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2007年09月06日

スペル間違い

ミルトン・ナシメントでも聴きながら家計簿でもつけようかと、
youtubeで検索してみました。
するとグロそうな画像が出てくる出てくる。
ミルトンのPVがグロ映像なのかと納得しつつクリックしてみると、
不適切な映像だからログインして見れや的なコメントが出まして、
言うとおりにログインして見ました。
つか、禁U18のコメントが出ている時点で気づけばよいものを、
元来のグロ好きな性質が見させる方向に動かしました。
出産シーンの動画でした。
すんごいドアップでの撮影です。
出血しまくりで、頭から赤子が出てくる様は
経産婦の身でありながら正直グロいと思ってしまいました。
へその緒ってあんなに太かったのかと。
ついでに別の出産動画も見てみると、
逆子の出産で足から外界に出ていました。
頭が最後なんて呼吸できないのではと、
ハラハラしながら見ていると、最後は頭が中々抜けません。
ようやく産まれた赤子の首にはへその緒が絡み付いていましたが、
その後の医者の処置で赤子は無事産声をあげていました。
youtubeで検索したスペルはnacimientoです。
そしてミルトン・ナシメントのスペルはMilton Nascimentoでした。
出産映像の後、正しいナシメント動画を見ましたが、
何だかこってり豚骨ラーメンを食べた後の京料理みたいな感じで
すぐ見るのを止めてしまいました。
数日後、夫に質問しました。
「ポルトガル語でnacimientoって出産の意味?」
正解でした。
事の顛末を夫に話すと爆笑してました。
「ログインする時点で気づくやろ」
ええ。ええ。
わかっていますとも。
そのご指摘は。
ともあれ、これでポルトガル語を一つ覚えました。

2007年09月05日

発酵の町ツアー・自転車で行こう・後編

おじ様との会話を終え、お次は海沿いを走るルートに出るため、
みなとタワーへ向かいます。
ここの展望台で日本海を眺めます。
この日は佐渡も粟島もはっきり見えました。
螺旋階段で降りたら気分が悪くなりました。
三半規管が弱すぎます。
そのまま自転車で日本海沿いを走ります。
知らない間にサイクリングロードができていて、
時々海を見ながらの快適なサイクリングです。
途中、夫が日本海を撮影しに波打ち際まで行ってました。
わたくしは靴に砂が入ることを大変嫌うので、
炎天下の下待っておりました。
二葉中の角を曲がりそのまま坂を下りるはずが、、
どん山に入っていきました。
マウンテンバイクでも何でもないママチャリで、オフロードはキツイです。
途中階段だし。
ハフハフしながら、たどり着いたは砂丘館です。
ここは日銀支店長宅だった建物を新潟市が買い上げ、一般公開しています。
と同時に、部屋の一部を市民が利用することも可能です。
この日は一部屋でこんなことしてました。
poster01.jpg
談○!(想像)
とにかくバカでかいお屋敷です。
応接間は大正モダンのような誂えで、
それ以外はほぼ和室です。
緑豊かな庭園を眺めながら、縁側で呆けるには最高です。
アルゼンチンタンゴやバイオリンの演奏会も開かれるようです。
いいなあ。
どっぺり坂を下って、寿司たはらへ向かいます。
時間も時間なので、店の様子とメニューだけ見て帰るつもりです。
思ったより高くなく、入りやすそうな店構えです。
〆張鶴は竈家治四郎のおにぎりと同じく、次回の楽しみにします。
サイクリングの最後は、
オギノ式で有名な荻野久作先生に因んだオギノ通りで締めくくります。
ogino01.jpg
オギノ公園にいらっしゃいました
3時間のサイクリングも終了し自転車を返却した後は、
お待ちかねの加島屋でのランチです。
二人とも長作丼大盛りとおこっぺソフトを注文しました。
kasimaya01.jpg
うに、キングサーモン、いくらの乗った長作丼
kasimaya02.jpg
ぬか漬け、茄子の煮びたし、鮭入り味噌汁もついてます
トロトロサーモンとおろし山葵でご飯を一口。
いくらもぷちぷちしてご飯をぱくり。
茄子の漬け汁の酸味で気分転換。
そして今度はうにをつまむ。
味噌汁は出汁の香りがたまらない。
ぬか漬けでご飯をもう一口。
美味しい。美味しい。美味しいよう。
今回の滞在で3回も長作丼食べたけど、
何回食べても美味しいよう。
ミルクの味そのもののおこっぺソフトまでぺろりと平らげ、
二人ともご満悦です。
今なら笑って死ねる。
楽しい時間は終わり、
息子を迎えに行く時間になりました。
さすがに4時間遊びっぱなしで、多少疲れ気味の息子でしたが、
良い子に遊んでいたそうです。
最後は、家族3人でNEXT21の展望ラウンジに行き、帰路に着きました。
ここで発酵ツアーも終了のはずでしたが、
帰宅後、母が増子味選に行きたいというので二人で行ってきました。
昨日の一夜干しするめが美味しかったため、
今日また買いたいそうです。
ついでにいかの沖漬けも買いました。
夕食で両方とも食しました。
一夜干しは昨日味わっていますから美味しいことはわかっていますが、
沖漬けでご飯が進む進む。
一匹丸ごと漬けてあるので、ワタもそのままです。
そのワタのとろりとしたコクのある味がなんとも言えません。
塩味がきついのでたくさん食べられないはずなのに、
母、夫、わたくしの三人で全部食べてしまいました。
大人三人が発酵食品に舌鼓を打っている間、
息子は疲れ果て、当の昔に夢の国の住人となっておりました。

2007年09月04日

発酵の町ツアー・自転車で行こう・前編

日付は変わりまして、翌日。
本日は息子を古町の一時保育に預け、自転車で回ることにしました。
この一時保育施設・子育て応援ひろばは、1時間300円で子供を預かってくれるので、
買い物をしたい時や友人とランチを食べる時に、
ここを利用しています。
新潟のど真ん中でこの値段では嬉しいです。
新潟に帰る度に利用しています。
東京だったら1時間1200円くらいしますし、
入会金やら基本料金やらで更に高くなりますし。
ちきしょう。東京め。
お高くとまりやがって。
すでに4回ほど預けられている息子は、
建物が見えてきただけで泣き叫びました。
預けられることがわかっているのです。
夫にカニばさみでしがみついたまま泣き叫んでいる息子を先生が引っぺがし、
わたくし達はとっとと退散します。
いつも最初は泣いているのですが、
すぐケロッとして遊び始めることがわかっているので、
心配することはありません。
まずは自転車を借りに、近くの駐車場に向かいます。
『にいがたレンタサイクル』から借りるのです。
これは古町・万代商店街が中心となり運営しています。
市内中心部に貸し借りのできるステーションが点在し、
各ステーションで乗り降りができます。
今日はこれで新潟島を半周する予定です。
手続きを済ませ、いざ出発。
まずは、竹林味噌へ向かいます。
ここは母と姉が愛用する三稔味噌の製造元です。
大変美味しい越後味噌です。
ただ麦味噌にハマっているわたくしには、少々塩がきつく感じるようになりました。
8月後半の時点で、
中央区では発酵食が生きる町スタンプラリーなるイベントを実施中でして、
市内7ヵ所にある発酵食品関係の店でスタンプを集めると、
発酵食品が貰えるという企画です。
勿論スタンプラリーに参加です。
昨日の増子味選で、すでに1個押してあります。
竹林味噌で2個目です。
スタンプだけ貰ってはいサヨウナラではアレですので、
糀漬の素を購入いたしました。
ビニール袋に糀漬の素と野菜を入れるだけで、
美味しい糀漬けができあがるという手軽さに惹かれました。
帰京後、糀漬けにしたきゅうりの美味いことといったら。
虫になった気分がするので嫌いなきゅうりの味も気になりませんでした。
さてお次は坂井漬物商店です。
店先でスタンプを押していると、おしゃべり好きなおば様が出てきました。
言われるがままに店に入ると、
そこには味噌漬け、奈良漬、ぬか漬け、茄子漬、白菜漬け、沢庵、梅干などなど。
さすが漬物専門店です。
ここでは南蛮味噌を購入しました。
「これで茄子炒めっとおいしーんだわ。最後に青しそあれば入れてさ。
 昨日の夕飯、これにしたんさね」
おば様のこの言葉で唾が出てきて買うことにしました。
こんぴら通りを通り抜け、
新潟市歴史博物館みなとぴあへ来ました。
ああ、またぴあかよ。
もう「○○ぴあ」っての止めてくれ。
どうして行政が絡むとぴあを付けたがるんだろう
平仮名にするセンスもいただけないわ。
アレコレ考えながら旧新潟税関庁舎を見学しました。
お次には石山味噌です。
敷地内にあるお休み処・竈家治四郎でスタンプを押し、
味噌ソフトクリームを食べることにしました。
icecream11.jpg
食べてから写真撮りました
味噌のソフトクリームなんてどういう味なのかと心配しましたが、
食べみると後味は味噌です。
でも食べているうちに塩キャラメルの味に似ていることに気づきました。
最高にうめー。
とは言いませんが、予想以上に美味しいソフトクリームでした。
そのソフトクリームを舐めていたら、1人のおじ様が近づいてきました。
話をしてみると、どうやらここの常連さんのようです。
そしてしきりにここのおにぎりを食べろと勧めます。
この後、ランチは加島屋で長作丼を食べて、
デザートはおこっぺソフトを食べるというコースまで決めていました。
たっぷり自転車に乗ってカロリーを消費し、
空腹のところに長作丼をかきこむなんて至福の時です。
それをおにぎりを食べてしまったら、長作丼の味わい半減です。
そこで加島屋に行くことを告げると、
「加島屋は予約してあるの?してないならこっちのおにぎりの方が絶対いいから!
 そりゃ加島屋は材料も良いのを使っているから美味しいけどね、
 ここのおにぎりは全然違うから!食べないと後悔するよ!」
ここで食べないと呪われるよくらいの勢いで口説かれました。
そこまで言われると、
おにぎり1個を二人で半分ずつなら食べてもいいかなという気になってきまして、
メニューを聞いてみたら、おにぎりセットは2個だそうです。
1人1個も食べたら長作丼大盛り(大盛り無料)が入らなくなります。
それは困ります。
無料の大盛りを頂くお得感が味わえません。
次回来た時におにぎりを食べに来るので、
今日は加島屋に行くと丁重にお断りしました。
おにぎり案撤廃後もおじ様の話は止まるところを知りません。
「東京から来たなら、新潟は美味しい物食べられる店たくさんあるからねえ。
 米も美味いし、魚も美味いし。寿司屋行かないの?」
いつも行く寿司屋の名前を出すと、
 
「あー。あそこは中だね。古町にも支店があるけどさ、
 そこよりもっと美味いところが古町にはいっぱいあるよ!」
とぬかします。
古町古町って言いやがって。
沼垂もんのわたくしとしては、段々ライバル意識が芽生えてきました。
「じゃあ美味しい寿司屋ってどこなんですか? よしの寿司ですか?かね清?」
意地悪っぽく聞いてみました。
「まあ宮寿司はそりゃー美味しいけど、お勧めは寿司たはらだね!」
おじ様は自信満々に言います。
「たはらは元が魚屋だから品がいいんだよ。僕なんてよく行ってるから、
 僕の名前出したら〆張鶴のなんちゃらが飲めるよ」
「じゃあお名前教えてください」
「○○さんよ。あっはっはー」
「あっ。名前言うなよ!個人情報保護法に反するだろっ!!」
名前を教えてくれたのは、おにぎりを握るおば様でした。
おじ様は教えてくれる気がなかったようです。
これで寿司たはらに行って、タダ酒が飲める権利を手に入れました。
続く。

2007年09月03日

発酵の町ツアー・追懐

発酵ツアーの手始めに、まずは近所の増子味選を訪れました。
こんな近所のこんなところに店があるなんて、
さては最近できたのだろうと思っていたら、
OPENして3年が経ってました。
お店はバイパスに面していて歩道はありませんので、
散歩をしていて発見、ということにはなりづらいです。
そして車で通ったとしても、
両隣の建物に比べて店が奥に引っ込んでいるという立地条件のため、
看板を見ない限りわかりません。
立地で損をしているように思えます。
それはさておき、お店の中は、漬物、魚介類の加工物が中心の品揃えです。
茄子漬、沢庵、ぬかいわし、鮭の味噌漬け、銀ダラの味噌漬け、イカの一夜干し。
他にも、こしひかり、味噌、笹団子も売っています。
ここではイカの一夜干しを買いました。
夜、さっそく炙って食べました。
ひー。うめー。
柔らかくて甘くて香ばしいイカの一夜干し最高ー。
母と夫とわたくしで2匹があっという間になくなりました。
バイパスを挟んで丁度この店の向かい辺りに、百川味噌があります。
中学にこんな苗字の人がいたような気がしますが、
小中一緒だった人が、実は高校まで一緒だったと気づいたのが
卒業アルバムだったというわたくしが言うので当てにはなりません。
ここには立ち寄りませんでしたが、ここの味噌も美味しそうです。
百川味噌の社員の方がHPを作っているようなんですが、
その方は絵画作成フリーソフトも手がけていました。
コチラ。
このお絵描きソフトで書いた作品をHPに出展するとポイントが貰えて、
そのポイントを百川味噌の購入に使えるそうです。
逆の場合も可でして、
百川味噌を購入して得たポイントを、
お絵描きソフトのオプションと交換ができます。
味噌もソフトも一緒と。
ググッていたら、ソフト製作者を発見しました。
コチラ。
専務さんでした。
見たことあるようなないような。
顔を覚えられないわたry
話が脱線しました。
発酵ツアー1日目はこの2軒で終了ですが、
散歩は続きます。
その後、小中学校の校区内を練り歩きます。
昔はここに銭湯があったんだよね。
この神社で5月と9月にお祭りがあるよ。
住んでた社宅の跡地がどでかいAPAマンションになってるよ。
ここの公園で見知らぬ子に人違いカンンチョーされたわ。
ここの書道教室に通ったいたくせに今でも字は汚いとは俺様のことよ。
昔は雪が積もったから、この電柱の所に滑り台を作ったもんよ。
適度に微笑ましいエピソードを混ぜつつ案内しました。
昔は大きな屋敷に見えた友人の家も、
大人になった今改めてその前に立つと、普通の家でした。
むしろ小さく小さく見えました。
通い慣れた道や風景が凝縮されて、
ぎゅうぎゅう詰めの菓子箱のようです。
その菓子箱の中身は、未舗装の小路もあり、
家々の間隔は狭く、玄関を開け放ち涼をとっています。
網戸の玄関からは時々風鈴の音や笑い声が聞こえ、
昔と変わらぬ人間との近さを感じます。
そして改築してある同級生の家の前の路地には老人と孫が遊んでいます。
老人はわたくしの親世代。
ということは孫は同級生の子供のはず。
昔と変わらぬ家もあれば、新しい家もある。
そこに住む人間は年を取り、新しい命も育つ。
行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
澱みに浮かぶ泡沫は、かつ消え、かつ結びて、久しく留まりたる例なし
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
発酵ツアーの話のはずなのに、脱線しまくりで恐縮ですが、
なぜこんなこんなことを書いているのかと言えば、
東京に来てからでしょうか。
同じ場所が出てくる夢を何度も見るようになったのは。
夢の内容は違えど、いつもいつも同じ商店街、同じ路地が夢に出てきます。
それがこの小学校の校区です。
そこには存在しないはずの店があったり、
接点のない道と道がワープで繋がっていたりとパラレルな感じも満載ですが、
あまりに同じ場所が出てくるので、
これはもしかしたら何らかの暗示かもしれないと思うようになり、
実際歩いてみたらわかることがでてくるかもと試してみたのです。
結果。
同級生にバッタリ出くわすとか、そういうことはありませんでした。
町にもそれほど大きな変化はありませんでした。
しかしその散歩以来、あの商店街が、あの路地が、あの公園が、
夢に出てくることはありません。
明日はイカの一夜干しを食べながらその理由を考えてみることにします。

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