2005年10月12日
去年のメイド喫茶へ行って以来、足を踏み入れてなかったアキバに突撃してまいりました。
さすがに赤子連れでアキバを闊歩するにはちとキツイので、
本日は同伴者がおります。
アキバに通って早○年の、自称・牛丼の王様です。
王様が一緒なら、本日のわたくしめの欲する物品を
手に入れることができそうです。
それは携帯電話の充電器。
先月から赤子はコードや洋服についているタグに異常な興味を示し始め、
それらを見つけては引っ張って、振り回し、
舐め尽くしています。
コンセントに差さっているコードを舐められてはホネホネロックになってしまいますので、
携帯電話の充電器を与えておりました。
大好きなコードで遊び放題ということで、
ぶんぶん振り回し、畳に叩きつけ、
接続部をベロベロ唾液で濡らしています。
しばらくこの遊びに没頭していました。
それじゃあ充電でもしましょうかとコンセントに差したのですが、
ランプがつきません。
乾かして再度試みましたが、ランプがつきません。
ふと充電コードの注意書きを見ると、
「次のことはしないでください:水でぬらす」
とありました。
思いっきり濡らしました。
そういうわけで、ここアキバで充電器を買おうと思い立ったのです。
近所のディスカウントショップでは結構高かったので、
アキバならジャンク屋で売ってるだろうという計算です。
王様より忠告がありました。
「アキバは赤子に優しくないだろうから気をつけなさい」
確かにそんな気がします。
バリアフリーとジャンク屋は、
4方向のグラフで分類すると対角線上に位置しそうです。
ですから辛い探検になることを覚悟の上で駅を降りました。
ホームに降りて驚きました。
エレベーターがあります。
通路に出て驚きました。
ベビーベッド完備のトイレがあります。
思わず入ってオムツを替えました。
あたりを見渡すと、ベビーカーをちらほら見かけます。
感動です。
アキバは赤子連れに優しい町に変貌を遂げていました。
感動も覚めやらぬまま、ヨドバシに入りました。
腹ごしらえの後に、冷やかしでPCコーナーをそぞろ歩き。
ノートPCが10万以下で買えることがわかり、
思わず財布に手が伸びましたが残金1000円でした。
ヨドバシ周辺は、こぎれいな人が歩いています。
カップルもいます。
子連れもいます。
オープンテラスのカフェまであります。
アキバじゃないようです。
しかしヨドバシを出て、電気街口の方へ移動したら、
以前のアキバでした。
ヨドバシ側と空気が違います。
歩いている人も違います。
少しホッとしました。
6階建ての雑居ビルのエレベーターに乗り込みます。
王様ご推薦のジャンク屋がこの中にあるのです。
プラスチックケースの中に色々なコード類が入っています。
よくわからないコードばかりです。
レジの脇には『ネジ詰め放題¥105』とネジの山があります。
詰め放題と言われても。
どういう人がコレを買うのでしょうか。
ここには充電器はありませんでした。
こういう困った時にはアキバオーです。
ここならきっと売ってます。
アキバオーに乗り込みました。
平日の昼間なのに混んでます。
ここはPC関係以外の品物も充実しています。
シャンプー、歯ブラシ、カップラーメンや、
赤ちゃん用洗剤、シャンプーも売ってます。
場所柄、不思議な品揃えです。
そして目的の充電器が売っていました。
USB接続でPCから充電できるタイプのものです。
すでに電源が切れて数日経っていますから、
これを買うことにしました。
近所で売っているもののは4割引きの価格でした。
そんなこんなでアイテムは手に入れたので、
これからメイドカフェやらガチャポン会館やら行きたかったのですが、
赤子の機嫌が悪いので、わたくしは一足先に帰ることにしました。
王様は、まだまだアキバを練り歩くそうです。
わたくしとの待ち合わせ2時間前からアキバにいるというのに、
まだ物足りないようです。
大事なことを書き忘れていました。
途中、こんなものが売っているビルの前を通りました。
手足のない美少女型枕です。
ビーズとコットンで肉感的弾力を作り、
穴も完備してあるそうです。
要するに枕以外の用途もあるよ、と。
巨乳タイプと胸ぺったんこドールタイプの2種類のバリエーションが
なんともアキバらしいですね。
入口の看板には、『無人展示場』と書いてありましたが、
店員よりも、先客がいた方がすんごいきまずいと思います。
2005年10月11日
イラン大使館で映画と音楽を聴くイベントに行ってまいりました。
海外で大使館を訪れることは何十回とありましたが、
日本で大使館を訪れることは初めてです。
結構ドキドキします。
パスポートはいるのかな、イランだからスカーフ被らなきゃかな、
赤子同伴で大丈夫かな、色々思い巡らせましたが全て無問題でした。
大使館へ行くまでの道で、赤子が号泣しました。
虐待されてるような悲鳴を上げています。
すれ違う人々がみんな見ていきます。
「ギャーーーーーーーーーーー!!!!!」
これを翻訳こんにゃくで訳すと、
「ベビーカー嫌なんだよー!さっさと抱っこしろ!このやろー!」
というわけで抱っこしました。
抱っこしているうちに寝てしまいました。
さてさて大使館へ着きました。
すんごいモダンな建物です。
ガラス張りに大理石の床、ドアは木製。
コーランのコの字も見えないモダニズム。
素敵です。
なんだか他の大使館も見てみたくなりました。
この南麻布は大使館が多いので、
今度大使館巡りをして旅気分を味わってみようと思います。
今回の催し物プログラムは、最初にイランの伝統弦楽器タールの演奏と、
その後イラン映画の上映。
そして最後にイランらしく、お茶とお菓子が振舞われます。
タールの演奏は、ゆったりとした音楽で赤子もスヤスヤ寝ておりました。
演奏途中で、夫と友人が到着して目を覚ましました。
結構ご機嫌です。大人しいです。
このまま大人しくしてくれれば映画も見れそうです。
映画が始まりました。
1分後。
赤子は叫び始めました。
だめでした。
すぐに外に出ました。
地下一階にあるホールはだだっ広く、
真ん中に革張りのソファー。
サイドにはガラス張りの小部屋が3つ。
中が丸見えです。
ペルシャ絨毯が敷いてあります。
床はもちろん大理石。壁も大理石。
床でうどん打てます。
そばもいけます。
熱に弱いパイ生地作りには最適です。
パン生地こねるのに、30×50cmでいいので欲しいです。
叫ぶ赤子を黙らせるために、最強のアイテムを使うことにしました。
乳やりです。
いつものようにマントを装備して、
ソファーでふんぞり返って乳をやりたいところですが、
いかんせん、ここはイラン大使館。
本国では女性の肌の露出は禁忌とされています。
髪の毛も出せません。
イランを旅していた時は、頭はスカーフを被って頭髪と首を隠し、
上着は体の線がわからないゆったりしたもの、
お尻のラインが見えないように膝くらいまで隠し、
さらに足首も隠すためにジーンズとロングスカートを重ね着してました。
そんな国の大使館のホールで、
乳やりなんてもってのほかです。
追い出されます。
今後一切ビザ発給してもらえません。
入国拒否されます。
それは困るので、トイレで授乳することにしました。
トイレへ入って硬直しました。
明るい照明。
曇り一つない鏡。
ピカピカの和式便器。
ええ。和式です。
イランでは和式が一般的です。
そして青林檎の香りがする空間。
デパートのトイレより綺麗かもしれません。
そのピッカピカの鏡の前に、
荷物を置く用のガラス棚がありました。
高さは、わたくしの胸より下くらいです。
ここに赤子を置いて授乳することにしました。
ちょうど良い高さで申し分ありません。
「もしかして授乳用に作ったのでは?」
と勘違いしそうなくらいぴったりでした。
乳を飲み終えてご満悦の赤子が次に注目したものは、
目の前の巨大な鏡です。
家には顔が映るくらいの小さい鏡しかありませんが、
ここの鏡は100×120cmはゆうにある大きなものです。
赤子もわたくしも映ります。
自分が映っている姿に手を伸ばし、
声を出して喜んでおります。
ここでしばらく遊んで時間を潰しておりました。
この後、一旦映画に戻っては見たもののすぐに叫び始めたので、
結局最後までホールにいました。
夫に感想を聞きました。
「寝てた」
眠いくらいつまらない映画なら、
途中わたくしと替わって赤子を見てくれればいいものを。
がっくし。
ジュースとお茶菓子を食べましたが、
お菓子はイランらしい激甘のお菓子でした。
バラ風味のヌガーと砂糖がけのゼリーとかです。
わたくしには無理でした。
赤子が眠くてグズッてきたので、
友人と話すのもそこそこに帰ることにしました。
帰りの電車でも、眠くて大声で泣いていた赤子。
夜の外出はちょっと可哀相でした。
ごめんね。
2005年10月10日
近所の陶芸教室へ遊びに行ってまいりました。
子供のいる家族同士で話していると、突如夫が言いました。
「たまにはパーティーやろう。そうだ。うちで鍋しよう。なっ?」
「なっ?」の意味は「じゃあ準備よろしくなっ」の短縮形です。
つまりわたくしが作るのか、と。
まあ料理好きですけどね。
誘うなら自分でつ(ry
この日は鶏団子鍋にしました。
鶏がら、鰹節、煮干し、昆布、干し椎茸の戻し汁で出汁を取り、
塩で味付けしました。
ちょうど前日に柚子胡椒を作ったので、
これを薬味に添えました。
柚子胡椒のおかげで美味しくできました。
瓶詰めを買うと、結構よろしいお値段がするので、
材料さえ手に入れば作った方がよいです。
お酒は陶芸家族が持参で来てくれました。
レッドアイを作ってくれました。
初めて飲みましたが、これまた美味しゅうございました。
二日酔いしなそうな健康アルコール飲料です。
鍋パーティーの後、近所のBar軍艦島へと、
夫がお駄賃をくれて送り出してくれました。
赤子はもう寝たので、コロナを飲みました。
プハー。うめぇ。
ビールって何でこんなにうまいんだろう。
ってコロナじゃなくてエビスで言いたいですが。
1時間ちょっとのお酒と歓談。
たまにはこういう息抜きが必要だと思いました。
2005年10月09日
大高田馬場祭りに夫が参加するというので、見に行ってきました。
夫はブラジルのサンバチーム・BARRA VENTOに属しておりまして、
ドンドコドンと太鼓を叩く役目です。
サンバと言っても、
リオのカーニバルのようなお尻丸出しのお姉ちゃんが、
お尻をピクピクさせながら踊るアレとは少し違いまして、
そういう派手さはございません。
正確にはブラジルはバイーア地方のサンバと
レゲエを組み合わせた音楽で、
踊りもフリフリプルプル系ではなく、
おかあさんといっしょの体操のように、
手足を伸ばして~♪の屈伸運動っぽさがあります。
赤子を抱っこしながら、スタートから付いて回りました。
太鼓のリズムを聴いていると、
自然と体も動いてきます。
どったん ぷわぱぱ ぷわっぱ どったん
「あーあーあーあーあー」
すると赤子も手足をばたつかせながら、
大きな声で歌っていました。
外では滅多にご機嫌な声を出さないのに、
珍しいこともあるものです。
家でも太鼓とムビラの音を聴くと大人しくなります。
この子は音楽が大好きなようです。
父親の太鼓のリズムにノリノリです。
母子共にノリノリで歩いていると、
わたくしたちと同じようにノリノリで踊っている人がいました。
黄色いTシャツに『BRAJIL!』と書いてありますから、
ブラジル大好き人間なのでしょう。
この人はずーっとBARRA VENTOに付いて回り、
踊っています。
脳内に麻薬物質が出ている顔です。
あまりにもノリノリなので、
もしかしたら関係者なのかな、と思うことにしました。
9kgの赤子を前に、荷物の入ったリュックを背にすると、
本来でしたらぐったりしてとっとと帰っているはずなのに、
太鼓のリズムのおかげで、体は苦痛を感じません。
元気に踊っております。
どんぱぱ どんぱぱ どこどこ どんどん
わたくしの脳みそにも麻薬物質が浸潤しているようです。
赤子はすでに昇天しました。
ゴールにたどり着くと、いました。
黄色いTシャツのノリノリ君。
結局最後までストーカーのように付いてきました。
わたくしと一緒です。
帰ってから夫にこの人物について聞いてみると、
「ずっと付いてくるから気になってた。関係者かと思ったが違う」
だそうです。
ごく普通のブラジル好きの方でした。
2005年10月07日
7日~10日まで東京ドームで開催される大新潟物産展に行ってまいりました。
東京ドームまでは家の近くからバスが出ております。
ということは電車のホームに行くまでの、
ベビーカーの折りたたみと赤子の上げ下ろし作業がないので
そりゃあもう楽でした。
都バスLOVEです。
みんくるですらかわいく見えます。
一時的に。
ドームに着きました。
しかしドームのゲートは開いておりません。
とりあえず1塁側から順にぐるっと周りましたが、
どのゲートも開いておりません。
途中でクツワムシを取って喜ぶおっさんを尻目に、
さすがのわたくしもこれはおかしいと思い中を覗いていると、
真っ暗でした。
てっきりドーム本体でやるのかと思ったら、
1階のプリズムホールでした。
プリズムホールへ行くと、上の静けさと相反して
かなり賑わっています。
入ってすぐ笹の香りがしました。
新潟名物・笹団子です。
食べ物ブースが多かったのですが、
笹団子と米が一番ハバをきかせておりました。
どこのブースも試食をやっています。
湿度99%のぬれおかきやら、
ブルーベリーヨーグルトやら、油揚げやら、
茶そばやら。
試食する度にじっと見つめる我が子に向かって、
「んー。まだちょっと食べられないねえ。食べたいよねえ?んー?」
と声をかけられるので、
少々後ろめたさを感じておりました。
特にこれといったネタもなく、つつがなく終了しました。
【本日の戦利品】
・青唐辛子(これで柚子胡椒を作る)
・安田の三角揚げ
・われせんべい
・なぜか半額になっていたうどん
・わたくし的にソウルフード・まめてん