2011年12月02日

ジャパンスネークセンター

全国のヘビファン憧れのジャパンスネークセンターに行ってきたお話をいたします。
ヘビが苦手という方は沢山いらっしゃるとは思いますが、
当ブログではこれまで散々セミ会鶏を屠る等のお話も載せておりますので、
そのまま掲載いたします。
苦手な方はご覧になりませんようよろしくお願いいたします。
スネークセンター(以下ヘビ研)に行く日をカレンダーに早々と書き込み、
指折り数えてその日を待っていたわたくしと息子。
車で行くかそれとも東武の特急りょうもうで行くか悩みましたが、
ビールも飲めて車内移動もできる気楽な電車を選択しました。
この特急りょうもう、数名で車両を貸切してくるかのような乗車率が悪さです。
まるで房総へ行った時の特急さざなみクラスです。
いいなあ。こういう過疎特急。
目的地の駅に到着し歩いてヘビ研に向かいます。
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昭和チックな門構え
いいよいいよ。嫌いじゃないよ。こういうの。
入口に入るとすぐチケット売り場兼お土産売り場がありまして、
ガラスケースの中にお土産品が置かれている様はまるで旧共産圏のようです。
今日は一日ヘビ研にどっぷり浸かる気満々なので、
チケット売り場でガイドツアーを申し込みました。
研究員の方がガイド役でヘビに関する様々な話を聞かせてくれるので、
行かれる方にはツアーをオススメします。
ではヘビを見に行きましょう。
まずはコチラ。
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いきり立つ巨大ヘビ
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ヘビに散歩させんなよ
巨大なダーナちゃんがガラス越しに天井へ向かう様子を見ていますと、
腹鱗を使って前進する動きが大変良くわかりました。
脱皮をしたばかりなのか、ダーナちゃんの伝ったガラスには鱗のカスがついていました。
天井へ向かったかと思うと、横向きに移動し、
終始落ち着きがなく動いているダーナちゃん。
実はこれは大変珍しいことなのです。
ガイドさん曰く、
「ダーナは2ヶ月に1回くらいしか動きません。いつも端の方でじっとしています。
 こんなに動いているダーナを見れるなんて今日はラッキーですよー」
とのこと。
活発なダーナちゃんに会えて嬉しいです。
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ダーナちゃんがお気に入りの息子
ダーナちゃんのいるヘビブースは、日本各地で押収されたヘビブースでもありました。

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こんなの飼うなよ
無許可で飼育していた男性自身が咬まれて119番したおかげでばれて逮捕というニュースのヘビがコレ。
綺麗な緑色です。
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ブラックマンバも押収品
たまに毒蛇が逃げたというニュースを聞きますが、
こんなヘビに咬まれたらひとたまりもありません。
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な、なんだってー!!
きっと恭子さんが興味本位で飼い始めたけど、世話は専ら美香さんで、
そのうち「美香さんヘビが好きなのよね」って押し付けられて
最後にここに来たんじゃないかしらと、容易にストーリーが思い付くのが怖いです。
ちなみに叶姉妹本人達が持ち込んではいないそうです。
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道でこんな長いヘビに会ったら間違いなく漏らすレベル
こちらのヘビ皮は、とある方が戦時中の東南アジアから持ち帰った物を寄付されたそうです。
それにしても長いなあ。
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お約束の記念撮影
ええ。
金を払って撮りましたとも。
何故なら大きなヘビを首にかけるのが夢だったんですもの。
夢が叶いました。1,000円で。
そう思えば安いじゃありませんか。
息子も一緒に撮ろうと誘ったのですが、何故か頑なに拒否。
母親ばかり浮かれて何枚も写真を撮ってもらっているのに、
息子はダーナちゃんばかり見ておりました。
撮影に使ったヘビはボアコンストリクターというヘビです。
咬まれたらどうしようという不安はありませんでした。
ヘビの口がテープでぐるぐる巻かれていたからです。
透明テープだから撮影にも邪魔になりません。
だからこそこの満面の笑みになったのです。
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外の飼育所でもひょっこり現れるかわいいヘビ
外の飼育所が賑わうのは冬眠から覚めた頃だそうです。
春にはうじゃうじゃなのでしょう。
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抜け殻。鱗1枚1枚もくっきりです。そして丈夫
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一日一善のおかげでヘビ研も存続しているのね
ヘビの咬傷による症状のグロい写真が飾ってある部屋には、
海外に生息する小型ヘビ達のブースでした。
息子はそういう写真に釘付けで、どうしてこんなに腫れているのか
皮膚の色が黒いのか、ガイドさんに質問していました。
ちゃんとヘビも見てね。
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こんにちは
ガイドツアーの締め括りはヘビとの触れ合いです。
この美しい色のヘビはコーンスネークという種類のアルビノだそうです。
初心者が飼うのにオススメのヘビだそう。
この赤い色の瞳。ちろちろと高速で揺れている舌。
全く表情が読めない面構え。
何て可愛いのかしら。
一瞬でこのヘビの虜になりました。
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結構長い
このコーンスネークに触りたい放題タイムになり、
息子は大喜びです。
首にかけてもらうとヘビをさすっていました。
写真も喜んで撮ってもらっています。
どうしてわたくしがヘビを肩にかけて一緒に写真を撮ろうと誘った時は断ったのに、
今はいいのかと聞いてみると、
「さっきは恥ずかしかった」
と。
本当は一緒に撮りたかったのだそうです。
まあ息子的にはこっちの色合いの方が気に入っているようなので、
これで良しとしましょう。
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最後に記念撮影
このガイドツアーとは別に、
ヘビの採毒実演やヘビのお食事タイムというわくわくイベントもありまして、
こちらにも参加しました。
ヘビの採毒実験では、研究員の方が片手にマイク、片手にスネークフックなるものを持ち
流暢な説明をしながらヘビを怒らせたり、ケージからコブラを出したりと、
手に汗握るスリリングなものでした。
このスネークフック、先が鍵状に曲がっており、
これでヘビのケージの開閉をしたり、ヘビを引っかけて出したり入れたり、
八面六臂の使い方をしていました。
ヘビにまつわるクイズも出題されましたが、
自分の中のヘビ像は思い込みや迷信でできているものだとよくわかりました。
例えば、ヘビは顎を外して獲物を食べる、頭が三角だと毒蛇、
コブラは常にフードが全開の形をしているとか。
全部間違いでした。
ヘビについて無知すぎました。
この採毒実験の説明をしてくださった先生はマムシかヤマカガシかに咬まれた経験があり、
がどういう痛みだったかというと、
筋肉を直接ガリガリと削られるような痛みだそうです。
血清を打った後もそれが1ヶ月続いたと仰っていました。
うげえ。気が狂いそう。
そうそう。
この先生はこの方でした。
ロフトでヘビイベントもやっているようです。
先生の語り口調はロフトにとっても合います。
次回は絶対行きます。
はい。
お次はヘビのお食事タイムです。
本日のメニューはコチラ。

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小動物
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いただきます
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いただいています
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これはマムシの唐揚げ
ヘビのお食事タイムもよろしいですが、
人間様のお食事タイムの画像もどうぞ。
息子たっての願いでマムシの唐揚げを注文しました。
骨ごと揚げてあるのでカルシウムががっつり取れそうです。
骨粗しょう症にマムシの唐揚げを。
ここで一つ食事のお話を画像なしでいたします。
わたくし達がマムシの唐揚げを食べるためにレストランへ入ると、
乳幼児を連れた家族がカウンターで食べていました。
マムシ料理人のシェフから説明を受けて食べています。
どうやらマムシのコース料理を食べているようです。
するとシェフが部屋の脇にあるマムシの飼育ケースから
小さなマムシを数匹ひょいと持って行きました。
しばらくしてできてた皿の上には動いているマムシが見えました。
どうやらマムシの赤ちゃんの踊り食いのようです。
うにょんうにょん動いているのがしっかり見えましたもん。
シェフの説明を聞いてみると、マムシの出産シーズンが8,9月で、
10月くらいまでならこの刺身が食べられるそうです。
それを過ぎると寄生虫の問題が出てくるから、今が旬の食べ物なんだそうです。
フルコースのご夫婦は活きの良さ驚いていましたが、ちゃんと食べていました。
すごいです。
さすがにわたくしも生は無理です。
おまけ。

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何なのこの磁性流体は!
※クリックで是非拡大
いやー、ヘビ研は一日いても全然飽きないくらい楽しいスポットです。
ヘビ嫌いな人を連れて行くと更に楽しいと思います。
再訪決定。

2011年10月03日

2011年セミ会

去年、初参加して新たな味覚分野を体験したセミ会に今年も参加してまいりました。
今回は息子なしの参加のため、
誰か相棒が欲しいと思い思い当たる人にメールしましたが、
けんもほろろに断られました。
ツイッター上では誘ってないのに断られるという奇妙な体験もしました。
『昆虫は本当にダメ』という人が想像以上に多かったのが印象的でした。
嫌がる人に無理矢理勧めるようなものでもないですし、
今年は1人参加と腹をくくっておりましたら、
行きたいと挙手してくれる女神が降臨しました。
ありがたいことです。

当日。

今年はしっかり虫捕り網と虫かごを持参し、ライトはi Pod touchを使います。
家の近所ではセミの鳴き声が去年よりも少ないように感じておりましたが、
採集場所へ行くとそこは去年と変わらないセミの鳴き声が
そこかしこに響いております。
これは豊作の予感。
日があるうちにセミの成虫を捕まえ、
日が暮れてきたら、地中より這い出た幼虫を捕まえます。

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人生最大の営み中のセミを捕まえてしまった罪悪感といったら

地面に死んでるセミがいると思ったら、繋がっている最中のセミでした。
これも何かの縁と捕獲しました。

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ライトのおかげで幼虫を大量捕獲

全体で去年よりも大量に捕まえたような気がします。
食材の調達は完了したので調理場へと移動し、調理開始です。

※ここから下は昆虫耐性のない方は見ないようにお願いします。

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西洋蚕(サクサン)を茹でたもの

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茹でたところへガーリックオイルを詰めて炒める

これは美味しかった。
日本の蚕は臭みがあるそうでこちらの方が食べやすいとのこと。
具(蚕の中身)がとろりととろけて、ガーリックの味とぴったりです。
イタリアには絶対ないけどイタリアの味です。

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今年もミールワームがやって来た


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見てください。この透明感。美しいではありませんか

去年もいたミールワームちゃん。
今年もボール一杯に入れられていました。
勿論手を突っ込んでごにょごにょした感触を楽しみます。
そして記念撮影。
ぬるつきはないので、触っても手にぬめり等の嫌な感触が残りません。

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海老を揚げているのではありません

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いなごの天ぷら。熱が入ると赤くなるなんて海老そっくり

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こちらはいなごの素揚げ。遠目で見ればちょっと足の太い海老

塩、胡椒でいただきますとビールのおつまみにぴったりです。
いなごは殻が硬いです。
味は良いのですが、特に頭と太腿部分が硬く残してしまいました。
バッタの方が食べやすそうです。

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セミの成虫、幼虫を一緒に茹で上げ

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今年は羽付きのようです

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事前に採取し下茹でした昆虫を持参した強者登場。
カミキリムシ、ナナフシ、カブトムシ(メス)、コガネムシ、クワガタなど

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容赦なくオール天ぷら

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からりと揚がりました

下茹でしてあるとはいえ、カブトムシやクワガタは殻が硬すぎました。

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ミールワームトッピングの焼きそばは人気メニュー

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サクサンのガーリックソテー。見た目がナスっぽいので素材を知らなければいけそう

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羽付き成虫の天ぷらと素揚げ

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この具がうまいのです。むちむちに実が詰まった海老風

ざっと画像でお送りしましたがいかがでしたでしょうか。
実はこの日、韓国のTVの取材が入っておりまして、
採集会場から調理場で食べるまでが撮影されておりました。
虫料理に舌鼓を打っていると、

「セミが見えるように口に入れてください!はいもっと入れてー!」

とか

「『美味しい!虫大好き』と言って!」

とか注文がうるさいの何の。
そうか。これがTVのやらせになるのか。
最後は全体の集合撮影で

「虫マシッソヨー!」

と唱和させられました。
こんな感じで。
どうせ韓国のTVは日本で見られないからまあいいやと思い、
言われるがままにセミやらイナゴやらを口に放り込んで
満面の笑みで撮影されていたわたくしですが、
後日、小学校の韓国人のお母様から、

「まりちゃーん!韓国のTVに出てたよー!もうびっくりしたよー!なにあれー!」

と言われました。
どうやらばっちり映っていたようです。

2010年12月01日

体臭VSカレー臭

週に2度はベルクへ。
という目標はなかなかクリアーできません。
延長保育がなかったり、個人面談があったり、その他諸々目白押しでした。
その合間を塗ってベルクへ行って、
飲んだビールのうまいことうまいこと。
禁煙席でビールを飲みながら、レジや厨房の機敏な動きを見る午後は、
至福の一時であります。
ビールを飲み干した後もまだ小腹が空いていたので、
大好物のカレーを注文しました。
ここのカレーはうまいなー。
ピクルス最高ー。
ハフハフ。
・・・・臭い。
カレーの香りではない異臭が漂ってきました。
隣の隣のテーブルが発生源のようです。
小太りの男性が座っているテーブルです。
わたくしの隣は空いており、実質男性が隣に座っているようなものでして、
そこからエアコンのスイング温風に煽られ、
風下のこちらに異臭が送られてきています。
その男性は一目でお風呂に入ってないとわかる程度の髪の毛のべたつきで、
異臭もすえた臭いがします。
カレーを堪能したくとも、スイング温風が男性に当たる度に、
こちらに被害がダイレクト。
カレー臭は香りのランクでもきつめのものだと思っておりましたが、
体臭には勝てない模様です。
スイングが来ない間にスプーンを口に運び、
スイングが来たら息を止める動作を繰り返しているうちに、
隣にカップルが座りました。
ワンクッション置かれたことで
少しは臭いが緩和されたような気がしますが、
隣のカップルには申し訳ないと思いました。
素朴な疑問。
本人は体臭に気づかないものなのでしょうか。

2010年11月28日

おいしいハンバーガーのこわい話

幼稚園のお母様からこんな本を借りました。

アメリカのファストフードであるハンバーガーについて書かれた本です。
子供向けに書かれているので、
小学校高学年のお子様でも読めると思います。
ハンバーガーの歴史、マクドナルドの成り立ちから始まり、
セルフサービス、フランチャイズ、徹底的な効率化、出店場所の選別などなど、
どれも事実を淡々と書いてあるのみで、
読み手に考えさせる内容の本となっています。
ハンバーガー以外にも、ハンバーガーに欠かせない清涼飲料水業界や
ファストフード業界の子供達の取り込み方、マーケティング方法、
学校との関わり方なども興味深いです。
例えば、アメリカの学校の食事はファストフードと、
校内にある清涼飲料水の自動販売機で賄われていたり、
学校の活動費用を清涼飲料水メーカーが援助する代わりに、
自動販売機を置くというようなものです。
この援助費用が学校側にはなくてはならないものらしく、
いくら生徒に肥満が増えようとも撤去することも難しい。
ファストフードとジュースで肥満になった子供には、
ファストフードを止めさせるわけではなく、
胃のバイパス手術を勧めるのだそうです。
それも同じく肥満で手術を受けた親が、
肥満の子供にこの手術を勧めるのです。
根本的な解決に全くなっていない、これぞ対症療法。
『肥満→胃のバイパス手術』という短絡的発想がもうファストだわ。
食の旬があり、野菜、魚介類、乾物料理の豊富な日本に生まれて良かったなあ。

2010年09月08日

折り紙の進化

junkitaさんが突然わたくしと息子それぞれに
素晴らしいプレゼントを贈ってくださいました。
封を開けた瞬間、息子と2人でひゃっほうひゃっほう言いながら喜びの踊りです。
わたくしにはビール、本数冊など。
息子には折り紙の本が届きました。


この本はあのバラの発案者である川崎敏和先生の本です。
勿論バラの作り方も載っています。
コップやセミなどの難易度の低いものから、
パーツの組み合わせが多いこんぺいとう(20枚使用)、
ダイヤモンドの結晶(50枚使用)なども載っています。
その中から息子と一緒に作ろうと思ったものはムカデでした。
理由はムカデが大嫌いだからです。
折り紙から外見慣れを始めて、最終的には克服してやろうという魂胆です。
なのに息子はド派手なカラーリングにしてしまい、
全然ムカデに見えないものが出来上がりました。

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カラフルしすぎやしませんか
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一応こうなっています
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白黒にしたら少しはムカデらしさがおわかりいただけるでしょうか
ちゃんと節が可動式になっているので、
クネクネと動かせるところがポイントです。
こんな気持ち悪い物を折り紙で表現できる川崎先生を尊敬します。

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