2008年03月19日
閉店3連発
新潟在住の皆様、若しくは新潟に実家がある方は
是非とも目を通していただきたい内容です。
固有名詞で言いますと、
junkitaさんとか通りすがり女さんとかまきっぺさんとかです。
どうぞ。
↓
新潟の本町食品センターにある惣菜の店・
大野商店の前はいつも人だかりができています。
ここの惣菜は人気があるので、買いに来る客で賑わっているのです。
ある日姉とこの店に行ったら、張り紙がしてありました。
「3月29日を持って閉店させていただくことになりました」
え。
大野商店が閉店?
驚いたわたくしは惣菜の注文待ちをしている姉に知らせに行きました。
姉も驚いて張り紙を確認します。
何度読んでも「3月29日で閉店」という文字に変わりはありません。
もうわたくしも姉も落胆しました。
何故こんなに肩を落とすのかといいますと、
子供の頃からここの惣菜を食べてきたからです。
母親は仕事帰りに本町に寄って買い物をすることが多く、
ここの惣菜が食卓に登場することが時々ありました。
メニューは大体決まっており、
ハムカツ、ナポリタン、コロッケ、海老団子などでした。
姉が結婚してからは、姉の家でもここの惣菜が出るようになりました。
いつでも食べられる、気軽に買える安心感が大野商店にはあったのです。
その店が閉店。
これからここのナポリタンが食べられないなんて。
あの冷たくなったウィンナー入りナポリタンは、お弁当にあうのに。
ハムカツは醤油で食べると美味しいのに。
海老団子はおやつ代わりにもなるのに。
惣菜は、今やコンビにでも帰る時代ですが、
コンビニやスーパーの惣菜を買おうとは全く思いません。
大きなバットに入った数十種類の惣菜の中から、
今日のおかずは何にしようかと選ぶのが楽しいのです。
お客さんの注文を受けるおばさん後ろには、
せっせと調理をする店長さんもいます。
出来立ての惣菜が並べられると、お客さんがどんどん買っていきます。
お店のおばさんは馴染みのお客さんの注文する惣菜を覚えています。
ですから顔を見ただけで、「かき和え生酢と筑前煮かね?」とわかるのです。
そういうの対話が楽しいのです。
お店のおばさんに聞いてみたら、
店もスーパーへの卸もやめて移転もないそうです。
ここの惣菜は添加物を使わず、国産の材料のみで作っているそうです。
これは初めて知りました。
おばさんと話しました。
「子供の頃から食べていたので、もう食べられなくなるのは残念です」
「そういう人多いのよね。ありがとね」
姉の家では29日までさよなら大野商店パーティーと題して、
惣菜が食卓を賑わすそうです。
↓
酢豚
鶏肉団子
海老団子
大野商店へ行った同じ日の午後、
万代の雑貨屋PAOに行きました。
何とここも3月いっぱいで閉店するそうで閉店セールをやってました。
ここは中学の頃から通っていた雑貨屋でして、
元々は古町にあった輸入玩具と雑貨を取り扱う小さなお店が始まりだったと思います。
店内全ての商品が10~50%OFFとあって、
ドーナツ化現象が著しい新潟では珍しいくらい混雑していました。
わたくしも帽子とヘアピンを購入しました。
支払い時にお店の方にどうして閉店するのか聞いてみると、
PAOのある通りが再開発か何かでなくなるそうで、
要するに立ち退きらしいです。
ここは新潟交通の土地なので、新潟交通が何かするらしいです。
ということでシルバーボウルのビルはなくなるようです。
しかし店員さんの言い方だと「この通りがなくなる」です。
「この建物が」ではないところが気になります。
万代は一体どうなるんでしょうか。
話はまだ続きます。
お気に入りの店が2つも閉店するというショックに見舞われたわたくしに
更なる打撃が。
それは夫からのメールでした。
「魚屋廃業確定。ざんねん」
コチラで書いていた戸塚市場の魚屋さんですが、
今月いっぱいで市場が閉鎖されるのです。
閉鎖後も魚屋さんは別の場所で店をやらないかなーと淡い期待を抱いていたのですが、
そのような考えは脆くも崩れ去りました。
もうあの美味しい紅鮭のハラスが食べられないのか。
天然物の紅鮭のハラスを軽く燻製にした我が家の大好物が。
平貝、鮑、サザエ、生牡蠣、しじみ、はまぐり、あさりの貝が豊富なんて
スーパーじゃ無理なのに。
鰆と鰤の味噌漬けも美味しかったな。
美味しかった言えば、からすみかな。
遠く新潟で魚屋さんの思い出がぐるぐると頭の中を巡っていました。
こう立て続けに閉店の知らせを聞いたわたくしは、
『自分が気に入った店は潰れる』というジンクスが
当たっているというかなりの確信になりつつあります。