2009年01月17日
シードルとパンチェッタ
今更12月をしても仕方がないのですが、
やはり書き留めておきたいので文章として残してみます。
シードル(サイダー)とカルヴァドスにハマっているという友人に
サイダーの樽生が飲める店を教えてもらったことが始まりです。
恵比寿にあるこのお店の
2階にあるバーでサイダーが飲めます。
丁度その頃、シードルとガレットに大変が興味を持ち始めておりまして、
シードルが飲めると聞いて夜の恵比寿に駆けつけたものです。
こちらで飲めるサイダーはストロングボウというイギリスのサイダーです。
コップに並々と注がれた樽生サイダーは、リンゴの味そのものでした。
アルコール度数は5%程度ですが、
ジュースのような口当たりなのでくいくい飲めて恐ろしいです。
こんなに美味しいサイダーなら毎日でも飲みたい。
心の底からそう思いました。
しかし恵比寿まで毎日行けません。
それならば家で作れないかと思いましてシードル作りに挑戦しました。
※ここから先はロマンチックな夢のお話です。
【簡単なレシピ】
1.りんご酵母をおこす
無農薬のりんごの皮、芯を煮沸消毒した瓶に入れ、蜂蜜と水を注ぐ。
1日1回蓋を開けて、発泡の様子を見る。
2.りんご酵母の液を100%リンゴジュース(できれば濃縮還元でないもの)と蜂蜜に混ぜ、
発酵するまで待つ。
かなり発泡するので、ペットボトルで作るなら炭酸用の物を使う。
瓶がベター。
空気抜きもすること。
3.アルコールの味がしてきたら別の瓶に移し変えて、冷蔵庫で更に熟成。
この時、下に酵母の澱が溜まっているので、それが入らぬよう瓶に移し変える。
私はこの酵母をの澱を使って、パンを焼いた。
↓
ちょっと焦げ気味ですが美味しかったです
こんな感じでシードルを4ℓ程作りました。
我慢できずに5日目くらいのを飲みましたが、
アルコールはそれ程高くなく、それでもわたくしには十分美味しいものでした。
これを冷蔵庫で更に1週間保存しておいたら、
更にシードルらしくなっておりました。
場所が許すなら、3日に1本シードルを作りたいくらいです。
一部屋を酵母発酵部屋にして、
味噌、パンチェッタ、糠漬け、シードル、チーズなど
発酵食品を作りたいです。
そしてそんな家に引っ越したいです。
※夢のお話終わり。
さて、シードル作りと並行して、パンチェッタ
も仕込んでみました。
いつもは塩と胡椒とエルブ・ド・プロヴァンスで作りますが、
今回は別のレシピで作りました。
八角、フェンネル、赤唐辛子、シナモン、胡椒、塩を使います。
八角とシナモンの香りは結構苦手な部類に入りますが、
パンチェッタの出来上がる頃には、そのきつい香りが和らいで、
パンチェッタにいい風味を持たせました。
熟成1ヶ月半の断面
これを薄く切って軽く炙って、りんご酵母のパンに挟んで食べたり、
パスタ用のトマトソースに入れたり、
オーツ麦と根菜のスープの出汁にしたりと
毎日、八面六臂の大活躍です。
このパンチェッタも残り少なくなってきたので、
そろそろ仕込まないとなのですが、
いかんせん一人暮らし用の冷蔵庫の我が家では、
たくさん作りおきすること自体とても難しいのです。
ああ、引越ししたい。