2004年05月22日
捕食相撲
先日、大相撲を見に行ってまいりました。
実はわたくし今年の初場所を見に行って以来、相撲ファンなのです。
目の前で見てみると、ふんごい迫力なんですよ。
力士は飛んでくるわ、審判の親方の頭がシリコン入れてて尖がってるわ、
シルクハット姿で日の丸扇子を振りかざす有名な客がいるわ、
外国人観光客はおおっぴらに賭けてるわ。
わたくしの興味をひきつけるネタにあふれておりました。
さて、この日は11時頃から親方審判の後ろで見ておりました。
取り組みはちょうど序三段目。
今の力士は外国人がどんどん増えています。
このクラスだけでも中国、トンガ、ロシアの力士がいました。
中でもわたくしが注目したのは大露羅です。
大露羅=おおろら=オーロラと読みます。
オーロラと言えば、北極圏に近い所で見られる美しい光のカーテンですね。
そのオーロラを四股名にするなんて、
さぞかし色白肌の美男子が登場するのだろうと、
高鳴る胸を押さえて登場を待っておりました。
「ひが~しぃ~、おお~ろらぁ~」
呼び出しに四股名を言われて登場したのは、
おそらく今全力士中で一番体重があるであろう巨体の色白でした。
色白はあってるのでニアピン賞でしたが。
巨体と言ってもほぼ脂肪の塊と思われます。
筋肉はどこにあるのかわかりません。
顔はお肉で普通の倍くらいあります。
お腹は厚みのある3段腹。いいえ。4段以上でしょうか。
お尻と太ももは境目がなく、セルライトの塊で形成されているようです。
その巨体を支える足には、青い血管が浮き出ています。
ここまで来ると最早病気なのでは?と心配してしまいました。
その大露羅を目の前にすると、どんな力士も小さく見えます。
圧死ということもありえると思います。
「西方死ぬなよ」
対戦相手の大鷹浪を心の中で励ましながら、取り組み開始。
あっ。
大鷹浪が大露羅にぶつかっていきました。
がしかし、これは相撲ではありません。
生物が別の生物を食べているように見えます。
大鷹浪が大露羅に捕食されています。
もうそうとしか見えません。
大露羅のお腹の肉に埋もれる大鷹浪。
ズブズブズブ。
大鷹浪、完全に捕食されました。
・・・と筒井康隆ならSFちっくにまとめて終了でしょうけど、
これは現実世界の大相撲です。
土俵の外に出すか、相手に土をつけさせるかしないといけません。
巨大な肉塊に埋もれながらも、何と巨体の大鷹浪が勝ってしまいました。
うへえ。
ということで捕食系力士の大露羅から今後も目を離せません。