Home > 1月 3rd, 2007

2007年01月03日

珠玉の言霊

とある週の週刊新潮の記事に目を奪われました。
それは女優の淡路恵子さんの趣味に関するものです。
このコーナーは著名人のはまっているものを取り上げるコーナーなのですが、
淡路恵子さんがはまっているものはドラクエでした。
御年73歳です。
ドラクエは全作品プレイしているそうで、
ドラクエに対する愛情をひしひしと感じる文章を綴っているところに
大変感銘を受けました。
以下珠玉の言霊です。

ドラゴンクエストにのめり込んだのは20年近く前のこと

Ⅲが出た頃に始めたそうです。
ファミコン時代からやっていたとはいえ、
その頃ですでに50代の淡路さん。
ゲームに対する抵抗はなかったのでしょうか。

10代で麻雀を覚えましたが、4人集まらないとできないため、
ロールプレイングゲームのような麻雀ゲームを始めました。

麻雀もされるというところが親近感を覚えます。

息子にドラクエを勧められ、3作揃えて1作目からやり続けました。
2日くらい徹夜するのは当たり前で、
寝る間も惜しんで、何日も何時間もやりました。
はまりました。

3作大人買いするとは大胆です。
この頃も現役女優のはずですが、
ゲームで徹夜が当たり前とさらっと書けるあたり、
大物の風格が漂います。

『ダンビラムーチョ』というお化けは、
“おっとっと”とたたらを踏む。
若い人達が作っているだろうに、よく知っているなと感心します。

ダンビラムーチョは語られることが少なそうですが、
淡路さんは目をかけているようです。

音楽も好きで、携帯電話の着信音にしていますが、
音楽を聴きたいがために、中々出ないことも多く、
電話を切ってしまう人もいるくらいです。

あるラジオ番組に淡路さんが出演した時、
登場曲がドラクエだったそうです。

1月には三越劇場で公演があるので1ヶ月はやりません。
新作が出れば公演中でも時間を決めて、
1日何時間かはやるのですが、
2年前に出た8作目はもう何百回もやってしまったものですから。

禁酒宣言ならぬ、禁ゲー宣言を紙上で発表です。
誰か三越劇場で「ドラクエー!」と声を掛けてみてください。

ゲームデザイナーの堀井雄二さんに直接お願いしたこともあるけれど、
2年に1度は新作を出してほしい。
私だっていつまでも生きているわけではありませんから。
せめてあと2作は楽しませてもらいたいと思っています。

自らの残りの命を引き合いに出して新作を要望するという行為は、
老人ならではの手段です。
そのおかげか今年ドラゴンクエストⅨが発売予定です。
淡路効果でしょうか。
どうもありがとうございます。
淡路さんはFFもお好きなようです。
徹子の部屋に出た時も、FFとドラクエについて熱く語ったそうですが、
黒柳徹子は話の内容がよくわからなかったようです。
淡路恵子さんは元々知っていましたが、
萬屋錦之介の元妻という認識でした。
話は少々逸れますが、萬屋錦之介と言えば子連れ狼が有名です。
夫は子連れ狼の大ファンです。
YOUTUBEでも子連れ狼を見ています。

拝一刀をいたぶるシーンなのですが、
それに合わせて息子が足踏みをしたり、
手を叩くので教育上よろしくないと思います。
それはさておき、要するに
「目の下にクマがない拝一刀は認めない!」
というくらいの萬屋原理主義者なので、
北大路欣也なんて生ぬるいらしいです。
その萬屋錦之介の元妻が、大のドラクエファンと来たからには
ドラクエを目の敵にするのは如何なものかと思われます。
これを機会にゲームに対しての偏見を減らして欲しいものです。
この新潮を持ってきたのは、近所の配達人の方ですが、
このドラクエ話で盛り上がりました。
わたくし「ドラクエは大女優も魅了する芸術ですね」
配達人「20世紀後半の大衆文化の頂点に達する国民的大作と、力説します。
      分かってない愚昧な民草が多くて、げんなりですわ!」
愚昧な民草って。
これも珠玉の言霊です。