2005年10月09日
大高田馬場祭り
大高田馬場祭りに夫が参加するというので、見に行ってきました。
夫はブラジルのサンバチーム・BARRA VENTOに属しておりまして、
ドンドコドンと太鼓を叩く役目です。
サンバと言っても、
リオのカーニバルのようなお尻丸出しのお姉ちゃんが、
お尻をピクピクさせながら踊るアレとは少し違いまして、
そういう派手さはございません。
正確にはブラジルはバイーア地方のサンバと
レゲエを組み合わせた音楽で、
踊りもフリフリプルプル系ではなく、
おかあさんといっしょの体操のように、
手足を伸ばして~♪の屈伸運動っぽさがあります。
赤子を抱っこしながら、スタートから付いて回りました。
太鼓のリズムを聴いていると、
自然と体も動いてきます。
どったん ぷわぱぱ ぷわっぱ どったん
「あーあーあーあーあー」
すると赤子も手足をばたつかせながら、
大きな声で歌っていました。
外では滅多にご機嫌な声を出さないのに、
珍しいこともあるものです。
家でも太鼓とムビラの音を聴くと大人しくなります。
この子は音楽が大好きなようです。
父親の太鼓のリズムにノリノリです。
母子共にノリノリで歩いていると、
わたくしたちと同じようにノリノリで踊っている人がいました。
黄色いTシャツに『BRAJIL!』と書いてありますから、
ブラジル大好き人間なのでしょう。
この人はずーっとBARRA VENTOに付いて回り、
踊っています。
脳内に麻薬物質が出ている顔です。
あまりにもノリノリなので、
もしかしたら関係者なのかな、と思うことにしました。
9kgの赤子を前に、荷物の入ったリュックを背にすると、
本来でしたらぐったりしてとっとと帰っているはずなのに、
太鼓のリズムのおかげで、体は苦痛を感じません。
元気に踊っております。
どんぱぱ どんぱぱ どこどこ どんどん
わたくしの脳みそにも麻薬物質が浸潤しているようです。
赤子はすでに昇天しました。
ゴールにたどり着くと、いました。
黄色いTシャツのノリノリ君。
結局最後までストーカーのように付いてきました。
わたくしと一緒です。
帰ってから夫にこの人物について聞いてみると、
「ずっと付いてくるから気になってた。関係者かと思ったが違う」
だそうです。
ごく普通のブラジル好きの方でした。