴の音や笑い声が聞こえ、
昔と変わらぬ人間との近さを感じます。
そして改築してある同級生の家の前の路地には老人と孫が遊んでいます。
老人はわたくしの親世代。
ということは孫は同級生の子供のはず。
昔と変わらぬ家もあれば、新しい家もある。
そこに住む人間は年を取り、新しい命も育つ。
行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
澱みに浮かぶ泡沫は、かつ消え、かつ結びて、久しく留まりたる例なし
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
発酵ツアーの話のはずなのに、脱線しまくりで恐縮ですが、
なぜこんなこんなことを書いているのかと言えば、
東京に来てからでしょうか。
同じ場所が出てくる夢を何度も見るようになったのは。
夢の内容は違えど、いつもいつも同じ商店街、同じ路地が夢に出てきます。
それがこの小学校の校区です。
そこには存在しないはずの店があったり、
接点のない道と道がワープで繋がっていたりとパラレルな感じも満載ですが、
あまりに同じ場所が出てくるので、
これはもしかしたら何らかの暗示かもしれないと思うようになり、
実際歩いてみたらわかることがでてくるかもと試してみたのです。
結果。
同級生にバッタリ出くわすとか、そういうことはありませんでした。
町にもそれほど大きな変化はありませんでした。
しかしその散歩以来、あの商店街が、あの路地が、あの公園が、
夢に出てくることはありません。
明日はイカの一夜干しを食べながらその理由を考えてみることにします。
2007年08月31日
数年前から、我が故郷・沼垂(ぬったり)を発酵食品の町として売り出そうと、
様々な催しを試みていたことは知っていましたが、
この度、市が沼垂を含む中央区を『発酵食が生きる町』として、
内外に広めていこうという事業を始めたそうです。
そのイベントの一つで、『発酵食が生きる町バスツアー』なるものが開催されました。
これは中央区に点在する味噌、醤油、酒、納豆工場を見学するツアーでして、
4コースが用意されています。
このツアーは結構な人気があるらしいのですが、
運良く姉とが当選しまして、姪と2人で参加してきました。
姉の帰宅後、冷蔵庫の中には納豆と味噌と醤油が入っていました。
見学した工場でお土産で頂いたそうです。
味噌蔵で味見した味噌が美味しかったので、
味噌も購入したとのこと。
姉が見学したのは、納豆の高橋商店、菱山六醤油、味噌の坂豊商店の3箇所です。
高橋商店は昔から納豆で知ってました。
菱山六醤油は、かつて勢いのあった頃のプラーカへ行くために
通っていたルートにありました。
通る度に、醤油の香ばしい匂いがしたことを覚えています。
坂豊商店は、中学校の校区内にあったにも関わらず、
こんな所に店があったのかと今回初めて知りました。
旧新潟市をタクシードライバー並みに熟知しているつもりでしたが、
地元で昔からある味噌蔵を知らないとは、
灯台下暗しという諺がぴったりです。
姉は発酵ツアーが予想以上に楽しかった様子で、
それに触発されたわたくしも自分で発酵ツアーに出かけることにしたのでした。
続く。
2007年02月12日
バンコク滞在で最後のを飾るのはO2 Facial Salonです。
排気ガスと紫外線で痛んだ肌を一皮剥き、
美しくなって帰国しようという計画で、最終日に持ってきたのです。
日本で受けたら高いと思われる高周波、クリスタルピーリング、
プラセンタパックがセットになった『ホワイトニングプラス』コースと、
鼻の黒ずみが気になっていたので、鼻パックを予約しました。
「最寄のBTSの駅からはとても歩いていける距離ではないので、
タクシーを使いましょう」
とあるHPに書かれていたのですが歩きました。
帰りは更に遠回りをして、道草食いつつ歩きました。
このサロンは、1階がサリラーロムスパというスパで、
その2階がO2フェイシャルです。
入り口にはベンツやらBMWやら高級車がたくさん止まっています。
この日は日曜日だったので地元の人もたくさん来ていたようです。
今までのスパではほとんど他の客と交わることがなかったのですが、
ここでは次から次へと客が来ていました。
わたくし達以外はスパの方の客でした。
受付を済ませ、施術開始です。
今回のホワイトニングプラスコースは機械が一台しかないので、
二人一度に受けられず、1時間半で交替することになっていました。
姉が先に受けている間に、わたくしは本でも読みつつ待つことにしました。
この一軒家はかなり大きく、中庭もあれば、ティールームもあります。
きらびやかなインテリアも照明もないので、
落ち着いて待つことができます。
そして日本人のお客が多いのか、
日本の雑誌がたくさんありました。
VERYというセレクトから考えると、
駐在員の奥様が顧客に多いと思われます。
このVERYのおかげで1時間半が足りないくらいでした。
ある特集が「わたしのウェルカムスタイルはコレ!」みたいなタイトルでした。
ウェルカム服ってなんだよと思いながら読んでみると、
自宅にお客様をお迎えする時の服装や、おもてなしの料理のことでした。
自宅なのに皆さんお出かけするような格好でした。
おもてなしの料理もケータリングでした。
あえて自分で作らないのがセレブなのか。
母子一緒の写真が掲載されていたのですが、
全員が全員○○○○でした。(自主規制)
ファッション誌でこれだけ笑えるなら、
ファミ通を買わなくてもいいなと悟りました。
姉が鼻がツルツルになったと喜んで帰ってきたので、
次はわたくしの番です。
2階は1階とは打って変わってシンプルです。
シンプルと言うよりも無機質な感じです。
何もなさすぎでトイレもおしゃれでもなんでもありませんでした。
フロントは豪華だけど、部屋はお粗末な某ホテルのような感じです。
もう少し気を使っても良いのではないでしょうか。
ともあれベッドに横になります。
ここからはかなり大雑把に書きます。
クレンジングをして高周波を当てます。
ウィーンウィーン。
温かいです。
途中で鼻パックをして、鼻にも高周波をウィーンウィーン。
続いて、器具の先端から砂のようなものが肌に吹き付けられます。
ピーリングです。
やすりでこすられているような感覚です。
顔全部にくまなく吹き付けます。
その後、洗面台で顔を洗います。
この時わたくしは髪どめをしていなかったので、
顔を洗う時に大変邪魔でしたが、
施術者は特に何も用意せず、
また洗面台にも用意してありませんでした。
そして顔を拭くのにタオルがありませんでした。
何で拭くのか聞いたら、横においてあるティッシュでした。
えー。ひどい。
ブツブツ文句を言いながらも洗い上がった肌を触ると、
ツルツルのピカピカでした。
何これ。
陶器みたいにスベスベマンジュウガニ。
感動の一瞬でした。
最後はプラセンタパックです。
プラセンタとは胎盤由来の物質でして、
美容効果や疲労回復の効果があるそうです。
プラセンタパックをされながら、
出産前に夫と「胎盤を食べるか食べないか」で揉めたことを思い出しました。
夫はタッパーに入れて持ち帰り、刺身やその他の調理法で食らうことを考えていたようです。
客人にも振舞うとか何とか言ってましたっけ。
以上でコースは終了です。
再び肌を触りました。
吸い付くようなもっちり感です。
鏡を見ると、鼻の毛穴の黒ずみがなくなっていました。
オイルでマッサージしても、スクラブしても取れなかった黒ずみが、
プロの手にかかればこんなに綺麗になるとは。
姉共々大満足の仕上がりでした。
姉を待っていた間にお茶が出なかったことなんて、
どこかに吹き飛んでしまいました。
・・・以上でバンコクSPA行脚を終了です。
いつにない長文を読んでいただき感謝いたします。