2009年09月30日
燃えたよ・・・まっ白に・・・燃えつきた・・・まっ白な灰に・・・
2009年9月27日(日)仏滅。
この日は近年稀に見るビッグイベントの日でございます。
それは夫の生誕40周年記念パーティーです。
話は7月に遡ります。
神楽坂しふくで働いているたかちよ姐さんから素敵な話を聞きました。
「9月の連休明けにしふくメンバーで研修旅行に行くので、
その間お店を使ってみませんか?」
んまあ。
神楽坂の懐石料理屋さんが借りれるですって?
神楽坂と言えば、高級料亭や懐石料理屋さんがどーんと構えている
場所ではございませんか。
こちらの神楽坂しふくさんも、
築40年の日本家屋を使った素晴らしい懐石料理屋さんです。
そこをイベントで貸していただけるなんて、
ブログ1000回記念のイベントをここでやってみようかしら。
つか、もう1000回をとっくにオーバーしてるんだけど。
ということで、マリタビ時代にもオフ会なるものをやったことのない
わたくし初のブログイベントを開催するつもりで借りることにしました。
9月の連休明けでみんなが来れる日と言えば、土日しかございません。
この両日をイベント開催の準備と本番のために空けておきたいので、
夫にその日は息子と出かけてもらいたいと話をしました。
すると、
「その日、ワシの誕生日なんだけど」
すっかり忘れてました。誕生日ということを。
マジで忘れていたことを悟られないようにその場を適当に取り繕ってみましたが、
夫は
「ワシの誕生日なのに。ワシの誕生日なのに」
と延々と繰り返すので、つい弾みで
「わかった。ブログイベントをやめて誕生日パーティーにしよう」
と言ってしまいました。
しかも本人から「サプライズでよろしく」と注文が。
これでわたくしの記念すべき初のブログイベントから、
夫の誕生日パーティーという大変内々的なイベントに取って代わられました。
まあ自分で言ったんですけどね。
お店での打ち合わせから、招待客の出欠確認、当日の料理の準備などなど、
あれこれ細かい作業がたくさんありまして、
途中でようやく1人じゃ無理だと悟りまして、助けを求めました。
そして強力な助っ人が来てくれることになりました。
姉です。
夫と息子には内緒で事を運びたい、
且つ、前日の自宅での仕込みから手伝ってもらいたいため、
2人には前日から実家に帰ってもらうことにしました。
9月26日。
まずは築地から魚を届けてもらいました。
目鯛1.8kg級を2匹、ムール貝4kg、海老1kg。
Yっしー、いつもありがとうございます。
そして筋子、栃尾の油揚げ、のっぺを携えて姉の登場です。
ビールも持参で来ました。
飲みながら料理する気満々です。
早速、目鯛の解体から始めます。
台所では捌けないくらいの大きな目鯛だったので、
風呂場での作業です。
マイ包丁持参の姉に3枚下ろしまで頼みます。
当ブログを読んでいる方ならおなじみですが、
わたくし達はグロ好き姉妹でして、
手術とか内臓とか血とか死体とか好きなんですわ、これが。
当然、この目鯛の内臓を出すのもルンルン気分でやっているわけです。
目鯛を下ろすという一番大変な作業が終わり、
あとは冷菜の準備などに取り掛かり、
終わったのが夜の2時頃でした。
9月27日当日。
朝5時起床。
一晩タレに漬け込んだ手羽先を焼きます。
ほっけを焼きます。
かぼちゃサラダを作ります。
簡単なレシピを紙に書き留めます。
出す予定のメニューも書き出します。
などとしていたら出発の時間になりました。
持っていく食材、器具、調味料、その他諸々を段ボール詰め込み、
借りてきた台車に乗せいざ出発です。
しふくさんに到着。
これからパーティー開始まで4時間、怒涛の調理ラッシュです。
手拭いを頭に巻き、エプロンを着用し、戦いのゴングが今鳴りました。
1階は調理専用にし、2階がパーティー会場です。
2階はしふくのマネージャーさんが完璧なセッティングをしてくださるので
わたくし達は調理に没頭します。
11時頃、お手伝いにEちゃんが来てくれました。
Eちゃんをいいように手下に使い、続々と料理が2階へ運ばれます。
パーティー開始の13時。
お手伝いのEちゃん以外に時間通りに来たのは1名のみ。
それから14時までで15人中6人くらいの集まりでして、
結局全員が揃ったのは15時でした。
まあいつものことよとわたくしはわかっていましたが、
この悠久の時の流れに姉は驚いていました。
それではこの日のお品書きでございます。
・カプレーゼ
・レバーパテ
・鶏肉とレモンのタジン
・カポナータ
・いくらの醤油漬け
・みょうがのピクルス
・のっぺ
・鶏手羽先のナンプラー焼き
・ほっけ
・栃尾の油揚げ かんずり添え
・ワダ&ココナッツチャトニ
・トートマンプラー(タイ風さつまあげ)
・海老しんじょ
・海老のすり身トースト
・ヤムウンセン
・卵焼き
・目鯛の昆布締め
・南瓜サラダ
・ムール貝のワイン蒸し
・簡単ブイヤベース
・筋子のおにぎり
・チョコタルト
・たかちよ姐さんからの差し入れケーキ
お品書きを用意していなかったため記憶があやふやではございますが、
多分このくらい作ったと思います。
以下画像です。
詳しい料理の画像は来週くらいにアップできると思います。
30分以上遅れてきた主賓
ムール貝の白ワイン蒸し
手前右からのっぺ、カポナータ、南瓜サラダ、奥はパテ
目鯛の昆布締め
表のお知らせは姉作製
Eちゃんには盛り付けやら配膳やら集金何やらを担当してもらい、
本当に助かりました。どうもありがとうございました。
後日姉が何かプレゼントするそうなので何なりとお申し付けください。
築地から魚を運んでくれたYっしー。
いつもありがとうございます。
美味しいお魚が食べられるのはYっしーのおかげです。
新潟からこの手伝いだけのためにわざわざ来てくれた姉。
姉がいなければ、時間的に料理の半分は出せませんでした。
臨機応変に対応してくれて、こちらも仕事がしやすかったです。
やはりドッペルゲンガーとは無駄のない動きができて便利です。
ありがとうございました。
そしてパーティーにいらしてくださった皆様全員に御礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
19時に撤収作業が完了し、タクシーに乗り込んだ時に、
初めてどっと疲れが出ました。
料理の説明と配膳の時以外、今日は一回も座っていなかったのです。
疲れ果てた身体をシートに深く沈めながら、
夜の神楽坂をぼんやり見ていました。
ゴア好きだなんて、ノーマルと全然違うじゃんかようウワァァァァァァヽ(`Д´)ノァァァァァァン!
Posted on 2009.10.1 10:14 AM by 珊瑚ky
すごすぎるわ~、お疲れ様~。
Posted on 2009.10.1 1:09 PM by hanako
白髪になったんだね。
Posted on 2009.10.1 1:49 PM by 姉
普通にすごいっす
いいなー神楽坂
Posted on 2009.10.1 1:52 PM by itule ユリキチ
相変わらずカイロは美少年やのう。
つわってるのに、よだれが出てきました。
さすがに食器も素敵で、一層料理が作品化して映えますね。
旦那さん、幸せ者。こんなの、日本で1人ですよ。
Posted on 2009.10.1 10:27 PM by junkita
>珊瑚ky
至ってノーマルです。
>hanako
貴方のカレー50人前に比べたら、
カスピ海と琵琶湖くらいの違いです。
>姉
ベタなしです。
>ユリキチ
素敵なお店ですよ。
料理が大変おいしゅうございます。
休日にご家族で神楽坂で懐石料理なんていかがでしょうか?
>junkita
そうなんですよ。
食器も調理器具もほぼ全て貸していただけたのです。
器なんて備前だの織部だのを使わせていただきました。
ひー。
扱いにも慎重になりました。
>旦那さん、幸せ者。こんなの、日本で1人ですよ。
これで1年くらい旅に出てもいいですかね。
Posted on 2009.10.1 11:53 PM by まりっぺ
こんな話、はじめて聞きました。
凄いです。
Posted on 2009.10.4 11:44 PM by おおぞら
>おおぞら
わたくしも初の試みでした。
想像と実践はかけ離れているものだと痛感しました。
今回の反省点を踏まえて、次回に活かしたいと思います。
次回は未定ですけど。
Posted on 2009.10.6 8:26 AM by まりっぺ