2008年11月30日
着物で出かける夜の街
着物を着ることに興味はありましたが、
『着物は高い、手入れが面倒、着付けができない』と
ハードルが高いお洒落に手が出ませんでした。
しかし古着という手があるということがわかり、
古着の着物を手に入れた三連休の中日、
着物で夜の街へと繰り出しました。
とはいうものの、着物の着付けなんぞしたことはございません。
着物の着方のページを見ながら、見よう見まねで着付けてみました。
帯止めも半襟もありませんが、
ミャンマーの黒レースのショールを羽織り、向日葵色のマフラーと手袋をして、
グレーのハンチングを被り、足はブーツを履いてみました。
こんな着方を死んだ祖母が見たら卒倒するかなと思いつつ、
着物を楽しむのにこれくらいしてもいいだろうと開き直りました。
行き先は毎度おなじみ新宿ベルクです。
夜のベルクは初めてです。
昼間は珈琲1杯、ランチをさっと食べるという回転率の速さでしたが、
夜はビールを飲む人がほとんどでして、
立ち飲みすらも場所がないくらいの混雑ぶりです。
しばらくはレジ横で立って飲んでました。
で、しばらくそこで飲んでたらナンパされました。
ここよく来るんですか?あ、やっぱり。時々見かけてたんですよ。
鼻ピアスと着物がいい感じですよね。
着物のモデルとかしてるんですか?
俺、京都なんですけどー、こっちって着物全然いないじゃないですかー。
見かけられるほど来てないっつーのに、
よくもまあこんなに薄っぺらい会話ができるもんだと感心しました。
若さゆえー。
この日のベルクでの課題は、エーデルピルスを飲むことでした。
前回のベルクのエーデルピルスが美味しくなかったので、
再度挑戦です。
結果:美味い。
あの日のエーデルピルスは一体なんだったんだと思うくらい、
今日のエーデルピルスは美味しいです。
真・エーデルピルス。
これなら恵比寿でなくても大丈夫です。
一安心。一安心。
今年のサンタさん、ベルクのビール券をくれないかしら。
その後、地元に戻りまして夜のリビングStiglへ。
丁度1年前に初めてStiglに来た日に、
たまたま常連さんの誕生日パーティーに遭遇して、
便乗させてもらったことがありましたが、
その方の誕生日パーティーがこれからあるとのことでした。
何という偶然。
その後、主賓が登場し、パワポで作ったスライドショーを見て、
ケーキの蝋燭を消しました。
おめでとうございます。
感動しすぎず、笑いのツボは押さえ、
主役の方が皆から愛されていることをしみじみ感じる素敵なパーティーでした。
パーティー後、そのまま帰るつもりがカウンターに座ってしまい、
ラーメン食べたいを連呼していたら、
隣の美青年がナポリタンを作ってくれました。
ナポリタンの懐かしさと美味しさを再認識させられる味でした。
ご馳走様でした。
美青年が材料を買出しに行き、厨房で作ってる間、
銀河英雄伝説を見ていました。
銀英伝は漫画で読んでましたが、それは途中で終わってます。
面白かった記憶はありますが、すでにだいぶ忘れかけていました。
ドイツ人みたいな名前ばっかりでイケメン揃いが
次々と出てきたということは覚えています。
でバーテンダーの方に誰が好きか聞かれたので、
オーベルシュタインと答えました。
容姿端麗で才能豊かな人間よりも、
一筋縄ではないかない異端者の方が魅力的だからです。
いい加減、こういう人選はやめた方がいいよ、自分。
そんなこんなで着物のまま朝4時を迎えました。
これは別の日の耳あてバージョン