2006年10月07日
タンカとインドネシア料理
雨で閉じこもりがちだった一週間が終わり、世間は快晴の三連休の始まりです。
思い返せばこの一週間は辛かったです。
夫が家で仕事をするため、息子が邪魔をしないように外に連れ出さねばなりませんが、
生憎の天候で遊ぶ場を確保するのも苦労しました。
まずは雨でもベビーカーを使えるようにと似合わないトイザラスくんだりへ繰り出し、
ベビーカーカバーを買ったはいいものの、
カバーの意味がないくらいの土砂降りに撃沈し、
そして児童館へ行ったり、それから児童館へ行ったり、あと児童館へ行ったり。
公共施設のありがたみを痛感した一週間とも言えましょう。
さて三連休の初日、
夫の仕事の一段落したので、タンカ絵師である友人の個展に行くことにしました。
会場は目黒にあるインドネシア料理のお店・cabeです。
息子はじっとしているのが苦手です。
ですからレストランに連れていくと大変なことになります。
というわけで息子は夫の実家に預けて出かけることにしました。
二人っきりで出かけるのは何ヶ月ぶりでしょうか。
泣いていやしないか心配するとせっかくのデートを堪能できなくなるため、
家路に着くまでは、「かいろ」という言葉は忘れることにしました。
バスでお店に向かいます。
バスにゆっくり乗るのも久しぶりです。
息子が一緒だといつグズるかが心配で、
いつも冷や冷やしています。
おかげで降りる頃には気苦労で-3kgは確実です。
気分的に。
息子がもう少し大きくなったら、
都バス一日乗車券で、西から東まで乗りまくりたいです。
お店に着きました。
滅茶苦茶混んでいます。
日本人よりもインドネシア人の若い子の方が多いです。
お店の方に聞いてみたら、
今はイスラムのラマダン(断食月)で、
日没後にがっつり食べにくるインドネシア人が多いとのこと。
それも土曜日の夜だから余計混んでいて、
平日の夜は空いているそうです。
あまりに混んでいるので、
壁に掛けられた友人のタンカを中々見ることができません。
残念です。
間近で見れた一枚は、うっとりしてしまう美しさでした。
針で書いたような細さの線、日本画のような色合い。
タンカを見たことない方は、一度見にいかれてはいかがでしょうか。
個展にはお客様が多くいらして、
タンカのお買い上げも好調なようでした。
さて、タンカとインドネシア人に囲まれながらディナーと参ります。
ここで軽く戦争勃発です。
夫「コースにしようか」
わたくし「そうだね。おすすめコースなら美味しそうなメニューばかりだしね」
数分後。
夫「やっぱり単品にしようか」
わたくし「そうだね。単品の方があれこれ選べていいかもね」
さらに数分後。
夫「やっぱりコースにしようか」←爽やかな笑顔で
わたくし「さっき単品って言ったから選んでるんですが?」←堪忍袋の緒が切れ気味
夫「この辛いものコースにしようよ」
わたくし「もしもし?マトン苦手なんですけど」
このような会話がやり取りされた結果、
マトンカレーをチキンカレーに変更してもらい、
無事辛いものコース+ナシゴレンを注文しました。
飲み物は二人が大好きなパッションフルーツジュースです。
・チキンサラダ
鶏肉、レタス、きゅうりなどの千切りをタイの甘辛ソースで和えたサラダです。
わたくし達にはちょっと甘めの味付けでした。
・厚揚げと野菜のピリ辛ソース炒め
これご飯の友に最高です。
これでご飯を3回おかわりしました。
・鶏肉の串焼き(サンバルソース)
ピーナッツソースのサテと違ってさっぱりしてました。
一人一本じゃ足りないー。
・揚げたまごの「ブンブバリ」
何やらうまみのあるソースで和えた揚げたまご。
これもご飯が進みます。
・鶏のからあげのダブダブソース
ピーマンときゅうりのみじん切りのソースがかかっていました。
・チキンカレー
かなり辛いカレーでした。
カレーが出てくる頃にはすでに白飯で満腹になりつつあり、
苦しかったです。
おなかが空いていればもっとおいしく食べられたのにと残念でなりません。
・白飯
竹のおひつ風入れ物に入ってきました。
揚げ玉ねぎがかかっていて、米はもっちりもちもち。
もち米のようなもっちり具合でした。
・ナシゴレン
目玉焼きと海老せんべいのクルプッ、角切り野菜のピクルスを添えて。
お腹がもう限界だったので、持ち帰りにしてもらいました。
ゆうに3人前はあるボリュームでした。
カメラを持っていくのを忘れたので写真は割愛させていただきました。
最初のおかずで白飯のおひつを3回もおかわりしたので、
ナシゴレンが入らなかったのが悔しいです。
もう少し戦略を練ればよかったと反省することしきりです。
白飯を食べている時点で、ナシゴレンの存在をすっかり忘れたのが敗因です。
途中店員さんが、
「大丈夫ですか?この後カレーとナシゴレンもあるんですが・・・」
と3回くらい心配してました。
忠告は聞いた方が良いですね。
「わたくしはインドネシアで一体何を食べていたんだろう」というくらい
ここの料理は美味しいものでした。
また行きたいです。
たらふく食べた後は、バスで帰ることにしました。
ちょうど最終バスがあと4分で来るというラッキーな状況に小踊りしていました。
10分後。
まだ来ません。
清水行きなどの別の行き先のバスはどんどん来ます。
これは本当に55分発なのかという疑問が沸いてきまして、
時刻表をよくよく見てみると、
平日と休日の最終時刻の上に薄く小さく「シ」と書いてあります。
これは清水行きの「シ」という意味です。
ということは、土曜日の最終も「シ」なのでは?
そういえばさっき清水行きが通り過ぎたなー。
恐る恐る「55」の文字を見ると、
かなりかすれて見えなくなりながらも「シ」が書いてありました。
やられました。
都バスめ。
一日乗車券なんか買ってやるものか。
仕方なく電車で帰ることにしました。
家に近くなりようやく「かいろ」という言葉を口にしました。
「かいろはいい子で遊んでいたかな」
「寂しくて泣いてないかな」
ドアを開けたら電気は消えていました。
15分程前に自分で布団に入って寝たそうです。
グズることもなく、たくさん遊んだと聞いてほっとしました。
寝ている息子の顔を見ながら、
今日は良い一日だったと思い返しました。