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2007年03月22日

偽札騒動

ある日、洗濯物を干していたら一枚の紙がひらりと落ちました。
1000円札でした。
わたくしは日本ではポケットに直接お金を突っ込むことはしませんし、
ましてや皺になりやすいお札を入れることはありえません。
それではなぜお札が洗濯されたのでしょうか。
記憶を遡ると、息子が財布で遊んでいた光景が浮かび上がりました。
そういえばあの時1000円札も出していたような気がします。
そして靴下や洋服を片っ端から洗濯機に放り込む技術も習得して、
畳んだばかりの洋服を投げ込まれるという事件もしばしば発生しておりました。
おそらく犯人は息子です。
それでも破れたわけではないので、
他の洗濯物と一緒に洗濯バサミで留めて乾燥させました。
乾いたお札を手に取ると、ガサガサと手触りが悪くなっていました。
日本のお札のすべすべ感が全くなくなり、ドル紙幣のような手触りです。
陶器肌の女性がサハラ砂漠で1週間サバイバル生活したかのような手触りです。
柔軟剤の一つでも入れておけば、
CMのようにふんわりなめらかになったのかもしれませんが、
後の祭りです。
それでもどこも破れてはおらず、印刷が落ちるわけでもなく、
日本の造幣局の技術ってすげーと感心したのでした。
そしてすっかりごわごわになったお札を財布に入れました。
後日、さらに追い討ちをかけるような出来事がありました。
洗濯物を干そうと洗濯機の中に手を入れたら、また出てきました。
1000円札が。
前回の1000円札洗濯事件以来、息子には財布を触らせていないはずなのに、
またしても洗濯機に入っているとはどういうことでしょう。
記憶を遡ると、息子が財布で遊んでいた時、
2000円が畳の上に落ちていました。
ということは息子は洗濯機に2000円放り込み、
1000円札は洗濯槽に張り付いていたため、
前回取り損ねたと思われます。
つまりこのお札は2回も丹念に合計80分洗濯されたということです。
そんな台風とハリケーンと竜巻が一度にやってくるような洗濯機の中で
もみくちゃにされたにも係わらず、どこも破れていません。
しかし通常のお札と決定的に違う箇所がありました。
お札が縮んでいたのです。
何か野口英世先生の顔が小さいような気がして、
通常のお札と見比べたら、
明らかに大きさが違うではありませんか。
bill01.jpg
若干短め
bill02.jpg
小さくなりました
手触りは安っぽい、大きさも小さいとくれば、
お札を触り続けて数十年のスーパーのレジの方に、
偽札と疑われても仕方がありません。
良くて突き返されるか、悪ければこの前お世話になった警察に連行されかねません。
しかもその刑事さんが、井戸端会議に出席していた刑事さんだったりしたらどうしましょう。
「この前は『夫が帰ってこない』なんて殊勝なこと言ってたけど、
 奥さんもやることやってるねえ。
 ネパール行きってのもコレ絡み?ん?」
こんなこと言われかねません。
それだけは避けなくては。
とりあえず対人販売ではない、
JRや地下鉄の切符から試してみようと思います。
それでも無理なら、銀行で変えてもらうつもりです。