2008年07月06日
旅人の夜・第五夜
友人・片岡恭子さんの主催する旅イベントに参加してまいりました。
『旅人の夜』と銘打ったこのイベントは、
元々イエメン会と合同で始めた旅人飲み会が定期イベントとなったものです。
わたくしがイエメン会に初めて潜り込んだ5年前。
町田にあるカンボジア料理屋での6人くらいの飲み会に参加しましたが、
皆様揃いも揃って酒豪ばかりで、
お店にあるビールを全部飲み干したような記憶があります。
カンボジアのビールですから国産品よりもかなり値が張ったと思いますが、
その辺は気にせず40本くらい開けていたものです。
若かったなー。
そんなイエメン会がいつの間にやらmixi上で飲み会を企画してからというもの、
イエメン会の集まりは知らない人ばかりになり、
どこぞの披露宴並みに70名とかになりました。
おかげでとんと足が遠のいておりました。
それはさておき、今回わたくしが旅人の夜に行く決心をしたのは
渡辺玲さんのトークライブがあるからです。
渡辺さんはカレー伝道師として雑誌、料理教室、コンサルティングなどを
幅広く手がけている方です。
実は3月に渡辺さんのインド料理教室に、ぽんぬさんと参加しておりました。
ベジ料理をアレコレ作りましたが、
インド料理屋では決して食べられない物ばかりでした。
要はインドの一般家庭で食べられる物ということなんですが、
これがまた素朴でしみじみ旨いのです。
バターチキンやビリヤニを毎日だと飽きるけれども、
野菜たっぷりのダルなら飽きないよね、みたいな。
生の豆のサラダなんて初めての経験でした。
で、その渡辺さんの作ったカレーが早い者勝ちで食べられると聞き、
OPEN前から並んだわけです。
ちなみにその時のわたくしの格好はムスリムでした。
『民族衣装着用の方は100円引き!』
とチラシに書いてあったので、ウズベキスタンのおばちゃん風の服と、
ブルネイのスカーフで髪の毛をすっぽり覆うとアラ不思議。
マレーシアのバスターミナルで座っている風おばちゃんの出来上がりです。
気合を入れてスカーフを巻いているわたくしを横目に、夫はぽつり。
「頑張っても100円引き」
100円を笑う者は100円に泣く。
汝よ。US$1ぼられる日が来るであろう。
ケケケ。
そんなムスリムの格好で阿佐ヶ谷駅で友人と待ち合わせをしたら、
わたくしに気づくや否や、スタスタと通り過ぎ見なかった振りをされました。
わたくしだと気づくように、DSをやりながら待っていたのにあんまりの仕打ちです。
現地では黒ヒゲさんとも合流し、
ステージ横の審査員席のような高台のお座敷を陣取りました。
渡辺さんの野菜カレーを食べながら、トークの始まるのを待ちます。
トーク内容はインドの料理の話からロックまで幅広いジャンルで、
渡辺さんの引き出しの多さを窺わせるものでした。
インド料理のスライドショーを見ながら、
インドのご飯を食べに行きたい。
鉄道のゆるい旅がしたい。
スパイスの香りと人間の多さに酔いしれたい。
とノスタルジーに浸る自分がおりました。
インドは遠くになりにけり。