2009年04月07日
復讐するは我にあり
今まで夫の習性による数え切れないくらいの被害を
大なり小なり被って参りましたが、
今回の出来事は久しぶりにキター!という感じのお話です。
長文になりますので、お時間のある時にでもどうぞ。
【4/3(金)】
「明日からカイロを連れて出かける」
夕飯時に夫はそう言いました。
春休み中に、息子と二人で出かけるとは聞いておりましたが、
それがいつになるのかさっぱりわからないまま4月に入りまして、
決まったと思ったら明日ということでした。
まさか明日から行くとは思っていなかったので、
こちらとしては息子を連れてお花見を予定しておりまして、
その花見に友人を誘ったりしていたのですが、
それもパーになり、友人にキャンセルの旨を伝え、謝罪しました。
この時点で、どこへ行くのか、どのくらい行くのか聞いても、
「明日の朝にならんとわからん」
という返事でした。
【4/4(土)】
朝7時過ぎ。
全員起きました。
どうやら早々に出発するようです。
朝ごはんの準備をしていると、
「弁当作って」
いやいやいや。
ご飯炊いてないし。
弁当いるんだったら昨日の夜に言えよ。
かなり怒りがフツフツと沸いてきたのを抑えつつ、
朝ごはんを出しました。
どこへ行くのか、いつまでいないのかを教えてくれる気配が全くないので、
だめもとで聞いてみました。
「大阪。3日間」
だそうです。
新幹線で行くそうです。
大阪の友人の家に泊まるのか聞いてみたら、
どこに泊まるかは決まってないので、追って連絡するそうです。
そして8時半には息子を連れて出て行きました。
『大阪・3日間・新幹線』というキーワードしか知らされないまま、
わたくしは一人の週末を過ごすことになりました。
ここでいつもなら喜ぶのですが、今回ばかりは喜べません。
何故なら事前に日程を知らせてくれたなら、
こちらも日程に合わせて台湾3日間が可能だったからです。
前日の20時に「明日から行きます」とか言われても、
チケットなんぞ取れないわけです。
翌日土曜日だし。
金があるなら空港で買えるんでしょうけど。
わたくしの台湾がー。台湾がー。
嵐のように夫と息子が出て行った後、
夫が突然お邪魔する可能性のある大阪の友人の家にメールしてみました。
すると
「やはり聞いてませんでしたか。Mコウさん、どうやら我が家に泊まるみたいです。
でもそれが今日なのか明日なのか不明なんですが・・・」
やはりって。
どこかで聞いたような話がと思ったら、コレでした。
カトマンズでも友人宅にいつ行くのかわからないまま待たせていたという失態を
すっかり忘れたかのようなこの相変わらずっぷり。
どうやら数日前に夫から
「週末に大阪に行きます。泊まりたいのですが」
というメールが来たそうで、友人Oさんは
「どうぞどうぞ。週末のいつですか?」
と返信したのですが、それっきり返事がないとのこと。
そして日曜日には大阪城公園の花見に参加するということでした。
事前に行く日にちも決まっていた上、
花見というイベントにも参加することが決まっていたなら、
何故もっと早く教えてくれないんだ。
そんでもってOさんには会えたら会うとか言ってたくせに
実はしっかり泊まる打診をしていたなんて。
台湾がー。台湾がー。
Oさんとはメールのやり取りの他に、電話でも話したのですが、
最後は奥様も電話口に出てきました。
わたくしが今回の話を聞いてなかったということに大変ご立腹でして、
「これはお灸をすえないと。何かできることがあったら言ってー」
と復讐の手助けをしてくれることにノリノリでした。
持つべきものは友です。
で、わたくしの提案したものが、
・大阪城の花見に黙って参加する
・Oさん宅に先回りしている
の二つでした。
これなら夫も驚いてギャフンとなるに違いないと思い、
前者の案が採用されました。
【4/5(日)】
新幹線のぞみに乗って大阪へ。
700系だーと喜びながらFF4をプレイしていたらあっという間に京都に着きました。
品川から2時間少々で着くなんて、
上越新幹線で帰省するのと大差がないです。
金さえあれば関西も近い場所ということがわかりました。
さて、本日の花見の大阪城公園に到着しました。
駅まで迎えに来てくれた友人と一緒に花見の場所に行くと、
息子と夫がこちらに背を向けていました。
背後に立って気づくのを待ちましたが、気づく気配がありません。
友人が声をかけると夫が振り向きました。
この一瞬の表情を見逃すまい、目に焼きつけるんだと夫の顔を凝視しました。
にこやかにしながら振り向いた夫の表情が、
一瞬、ほんの一瞬ですが強張るのがわかりました。
「ああ!この顔を見るために大阪まで来たんだわ!」
と勝利の気分に酔いしれたのもほんの一瞬でした。
友人「友人を連れてきました。Mコウさんもお知り合いですか?」←勿論わざと
夫「いや。知らん人」←真顔で
息子「あ。ママ」←ごくあっさり
どいつもこいつも普通の対応でした。
わたくしを無視し続ける夫に話しかけるのも恐いので、
友人が今回わたくしが来ることになった経緯をざっと説明すると、
「なんや、皆今回のことを知ってたんか。
知らなかったのはワシだけだったのが悔しい」
とボソリと言いました。
これで今回のミッションは大成功です。
いつも冷静な夫のほんのわずかな驚きを見れたことと、
悔しがっていることがわかり、わたくしはもう満足しました。
しかしここから夫には全く相手にされず、夫の友人にも紹介されず、
最後には息子を連れてジャンベイベントの方へ行ってしまい、
わたくしはポツンと一人です。
えーと、何しに大阪に来たんだっけ。
花見終了後、Oさん宅に家族全員で転がり込み、
夕飯と寝床を提供していただきました。
翌朝、奥様は仕事だというのに朝食まで作っていただいて、
ありがとうございました。
【4/6(月)】
今日の夫の予定は名古屋辺りまで息子と電車で移動して、
そこから新幹線で帰るという話でした。
わたくしとは別行動です。
ということは夜には東京に着くはずです。
突発的に新幹線で大阪に来てしまったわたくしは、
節約を兼ねて今夜の夜行バスで東京に戻ることにしました。
バスチケットを買うと夫にその旨メールしました。
返事がないのはいつものことなので、まあ放っておきました。
そこへ幼稚園の友人からメールが入り、
明日お互い息子を連れて遊ぶことになりました。
これで明日の予定もバッチリです。
そしてバスの出発までは京都で花見をするつもりで京都をプラプラして、
22:40に京都を発ちました。
【4/7(火)】
早朝。
無事に東京に戻りました。
丁度起きる頃だろうからと、トースト用のパンなんぞを買い込み、自宅に戻ります。
ポストを開けると郵便物が溜まっていました。
嫌な予感がします。
もしかしてと思いながら鍵を差し込み玄関のドアを開けると、
わたくしが出て行った時と同じ状態の部屋が目の前にありました。
誰もいないのです。
たしか昨日の夜には帰ってきているはずなのに誰もいません。
旅行が延びるなら延びるでの連絡もありません。
こんなことなら京都の帰りに名古屋に寄って、
キャバレーでガーター祭りの続きを聞いてくればよかった。
何のために夜行で帰って来たのか。
もう正直「やられた・・・」としか思えませんでした。
そもそも今回の大阪行きは、
夫の行動により周囲が引っ掻き回されたことを懲らしめるためのものでした。
そしてわたくしのドッキリにまんまとかかったわけですが、
それを教訓としていないのはどういうことでしょうか。
そしてまた幼稚園の友人との約束をキャンセルすることになりました。
月曜に帰ると言っていたので、特に夫に言わずに約束をしたのですが、
ここはわたくしが「友人との約束があるから帰ってくるように」と
再度確認をすべきだったのでしょうか。
桜の咲き誇る快晴の下、朝っぱらからはらわたが煮えくり返ってしまい、
気分が悪いことこの上ないです。
その後件の夫にメールするも返事はなし、電話も通じません。
あー、この音信不通な状態を何度経験したんだろう。
ありすぎてもう数えてないや。
なんかね、もう無理。
何度もそう思いながら、もうちょっともうちょっとと耐えてきたつもりでしたが、
そろそろ本当の限界なのかもしれません。
そこまで器が大きくなれないです。
結局その後にメールで連絡が取れたのですが、
「昨日メールをしたがエラーになってた」とか「電源が切れてた」とか言ってました。
メールがエラーって何でしょうね。
このエラーってのも何度か聞いたことがある言い訳なんですけど、
そんなに送信エラーって起こるものなんですかね。
送信できたかどうかはメッセージが出ると思うんですけど、
確認しないんですかね。
これで終わりだと思いきや、
「14時半頃に帰ってすぐ仕事をするのでカイロをよろしく」
というメールが来まして、
仕事を理由にわたくしを家に待機させる時は時間指定かよと思いつつ、
14時半から待ってました。
帰って来たのは16時近くでした。
息子の遊びに付き合っていたとはいえねえ。
ちゃんちゃん。
今日のこの日を決して忘れぬよう、
詳細をブログに書き留めておこうと思いました。
あー疲れた。