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2007年04月23日

子供の音読

友人宅でお子様の音読を聞いていました。
国語の教科書を読み上げるのを聞きながら、
甥っ子も同じことをしていたと思い出していました。
その時です。
「もっこり」
え。
今「もっこり」って言った?
聞き間違い?
友人に確かめたら「もっこり」で正解でした。
その部分だけ聞くと、シティーハンターを思い出すのですが、
これは『ふきのとう」という立派な児童文学です。
ふきのとうが もっこり もっこり あたまを出す。
という一文の単語が、わたくしの耳に留まったまでです。
しかし、どうにもこうにも気になって調べてみました。
するとコチラの音読授業についてのサイトに辿り着きました。
『ふきのとう』という作品は、春を迎えた自然界の様子を書いたものです。
ですからふきのとうが芽を出す様子も、
擬態語(でいいのか?)で表現したものと思われます。
なのに、音読指導法なるものを読むと、
またしても気になってしまう記述が出てきました。

「もっこり」は、ゆっくりと、「もおうっこり」と大げさに、
ふんばって音声表現するとよいでしょう。

かっこ内は数字は、
読み手児童の人数です。
   春風に(1)、ふかれて(3)、
   竹やぶが(1)、ゆれる(2)、ゆれる(4)、おどる(6)。
   雪が(1)、とける(2)、とける(4)、水になる(6)。
   ふきのとうが(1)、ふんばる(5)、せがのびる(6)。
   ふかれて(1)
   ゆれて(2)、
   とけて(4)、
   ふんばって(6)、
   もっこり(全)。

(1)ふきのとうがもっこりかおをだした。
(2)めがもっこりかおをだした。
(3)ふきのとうがもっこりせをのばした。
(4)ふきのとうがもっこり、ぐんとせのびをした。

そんなよこしまな心を持つわたくしが、姉にメールをしました。
甥っ子も『ふきのとう』を音読していると思ったからです。
案の定同じでしたが、姉からの返信は、
「先日の授業参観は国語。
 ふきのとうをグループで気持ちを込めて朗読する内容でした。
 一生懸命な子供たちを笑う保護者はいませんでした」
自分が不純物になった気分です。
こんなことに反応するようでは、息子の音読に付き合えるか不安です。
これからはわたくしの心の琴線を少し鈍くしてみようかしら。
そうすればこんなことに笑うような親にはならないはず。
追記:)2004年に書いたネタでこんなのありました。