2007年09月03日
発酵の町ツアー・追懐
発酵ツアーの手始めに、まずは近所の増子味選を訪れました。
こんな近所のこんなところに店があるなんて、
さては最近できたのだろうと思っていたら、
OPENして3年が経ってました。
お店はバイパスに面していて歩道はありませんので、
散歩をしていて発見、ということにはなりづらいです。
そして車で通ったとしても、
両隣の建物に比べて店が奥に引っ込んでいるという立地条件のため、
看板を見ない限りわかりません。
立地で損をしているように思えます。
それはさておき、お店の中は、漬物、魚介類の加工物が中心の品揃えです。
茄子漬、沢庵、ぬかいわし、鮭の味噌漬け、銀ダラの味噌漬け、イカの一夜干し。
他にも、こしひかり、味噌、笹団子も売っています。
ここではイカの一夜干しを買いました。
夜、さっそく炙って食べました。
ひー。うめー。
柔らかくて甘くて香ばしいイカの一夜干し最高ー。
母と夫とわたくしで2匹があっという間になくなりました。
バイパスを挟んで丁度この店の向かい辺りに、百川味噌があります。
中学にこんな苗字の人がいたような気がしますが、
小中一緒だった人が、実は高校まで一緒だったと気づいたのが
卒業アルバムだったというわたくしが言うので当てにはなりません。
ここには立ち寄りませんでしたが、ここの味噌も美味しそうです。
百川味噌の社員の方がHPを作っているようなんですが、
その方は絵画作成フリーソフトも手がけていました。
コチラ。
このお絵描きソフトで書いた作品をHPに出展するとポイントが貰えて、
そのポイントを百川味噌の購入に使えるそうです。
逆の場合も可でして、
百川味噌を購入して得たポイントを、
お絵描きソフトのオプションと交換ができます。
味噌もソフトも一緒と。
ググッていたら、ソフト製作者を発見しました。
コチラ。
専務さんでした。
見たことあるようなないような。
顔を覚えられないわたry
話が脱線しました。
発酵ツアー1日目はこの2軒で終了ですが、
散歩は続きます。
その後、小中学校の校区内を練り歩きます。
昔はここに銭湯があったんだよね。
この神社で5月と9月にお祭りがあるよ。
住んでた社宅の跡地がどでかいAPAマンションになってるよ。
ここの公園で見知らぬ子に人違いカンンチョーされたわ。
ここの書道教室に通ったいたくせに今でも字は汚いとは俺様のことよ。
昔は雪が積もったから、この電柱の所に滑り台を作ったもんよ。
適度に微笑ましいエピソードを混ぜつつ案内しました。
昔は大きな屋敷に見えた友人の家も、
大人になった今改めてその前に立つと、普通の家でした。
むしろ小さく小さく見えました。
通い慣れた道や風景が凝縮されて、
ぎゅうぎゅう詰めの菓子箱のようです。
その菓子箱の中身は、未舗装の小路もあり、
家々の間隔は狭く、玄関を開け放ち涼をとっています。
網戸の玄関からは時々風鈴の音や笑い声が聞こえ、
昔と変わらぬ人間との近さを感じます。
そして改築してある同級生の家の前の路地には老人と孫が遊んでいます。
老人はわたくしの親世代。
ということは孫は同級生の子供のはず。
昔と変わらぬ家もあれば、新しい家もある。
そこに住む人間は年を取り、新しい命も育つ。
行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
澱みに浮かぶ泡沫は、かつ消え、かつ結びて、久しく留まりたる例なし
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
発酵ツアーの話のはずなのに、脱線しまくりで恐縮ですが、
なぜこんなこんなことを書いているのかと言えば、
東京に来てからでしょうか。
同じ場所が出てくる夢を何度も見るようになったのは。
夢の内容は違えど、いつもいつも同じ商店街、同じ路地が夢に出てきます。
それがこの小学校の校区です。
そこには存在しないはずの店があったり、
接点のない道と道がワープで繋がっていたりとパラレルな感じも満載ですが、
あまりに同じ場所が出てくるので、
これはもしかしたら何らかの暗示かもしれないと思うようになり、
実際歩いてみたらわかることがでてくるかもと試してみたのです。
結果。
同級生にバッタリ出くわすとか、そういうことはありませんでした。
町にもそれほど大きな変化はありませんでした。
しかしその散歩以来、あの商店街が、あの路地が、あの公園が、
夢に出てくることはありません。
明日はイカの一夜干しを食べながらその理由を考えてみることにします。