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2006年03月10日

姑息な手段

「鍵をなくすと悪いから玄関のポストに入れておく」
夫は出発する前にこう言ってました。
わたくしは、夫よりも一足先に新潟へ帰省していたため、
夫が最後に鍵を閉める役目でした。
とは言え、海外で追いはぎにあって、
身包み剥がされることもあるといけませんので、
貴重品はできるだけ少なくしたいものです。
そのような心配事を1つ減らすために鍵を置いていったようです。
しかし鍵を置いていかれると、
万が一わたくしの都合が悪くなり、
夫の帰国より遅く東京に戻る事態になった時に困ります。
ということで何が何でも夫より先に帰らなくてはならなくなりました。
3週間も遊び呆けるんだから、
こっちも長く新潟にいてやろうという計画はご破算です。
夫の帰国の日になりました。
生憎、前日から喉と頭が痛く少々風邪気味です。
息子も鼻水垂らしております。
夫が鍵さえ持っていれば、
体調が良くなるまで、2,3日静養したいところですが、
わたくしが帰らないと閉め出される夫の一丁出来上がりです。
頑張って新幹線に乗り込みました。
自宅に着いて、だるさと関節痛に加えて、
右目が妙に充血しています。
あちこち具合が悪くなってきました。
死にそうです。
無事成田に到着した夫のカエルコールの2時間半後、
自宅のドアが開きました。
3週間ぶりの再会です。
夫の顔を忘れた息子が大泣きするのを楽しみにしてたのですが、
しっかり覚えていました。
男2人、大喜びで抱き合っていました。
ちっ。
ところで、先程玄関のドアが開きましたが、
鍵を持ってないはずですが。夫。
「あー。持っていった」
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。