2005年09月07日
夏の思い出・其の四
甥っ子がカブトムシを飼っておりました。
雄2匹、雌2匹の計4匹です。
ムシキングに夢中の甥は、
最初のうちは興奮しながら世話をしていたらしいのですが、
段々とその役目が母親である姉にシフトしていったのは、
自然の流れといえましょう。
カブトムシの世話というと、蜜でもあげてればそれでいいのかと思ったら、
これが結構手間隙かかります。
カブトムシの主食である虫ゼリーを、
虫ゼリーの大きさにくり抜いた木に入れますが、
カブトムシは、入れたそばから虫ゼリーをひっくり返します。
恩を仇で返すとはこの事です。
土をならしてフカフカにしてあげても、
掘って掘って掘りまくって、土が外に飛び散ります。
廊下が土だらけです。
土が乾燥しないように、霧吹きで水をかけてあげます。
霧吹きでないと水分がまんべんなく行き渡らないので
だめだそうです。
これをしていたらカブトムシが逃げ出して、
家がカブトムシ臭くなりました。
夜トイレに入ろうと廊下に行くと、
突然飛ぶので羽音にビビります。
出るものも出なくなります。
ある日、いつものように世話をしている姉に聞いてみました。
わたくし
「毎日大変だねー。結局世話するのは母親だし」
姉
「そうだよ。もう面倒くさい。早く死ねばいいのに、結構長生きするんだよね。カブトムシって」
「へー。そうなんだ。じゃあホウ酸団子食べさせちゃえば?いひひ」
「そんなことしたら純が泣くよー」
「団子捨てれば証拠残らないし」
「・・・」
このような会話を繰り広げましたが、
今も元気に生きているそうです。