2007年07月05日
鳩VSおっさん
今日は久しぶりに晴れの日でした。
先週末から高熱→咳→鼻水と段階を踏んで快方に向かっている息子を連れて、
近所の公園に出かけました。
雨と発熱で外に出られなかったストレスを
さあ滑り台にぶつけてごらん。
かのような勢いで行ったのですが、
滑り台の降り口付近におっさんが寝てました。
大きな木の下で段ボールを敷いて寝ています。
いつもなら子供達で賑わっている遊び場には、
わたくし達以外に一組の親子しかいません。
明らかにおっさんのせいです。
元々この広大な敷地を有する公園には、
ホームレスの方々が住み着いておりまして、
公園の一角にそれはそれは立派な青い家が建っています。
天気の良い日は朝から花札、酒盛りで盛り上がり、
夏には水飲み場で水浴び、
秋には銀杏拾いと季節感溢れる生活をしています。
しかし、それなりに住み分けがされており、
彼らのいるスペースはある程度決まっています。
ベンチや芝生が彼らのリビングです。
それなのに子供の遊具のおいてある場所で、
よりによって滑り台の下で寝てるとは何事だと。
息子もおっさんが気になって遊びもうわの空です。
そりゃそうでしょう。
こんなところで大の大人が寝てるんですから。
流暢に話せるようになったら、
「どうしてあの人あそこで寝てるの?」
と質問されると思います。
勿論しっかり説明するつもりです。
そうこうしているうちに、おっさんの周りに鳩が来ました。
おっさんは横向きに寝ています。
背中側には、生のゆでうどんと弁当の食べかけ、上下の総入れ歯、
醤油、ジュースが無造作に置いてあります。
どうやら鳩が弁当を狙っているようです。
と思うが先か、鳩が首を前後させながら素早く弁当を突付きました。
おっさんは無反応です。
再び弁当を突付きます。
すると2,3羽と鳩が集まってきました。
おっさんの背中で弁当を貪る鳩。
お前ら絶対鳩レースには出られないな。
何やらカツカツ突付く音がしたのか、おっさんがゆっくり後ろを振り返りました。
鳩はすぐにおっさんから遠のきます。
そしておっさんが元の体勢に戻ると同時に、弁当目掛けて奇襲します。
その気配で、緩慢な動作で鳩を払いのけるおっさん。
おっさんが動かなくなるとすかさず弁当に向かう鳩。
こんな攻防戦をしばらく見ていた午後でした。