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2009年10月22日

母の姿を見て子は育つ

真っ黒な炭パックを塗っている時のことです。
右頬から塗り始め、顎、鼻の下を塗ったところで、
ふと考えました。
キカイダーみたいに半分ずつ色を変えてみようと。
早速、顔の右半分は真っ黒に、左半分は何も塗らないでみました。
よりリアルになるように、瞼も唇も全部真っ黒にしてみました。
色は違えど気持ちはキカイダー。
優しい声で息子を呼んでみました。
すると仮面ライダーを見るのをやめ、
こちらを振り向いた息子の表情が見る見る間に崩れてしまい、
激しく泣き始めました。
怯え泣きでした。
仮面ライダーの敵キャラを毎日見ていた息子が、
まさかこんなに泣くとは思わず、
慌てたわたくしは急いでパックを洗い流しました。
素顔に戻り襖を開けると息子はいませんでした。
部屋のどこにもいません。
探してみると、ベランダで一生懸命に自分を落ち着かせるかのように
歌を歌っていました。
それからしばらくは、わたくしの存在を無視するかのように
近寄ってきませんでした。
その後仲直りをしてからのお話です。
外遊びから帰り、電気をつけると、
小さな物が素早い動きで物陰に隠れるのを
わたくしのGセンサーが見逃しませんでした。
すぐさま消毒用エタノールの霧吹きを用意し、
右手には小さなほうきを持ちました。
物陰から追いたて、気絶させる程度に叩き、
エタノールをぶっかけます。
弱ったところを要らない封筒に入れ、
上から食器洗剤をたっぷりかけて口を閉じ終了。
「ママ強いねー。あっという間にやっつけたねー」
息子の賞賛の声が大変嬉しかったです。
それからお風呂をあがると、
壁の高い所に大きな蚊が止まっていました。
この家は冬でも大変暖かく、
おかげで蚊の寿命を延ばしているらしく、
11月まで蚊が出ます。
蚊の格好の標的となるわたくしは、勿論ぶっ殺すに決まっています。
風呂上りの裸のままで、ジャンプして壁にアタックしました。
絶妙な力加減で叩いたため潰れた蚊が壁につくことなく、
はらりと落下しました。
それを見て息子が、
「ママすごーい。ジャンプしてやっつけたね」
と褒めてくれました。