2006年09月27日
オーバーブッキングの果てに
こんなニュースが目に留まりました。
元ネタはこちら。
【予約超過で航空券拒否された乗客、係員の耳噛みちぎる】
ローマ――イタリア地元紙によると、北部のトリノ空港で予約超過で座席を確保出来なかった乗客の男性音楽家が激高、係員に襲いかかり、耳たぶがほぼちぎれるまで噛(か)みつくなどのけがを負わせた。
26日に逮捕されたのは41歳容疑者で、公演の記者会見に臨むため、楽団の一行とナポリへ向かおうとしていた。楽団員11人のうち、6人だけがチケットを与えられたため激怒。容疑者の兄弟、姉妹もアリタリア航空スタッフを殴打していた。
耳たぶに重傷を負った被害者は、搬送先の病院で、地元紙に、16年の勤続の後、「転職を決意した」と宣言。「予約超過の問題で、命を脅かされたくない」と語っている。
物凄い暴力一家ですね。
殴るだけじゃなくて、耳噛みちぎるって。
挙句に被害者を退職に追い込んでしまいました。
チェックインカウンターって、カウンター越しに話をするんですが、
それ乗り越えて噛みついたんでしょうか。
だとしたらすごい執念です。
かつてわたくしもオーバーブッキングで乗れなかったことがありまして、
結局別便に振り替えられましたが、
・成田→コペンハーゲン
の直通で済むところを、
・成田→パリ→コペンハーゲン
の乗り換えになってしまいました。
おかげでコペンハーゲンについたのは夜遅く。
観光する時間は削られ、エロティカ美術館だけという結果になりました。
コペンハーゲンに来てエロティカだけとは、
あまり大きな声で言えない話です。
さてさて、このオーバーブッキングの被害を被った方と、
偶然機内で席が隣になりまして話をしてみたら、
おば様方御一行はデンマークとスウェーデンを回り、
2週間後に帰国とのことでした。
わたくしはコペンハーゲンからバルセロナに飛び、
またコペンハーゲンから2週間後に帰国です。
つまり帰りの便が一緒という偶然が重なりました。
不思議な縁で話が盛り上がり、
盛り上がりというか、おば様の話が止まらず、
酔い止めで即行眠りにつく予定が、
パリに着くまで12時間一睡もできませんでした。
酔い止めを飲んで眠れなかったというのは、
これが最初で最後です。
その後、無事コペンハーゲンに着き、
インフォメーションで宿を聞こうとしているわたくしをよそに、
おば様方にはオーバーブッキングのスカンジナビア航空から
ホテルがあてがわれておりました。
それもラディソンSASというSAS系列の高級ホテルが。
さらに帰国便では、おば様方にはビジネスクラスがあてがわれておりました。
わたくしはエコノミーです。
それも3列シートの真ん中です。
最悪です。
帰国後は、オーバーブッキングで別便に振り替えする際に、
謝礼でお金やクーポン券がもらえるということがわかりました。
もらってないし。
こんな昔話を書いてたら、耳を噛みちぎりたくなる気持ちがわかってきました。