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2008年04月15日

奥さん、ちょっといい話

夜、玄関のチャイムが鳴りました。
出てみると見知らぬ男性が立っていました。
上の階の住人の方でした。
さては息子の連日の大泣き&叫び声に苦情が来たかと覚悟を決めていたら
そうではありませんでした。
その方が言うには、
うち宛の郵便物が隣あってる自分のポストに間違って入っていて、
てっきり自分宛のものだと思って宛名を確認せずに開封したそうです。
そして開封して初めて自分宛の郵便物ではないことに気づき、
わざわざ菓子折りを持って謝罪に来てくださったのです。
若い男性だったのですが、
開封したことを本当に申し訳なく思っているようで、
かなり恐縮していました。
郵便物を差し出す手が震えていたくらいです。
「今までも上の階の方の物がうちのポストに入っていたりというような
 郵便物の間違いは何度かあったから、
 わざと開封してわけではないことはわかっているので、
 心配しなくて大丈夫ですよ。この菓子折りも結構ですよ」
と言ったのですが、
「いえいえ。そういうわけには」「いや大丈夫です」「いやいや」の押し問答になり、
結局お言葉に甘えて菓子折りを頂いてしまいました。
その郵便物を黙って捨ててしまえば証拠はなくなるというのに、
事情を説明しに来てくれたその誠実さと勇気に感動し、
この重慶マンションにはまだまだ人情が残っていると思いました。